1999年5月

「螢 の 宴」

<日  時> 1999年 5月29日(土)30日(日)
          7:00開演(6;30開場)
<会  場>京都 法然院 [法然院にて1]

いのち一度のこの宴
浮き世はなれて こころの旅へ
緑かなでる 杜の端の
灯りもとめて いざ おいでませ・・・



<Staff>                『蛍の宴』
  演出・振付  中川 薫      今在るモノ にじみ出るモノの有り様 色 かたち
  照   明  小原啓渡      ヒトはそれを“けしき”と呼ぶ
  音   楽  山崎晃男      人生模様 さまざまに うち寄せる波の“相 克”くり返し
  音   楽  秘 魔 神      いつしか文様 浮かび出る
  衣   装  西野なおみ
 み な み      空色の女の立ち姿 “女郎花(おみなえし)は秋の風舞”
  写   真  中川欽吾      つきぬけた天空にこだます乾いた笑い声
  宣伝美術  三原慎二      芯に灯った炎を胸に そっと裸足で旅にでる
     それはきっと陽炎の仕業 わかっているはず 螢の吐息は夢のまた夢
   <Dance Crew>      螢は 記憶をりんと光に残し 育み紡ぐ愛の糸
 古川 遠      ヒトに擬態した魂の 見失った空箱 まさぐり続ける“暗い夜明け”
     村上和司      その刻の終わりに
 中川 薫      群青に漂い 命 煌めかす 原初生命体の 叫び声
       ただ 漂い ただ 煌めかす 内なる内より煌めかす
       螢のこころ とどくまで  わが身燃やして  “自 灯 明”
[練習風景1]



[練習風景2]










 法然院方丈の戸を開け放ち、自然との一体化と宇宙に向けてへの呼び声を、
我が内に課しての公演。ガムランとアオヤマガエルの鳴き声との競演。まだ幼
き初夏の気配と暮れゆく空気の中にも何かが宿り、独自の表現を模索している
私にとって、大変興味深い公演になりました。重要文化財のふすま絵の前での
作品は、照明の光量を控えなければならない為に、映像などで記録する事が難
しく、Photoも稽古風景です。でも、本番のその時の思い、空気の香り、湿度さ
えも私の皮膚感覚にしっかりと焼き付いています。細胞の一つ一つが打ち震え
る様な感慨が残っています。二度とない貴重な時間と空間を経験しました。観客
に向けての発信はまだまだ未熟ゆえ充分でない旨、諸氏のご意見を拝受した上
で、新たなる表現のとっかかりをこの公演でしかと掴んだ様に思います。  




[観月祭1] Moon Light Celebration

       えにし庵 感月祭・健康LIVE より







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