豚と機関銃:お約束の確認
今までのあらすじ
漫画映画「紅の豚」で主人公マルコ(ポルコ・ロッソ)が闇商人から購入する機銃も確かこのシュパンダウだったように記憶しているのだが…
あとでもう一度見直してみよう。
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ご覧のように、特徴的な銃身カバーの放熱穴が印象的である。
作画上、コッキング・レバーなどは省略されているし、概形等もかなりデフォルメされているが…
上SPANDAU
下VICKERS
シュパンダウにも幾つかのタイプがあり、本体フォルムが多少異なる物もある。
豚が抱える、これは明らかにスパンダウであろう。
1930年代、既に、ヒトラーが台頭し、ムソリーニ独裁体制に支配され始めているはずであり、この後数年後、日独伊三国協定が調印される…と言った流れの中、のアドリア海のイタリア飛行艇乗りが、武装にイギリス製ヴィッカースではなく、ドイツ製シュパンダウを使うのも又自然な流れか。
「アドリア海のイタリア飛行艇乗り」と言えば、特異な条件下で独特の発展を遂げて時代と共に消えていった魅力ある世界。
豚の中にもたびたびエピソードとして登場する、飛行艇とそれに関わるシュナイダー杯の伝説なども、資料はそれほど多くない。
しかし、これも又非常に興味深い史実である…
(あ、またやらないといけないことが…)