愚行連鎖 Martin Style18一寸研究

GB楽器博物館

Martin OM18V(2002)

Style18の使い手達

Doc Watson

☆Doc Watson

盲目のアコースティック・ギタリスト、ドック・ワトソン。60年代のフォーク・リヴァイバルによって脚光を浴び、フィドルのフレーズを応用した神技的なフィンガー・ピッキング(「ブラックマウンテン・ラグ」は必聴)でワルツ、バラッド、ゴスペルなどのトラディショナル・チューンを次々と再生させていった。そのギター・プレイは多くの後輩たちを触発し、クラレンス・ホワイト(バーズ)やノーマン・ブレイクといったアーティストは口々にその影響を語っている。また、演奏面だけで語られることの多いワトソンだが、妖しい色気をかもしだすブルース感覚も聴き逃せない。85年に永年のパートナーであった息子のマール・ワトソンを亡くすという不幸に見舞われるが、それを乗り越え91年にはグラミー賞を受賞、現在も精力的に活動中である。また、アパラチアン伝承曲を今に伝える彼の存在は、アメリカの人間国宝といえるだろう。
goo音楽情報より



Doc Watsonと言えば、ヘッドが“〜”型のギャラガーギターがなじみ深いがD-18でも名演を残している。
カラサワヨシアキ さんにご指摘いただきました。
(goo音楽情報より引用のDoc Watsonの項、下線部分。:下線付加GB)

ドクのブラックマウンテン・ラグはフラットピッキングですね。

はい、その通りです。
ご指摘ありがとうございます。
BBSでもお応えしましたが、重要な情報を入手しても、その引用分を、いかにざっと読み飛ばしてしまって精査していないか…と言うこと、身にしみました。

私自身、ドックをそれほど聴き込んでいるわけではなく、(LP、CDを数枚持っている程度です)ドックのフィンガーピッキングは“Windy and Warm”位しか知りません。
ドックはフラットピッカーの頂点と言っても過言でないでしょう。逆にフィンガーピッキングはあまりイメージがありません。
“Black Mountain Rag”は恐らく、全てのブルーグラッサーの憧れる、フラットピックの往復による、あたかもブルーグラス・フィドル(バイオリン)のフレーズが怒濤の如く押し寄せるフラットピッキングの名曲です。
(goo音楽情報も「フィドルのフレーズを応用した」という部分は間違えではありませんね。)

goo辺りの著名サイトの情報でも、結構いい加減な記述が散見されます。
引用もきちんと裏を取って確認しないとまずいですね…
今後も当サイト内の記述間違えなど発見した場合はよろしくご指導くださいませ。
加筆:2004.12.4.


Peter, Paul and Mary

☆Peter, Paul and Mary

メンバー3人の頭文字をとった"PP&M"の愛称で知られるピーター・ポール&マリー。日本では彼らの楽曲がTVドラマに使用されたこともあり、誰もが一度はそのサウンドを耳にしたことがあるのではないだろうか。62年にアルバム『ピーター・ポール&マリー 1』でデビュー。「天使のハンマー」が初のヒット・チューンとなるが、今では全12曲がスタンダード・ナンバーだ。アコースティック・ギターから弾き出されるピュアな音に溶け込んでいく、ナチュラルなヴォーカル・ハーモニー&コーラス。それは、素朴で優しさに満ちたものである。以降、フォークのオールド・ナンバーや敬愛するボブ・ディランの楽曲、新進作家の作品をバランス良くレパートリーに取り入れ、ヒットを連発していく。また、マーチン・ルーサー・キングの演説と共に執り行われた“ワシントン大行進"に参加し、社会派グループとしても注目を集めた。71年に一度は解散するものの、78年の反核コンサートにおいて再結成。そして現在では、キングストン・トリオやウィーヴァーズといった先駆者たちの追い風に乗り、モダン・フォークを世に広めた功績者として高く評価されている。
goo音楽情報より



Paulがナイロン弦、Peterが12フレット、スロッテッド・ヘッドのドレッドノートで絶妙なアンサンブルを聴かせてくれる。
Paulは初期の頃には00-18G(ナイロン弦)を使用していた。


Simon and Garfunkel

☆Simon and Garfunkel

64年『水曜の朝、午前3時』でデビューしたサイモン&ガーファンクル。以来、佳作を生み出すもののモダン・フォークの流れを汲むデュオの域を脱していなかった彼らの状況は、68年、映画のサウンドトラックとして発表した『卒業』により一気に好転する。「サウンド・オブ・サイレンス」「スカポロー・フェア」「ミセス・ロビンソン」といったナンバーが映画の名シーンと絶妙にマッチし、人々の心をとらえたのだ。この成功の後押しを受け、同年『ブックエンド』、70年にはグラミーで3部門制覇という快挙を達成した最高傑作『明日に架ける橋』を完成させ、その人気を確固たるものにする。--ポール・サイモンとアート・ガーファンクルが"あ・うん"の呼吸で発する叙情的なヴォーカル&ハーモニー、ナチュラルに響く美しいメロディが溶け合い、澄み渡った音世界を創出。さらに、友情や連帯について多く歌い上げた彼らは、当時ベトナム戦争に対する反戦運動を行っていた若者たちからも大きな支持を得たのだ。しかし、お互いのソロ活動が活発化していき、自然消滅のような形でデュオは解消。その後、幾度かサイモン&ガーファンクルとして再演を果たしているが、81年にニューヨークのセントラル・パークで行われたコンサートには50万人ものファンを動員--今も伝説となっている。
goo音楽情報より


☆Paul Simon

そのソロ・キャリアを通じて、ポール・サイモンは世界中のさまざまな民族音楽のスタイルを歌ってきた。音楽的な興味と個人的なヴィジョンを一致させてきた甲斐もあり、サイモンのミックス・カルチャーな活動は成功を得てきている。アート・ガーファンクルと別れた直後、彼はステファン・グラペリやディキシー・ハミングバーズ、ロス・インカスとレコーディングを済ませた。70年代後半から80年代初期にかけての作品からは、彼が良質なコカインと悪質なワインで名高い、その時代のダークな感情面を打ち出そうと探索しているところがうかがえた。86年の『グレイスランド』では北米に南アフリカのポピュラー音楽を紹介し、喜ばしくも転機を迎えた作品となる。その頃からサイモンの音楽的冒険はスタートし、その最近のひとつとしてはブロードウェイのステージ用の作曲があげられるだろう。しかし、どんな方向に進もうが何をしようが、彼の音楽にはサイモン&ガーファンクル時代からのフォーク・ポップの心がいつでも脈打っているのである。
goo音楽情報より


Pual Simonと言えばギルドやヤマハ、現在は貝の入ったOMのイメージがあるが、デビュー当時はご覧のようにD-18だったのである。


Woody Guthrie

☆Woody Guthrie

「2コード以上つかう奴は、テクニックをひけらかしたいだけだ」。ウディ・ガスリーはギター演奏について、以前このように語ったことがある。この台詞は、「This Land is Your Land」や「The Grand Coulee Dam」という永遠のフォーク・スタンダード・ソングを生み出した彼のキャラクターを見事に表している。チルドレン・ソングからアンチ・ファシスト・ソング、労働階級の賛歌、遠く広がる景色をバックにしたラブ・ソング、まるでスタインベックの『怒りの葡萄』に出てくるような大草原のバラードなど、さまざまなジャンルの曲を作り出していったガスリー。ソウルフルな鼻声で つぶやくように歌うそのスタイルは、アコースティック・ギターを手にしたことのある者なら、誰でも真似たことがあるだろう。ガスリーは間違いなく、20世紀を代表するフォーク・シンガー・ソングライターだといえる。
goo音楽情報より



000使いである。この人に関して言えば、Style18以外のMartinはまず似合わないし、持っているところも余り見たくない。


他にもニール・ヤングなどもD-18の使い手として知られている。


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