愚行連鎖 お便りありがとう!

GB楽器博物館

連休中に沢山の方からお便りいただきました。
お約束通り、ご紹介します。


内野のフカ さん

これ、これ、これです!!

この他にも2種類位展示してあったような気がします。

ラオックス楽器館では、壁に木彫でSヤイリのロゴマークが表札の様(厚さ5cm位)に飾ってあったりして、これから売るぞ!!って言う感じなんですけれど、ほかの楽器店では見かけませんね。

雑誌にもあまり宣伝していないし。

この新しいSヤイリは、サウンドホールの中だったかタグだったか忘れましたが、田中さんの記事にもあった矢入寛さんの名前が書いてありました。

この方はやはり矢入家の血筋を引く方なのでしょうね。


内野のフカさん情報による変なS.Yairiをご覧いただいてのメールです。

情報をいただいて、ラオックス楽器館(秋葉原)を探索に行こうと思っているのですが、なかなか実行できません。



須藤智巳 さん

先日リサイクルショップにてF505を買いました。詳しいことがわからず、調べているうちにこのページにたどり着きました。値段は税込みで38000円でした。状態も良く、よい買い物だったようです。音の方はアメリカンタイプのジャラジャラ感はなく、非常に中音域が豊かな感じですね。形はこちらの写真のものとは多少違い、ピックガードは透明、サトルは通常のまっすぐのタイプです。ブリッジのピンは木でできでおり、溝はなくギター本体の弦の通し穴自体に溝があります。


う〜ん。これは凄い拾い物だったかも知れませんね。

500番台はS.Yairi-Lowdenモデルで、お話だけだと
ぜ〜た さんの愛機 に良く似ているのですが、彼の楽器は大きめボディ・ブリッジピン無し(ブリッジに直接弦を通す、オリジナルLowdenタイプ)、高音弦と低音弦を振り分けたブリッジですね。
サドルは1本だそうですが、「(木製ブリッジピンに)溝はなくギター本体の弦の通し穴自体に溝があり」と言うことなので、弦通しは私の504と同じ形のようです。

また一つ謎が増えてしまった。

残念なことにデジカメなどお持ちでないとのことですが、ご兄弟のカメラを借りられたら写真を提供していただけるそうです。

グレコのアコギF401の写真も送りたいですね。こちらはグレコブランドですが、フジゲンで作られたものです。ラベルにもフジゲンの名が付いていますので。どちらかというと珍品ではないでしょうか?それにしても石井様のコレクションいいですね−。


グレコでは現在“F”型番は使っていないようですね。
型番から想像するにフラットトップ…マーチンタイプなのでしょうか?
手元にある去年のグレコのカタログにはドブロのコピーと、“f”サウンドホールの小型ボディのフルアコ、ギブソンタイプのセミアコのみがラインナップされています。
グレコのマーチンタイプは昔どこかで見たことがあります。
現存するなら、仰るとおり「珍品」ですね。

私のは、コレクションと言うよりも知らないウチにたまったモノです。
意図して集めているわけではないんです。ですから、衝動で買える程度の安物が多いのが特徴です。
しかし、一部の名品や舶来崇拝、異常な絶品中古価格等に対するアンチテーゼと言ってしまっては格好良すぎるかしら?
楽器は値段やブランドじゃないと思いますよ。

でも、S.Yairiは特別。ただし、当時のオリジナルモノはコレクションなど出来るような価格ではなくなっているようです。



荒川 健次 さん

SADA.YAIRIのY109を愛用してます。S48年に梅田のナカイ楽器で買いました。現在も現役ですが、私自身同様に、少し下腹が出ています。
S.YAIRIのYD-304を持っています。昭和47年頃に購入したものです。製造番号3817で少し下腹が出てハイポジは押えるのにかなりの力が要り、なんとかしたいとおもっています。いいアイディアがあれば御教示いただけませんでしょうか。


最近随分いろいろな方からお手紙いただいて有り難く思っています。
見知らぬ沢山の同好の士とお知り合いになれる…インターネットの底力を今更ながら感じています。

でも、大抵が荒川さんと同様に「少し下腹が…」の方です。
(こらこら)
まぁ、私も同様に「かなり下腹が…」なので類は友を呼ぶのでしょう。

いにしえのギター少年よ永遠に!
と言ったところでしょうか、同年輩の方が皆さんギターを捨てずにいらっしゃるのが嬉しい限りです。

で、ギターの下腹ですが、「多少出ているくらいが自然」との説もありますが、どうなんでしょうか?

別のメールで、

ハイポジは押えるのにかなりの力が要り、なんとかしたいとおもっています。

と言うことですが、弦高が著しく高くなるほど出腹になっているのは問題ですね。
これはプロのリペアマンに預けた方が良いかも知れません。

また、S.Yairiの“Y”型番というのは始めて目にしたのですが、どんなギターでしょうか。

先日のメールのお返事ありがとうございます。S.YAIRIギターの型番の件ですが、Y109とあるのはホールの中すぐの細角材に書いてます。指板の方にはYD304と刻印してありますので私の間違いだと思います。また、デジタル写真の件ですが、残念ながら写す機器を持っておりませんのであしからず。しばらくギターをさわっていませんでしたが、このホームページの影響でG.Wの間ずーと弾いていました。昔を思い出しながらドックワトソンのクロスを復活させるのはもう年だなーと感じながらも嫁の罵声に耐えながら4拍目のUPを練習しています。


わぉ!ドック・ワトソンとは凄い!
最近ブルーグラッサーが絶滅の危機に瀕しているので貴重です。
(私はフラットピックが使えない…悲しい)
写真の件は大変残念です。是非見せていただきたかったのですが…



埼玉のH さん

貴重な情報なのですが、残念なことにメール転載の許可を頂けなかったので要約を書きます。

Cat's Eyesをお持ちだそうで、

ボディ内のラベルにはSNAPPY Sw-200(Sw200)とある。
ボディ内ネックの付け根のところに(更に?)ラベルがあり、inspected by K.SAIGOと書かれている。
材質などは不明。
ギターのバックラインのタイプは、かなり普通な感じ
おそらく、ドレットノートと思われる。

ご本人は偽物かもと言う疑問を持ち、謎を解明したいとのお手紙でした。
とても気に入っているギターなので偽でもかまわないとも仰っています。

元々私はギターのカタログ的史料は余り持っていません。
持っていないからこそ、このページを始めたと言うこともあります。
ですから、余りお役には立てないかも知れません。
でも、碩学の士は巷に沢山隠れているので、またどなたかから情報が頂ける可能性がありますね。

しかし、これだけではあまりに情報が少なすぎて何とも…
もう少し情報がないとちょっと難しいかも知れませんが。

この情報だけでは、ギターのタイプすら分かりませんが、“Sw”の“w”がWesternだとしたら、ドレッドノートなんでしょうか?
それから、200は単なる通しの記号型番なのか、それとも価格と関係のある数字なのか…
サイゴウさんが最終チェックをしたのでしょうか?
バックラインのタイプは、かなり普通な感じ」と言うのは、裏板の継ぎ目が一本のシンプルな模様と言う意味なんでしょうか?

ギターの型番は、ボディの角やネックの縁の飾り(バインディングと言います。全くないモノもあります)やポジションマークの形(これもないモノがあります)・マークが付いているフレット位置、もちろん本体や指板/ブリッジの材質で決まります。
しかし、これとて、白セル/アバロン(真珠貝)+エボニー(黒檀)/スノーフレイクス(雪の結晶のような模様)だから良くて、黒セル+ローズ/ドット(只の丸いポジションマーク)だから安物というモノではありません。
価格が高価なモノほど装飾性が高くはなりますが、豪華なら良いというモノでもありません。
個人的には、例えばMartinタイプなら、キンキラキンの45よりも渋い28の方が、場合によっては、なーんの飾りも付いてない18が良いと思います。
(勿論、これらは見た目だけでなく、音のキャラクターも全く異なります)

o16NYなんか、指板のポジションマークすらありません。
クラシックギターでは指板にはマークを付けないのが普通です。
また、私の“お気に入り”A.B.Mansonのカワセミ号などは裏板ブックマッチ製法なのにバインディングすら入っていません。
あくまでも材質や装飾の違いはキャラクターであって、好みや音色の違いでしかないのです。

女性ボーカリストだって、みんながみんな「天使の歌声」じゃつまんないですよね。
たまにはドラッグで潰れたような…(危ない危ない)ハスキーボイスも良い物です。

詳しくは東海楽器に問い合わせるのが一番かと思いますが、一般的に中級品以下の価格帯の楽器は最近では殆どが外国製だと思います。
国内で作ったら(設備投資や土地代、人件費が高くて)コスト的に見合わないんですね。
これは電気製品やパソコンも同じです。電気製品では国産はマニア向けの高級品のみ、パソコンは全域に渡って国産品は殆どない、と言いきって良い状況でね。

つまり、この楽器もCat's EyeブランドがSNAPPYと言う工場に作らせた、と言うことも考えられます。(違ってたらどうしよう…)

最近の東海楽器はエレキに力を入れているようで、生ギターに関しては余り情報がありません。
ただ、他のメーカーと違って「現在は」外注には出していない。と言う情報を得ています。
この楽器がいつ頃のモノなのか分からないのでこの辺りも謎ですね。

音などは気に入ってるので、ニセでもかまわない。
例外もあるけど、ギターは値段じゃない。

とこの方は仰っているので、一安心ですが、もちろん、音が気に入っていて弾きやすければ、それは持ち主にとって最高の楽器と言うことになりますよね。

ちなみにこのお手紙の主は若い方で、私がこの方くらいの時に使っていた楽器は、ラベルはおろか、ヘッドマークすらないバッタ屋で買った全合板のドレッドノートです。
HPでも紹介していますが、17〜8年前にブリッジ浮きでリペアに出して、いまだに使っています。ペグなどは3回交換しました。
これは指板なども指型にすり減って、傷だらけですが、無名の安物合板とは言え、当時、これしか持っていなかったので毎日のように弾き倒したので、なかなかの音が出ますし、何かあっても手放す気はありません。
まさに、楽器は値段じゃないのです。

謎を追究するのは楽しいですが、偽(じゃないと思いますよ、たぶん)だとしても、あなたの愛機ですね。

何があっても、これからも 僕のアイツへの想いは変わりませんから、
大事に付き合っていこうと思っています。

何通かやりとりしたメールの最後はこう締められていました。

うん、うん。
楽器に限らず、道具というのはそう言うモノですね。

今後も自分を信じて行動しましょうね。

May The Force be with you.〜理力と共にあらん事を…
(最近、こればっか Masterへの道は険しい)


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