愚行連鎖 たかがナイロン糸ではない…

GB楽器博物館

その他の楽器類/ウクレレ:3

ウクレレ弦の考察

Low-Gに釣り糸を張ってみました。
多分呉羽化学工業のフロロカーボン(商品名:シーガーエース)であります。
初期伸びが凄いけど…これ、結構良いかも知れない。

釣り糸ですが、一巻き買ったら一生かかっても使い切れないでしょうね。

普通の人は、かなり割高ですが楽器屋さんがパッケージした物を買った方が良いと思います。
ベーシストでウクレレ、マンドリン弾きでもある八平(はちべえ)さんがゲージのテンション計算で釣り糸の号数との対照を作ってくださいました。

HiG Tuning
1 A 0.520mm 10号
2 E 0,660mm 16号
3 C 0.740mm 20号
4 G 0.520mm 10号

LowG Tuning
1 A 0.520mm 10号
2 E 0,660mm 16号
3 C 0.740mm 20号
4 G 1.050mm 40号

Mandolin Tuning
1 E 0.330mm 4号
2 A 0.520mm 10号
3 D 0.740mm 20号
4 G 1.050mm 40号

(Mandlin Tuningはマンドリン弾きがウクレレを弾く場合使う事がある)

ちなみに、ウチにあるのでゲージが分かってるものはこんな感じ。

Martin M600
1 A .021in 0.533mm
2 E .032in 0.812mm
3 C .036in 0.914mm
4 G .025in 0.635mm

ghs Soprano/Standardo/Concert用セット。(黒ナイロン)

1 A .025in 0.635mm
2 E .032in 0.812mm
3 C .036in 0.914mm
4 G .028in 0.711mm

For Standard/Concert & Tenor用セット。
(透明フロロカーボンのショップオリジナルセット)
1 A .0185in 0.469mm
2 E .0260in 0.660mm
3 C .0291in 0.739mm
4 G .0205in 0.520mm

Martinの弦はアメリカンチューニング(A,D,F#,B)前提なので全体に細目ですが、フロロカーボンのセットは妙に細いんですよね。
フロロの方が質量?比重が大きいから?
ナンとも頼りないんでA弦の代わりにG弦張って、G弦には別売りのLow-G用フロロ(.0358in 0.91mm)を組み合わせてみました。

そもそもフロロカーボンって、鮎の友釣りの道糸やフライフィッシングの漢引きシンキングライン用のティペットのイメージなんですよね。
ガンっと沈むイメージね。

通常のナイロン糸なら一寸太めを探すべきでしょうかねぇ?
一般のナイロン糸なら激安ですし、蛍光色やいろんな色もあるから楽しいかも…

Worth の Low G 用の弦、0.91mmと言うことは30号相当ですね。
(有名なクレーンというサイトによれば、フロロカーボンはナイロンの0.77倍の直径で良いらしい。)

ghsセット弦に0.77掛けると確かに(フロロのセット)近似になりますね。

A .025in 0.635mm ×0.77=.01925in 0.48895(0.469mm)
E .032in 0.812mm ×0.77=.02464in 0.62524(0.660mm)
C .036in 0.914mm ×0.77=.02772in 0.70378(0.739mm)
G .028in 0.711mm ×0.77=.02156in 0.54747(0.520mm)

このセット弦だとなんともA弦が細くて心許ないのですが…



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