カホン:Kajon
カホンはスペイン語で「箱」とか「タンス」の意味で、ペルー発祥のラテンアメリカの打楽器と言われている。
歴史的にははっきりとした記録に乏しいようだが、植民地時代、ペルーに連れてこられた黒人奴隷が始めたという説が一番それらしい。
当時、打楽器は通信手段に使われるとして、奴隷主によって禁止されたが、荷役に使われる木箱等を叩いて奴隷達が楽しんだことが起源ではないかと言われている。
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もう数年前になるが、某所のライブでパーカッショニストがやにわに座っていた四角いスツールを叩き始めた。
衝撃の出会いであった。
椅子だとばかり思っていた物体が、もろに太鼓の音を奏で始めたのだから…
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中身はこんな具合
どう見てもユニットを外したスピーカーボックスである。
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正面から見るとこんな感じになる。
一応こちらが正式打面となる。(正式な叩き方があるとすれば…)
作ってしまえ!と言うご意見もあったが、実は、この楽器、ヘタに材料集めるよりも安かったのである。
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この表板の内側にスナッピーと呼ばれる響き線(恐らくギターの3弦)と鈴が取り付けてある。
Tycoonと言う打楽器メーカーだが、どうやらタイにあるらしい。
とにかく安かったので、衝動買いしてしまった。
楽器屋によると、カホンに関してはSchlagwerk:シュラグヴェルグ(ドイツの打楽器の専門メー力一)とそれ以外、と言う位なのだそうだが、いかにせよシュラグヴェルグは高い…
正式(?)打面は、位置や叩き方によって違う音が出る。
高価なモノはそれが際だって違い、表現能力が高いようである。
(バスドラからリムショットに近い音までが出る。)
これはでかいディープスネアとシャロウスネアの組み合わせみたいな感じ。
本気のパーカッショニストの方は出来れば高いのをお求めになった方が表現幅が広いと思われる。
音を比べると可哀想だが、しかしながら、このTycoonでも充分に使えるし、何より、叩きモノは楽しい!
実は、カホンの総合情報があって音も聴ける優れたサイトがあるのだが…
No LINK Free.Thankx.
当サイトはリンクフリーではありません。
等とTopに書いてあり、残念ながらご紹介を断念した。
WWWにデータを公開してリンクしてくれるな、というのはいかがかと思うが…
ウチも良くモロぱくりをやられるので気持ちは判らないでもないが、リンクフリーではないなどと明記するのは一寸ねぇ。
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こんな感じで叩く。
正式打面はもちろんサイドや角など、それぞれ音が異なるし、叩き方…掌、指先等々バリエーションはいくらでもある。
かなり燃えるぞ。
こんなのもあります。
天下のYAMAHA製カホン。
ヤマハ・カホンCAJ-ST(スタンダードタイプ)
従来の木箱カホンのイメージを一新し、メタリックなコンテンポラリースタイルに生まれ変わりました。ドラム用スナッピーとダンパー機構の導入により、バズ音のオンオフと微調整が可能。今までにない圧倒的な低音が特長です。
…だそうですが、いくらいい音がしても、ここまでモダンなデザインされちゃうと一寸食指が動かない。
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“圧倒的”
と言えば、こちら、携帯ドラム。
単に笑いを取るためだけにも使えそうな…
殆ど荒物屋の夜逃げ状態。
GigPigと言うブランドだそうだ。
アコースティック・ユニットにはコレ!
スウェーデンからお贈りするコンパクト・ドラミングセットがGIGPIGです。
小さなアコースティック・ユニットなのに、大きなドラムセットを持ち込んでいますか?それとも、スネアとシンバル1個で済ませていますか?
そんな時、GIGPIGがお役に立ちます!
だと…
コンセプトと、きっと使えると言うだろう事はよーっく解るのだが。
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ギグ豚、更に気合い入りまくりで、こんなのも…
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確かに“携帯ドラム”。
既にカホンではないような…