愚行連鎖 カホン電気仕掛け化

GB楽器博物館

カホン:Kajon -その2-

カホンはスペイン語で「箱」とか「タンス」の意味で、ペルー発祥のラテンアメリカの打楽器と言われている。
歴史的にははっきりとした記録に乏しいようだが、植民地時代、ペルーに連れてこられた黒人奴隷が始めたという説が一番それらしい。
当時、打楽器は通信手段に使われるとして、奴隷主によって禁止されたが、荷役に使われる木箱等を叩いて奴隷達が楽しんだことが起源ではないかと言われている。

カホン 2005年12月20日に購入しているので、すでにもう5年以上も前になる。

以前から気になっていた

カホン工房アルコが扱っているカホン本体組込用P.U.、PU-4EQ PU-4 EQ仕様を発注しようとサイトを見ると…


日本大震災による影響

この度の東日本大震災の被災に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

当工房も被災いたしましたが、スタッフは全員無事で製作を再開しております。
現在の状況といたしましては、今週半ば、震災からおよそ40日が過ぎ、昨日インターネット接続が戻りました。すでに電気と水道は復旧していますので後はガスの供給が戻るのを待つだけです。ただ海水に冠水した一部の電気設備の修繕のため、全面復旧にはまだ少し時間が掛かりそうです。幸い工房は2階にありましたので無事でしたが、元々この地域は全国への合板供給の工場が多数ありまして、今回の津波により大きなダメージを受けており、さらに仮設住宅の建設のための合板の不足により一部商品に欠品が出ております。また流通に関しては、各運送会社の地元営業所が被災していて、未だに持ち込み受付けとなっていますが、順次発送をしておりますのでご安心ください。
事務所は、若干の設備の復旧を待っており、当分の間臨時電話で営業いたしております。
ありゃりゃ、東北だったのか…

そんな時に通販の相手をしている余裕はあるのだろうか?
問い合わせのメールを出してみた。
すぐに丁寧な返事あり。
在庫あり、発送可能、と言うので、こんな時だから即決で購入しよう。
ポチットなすると、翌日には品物が届いた。

がんばろう石巻


メールで、「カホン本体ではなく、PU-4EQ PU-4 EQ仕様の単体を希望」と伝えると『、実は今まで単体P.U.を殆ど売ったことがない』と仰る。
自社製品に組み込んで売る前提の商品のようだ。

『完成品のカホンにジグソーで正確な穴を開けるのはかなりの技術が必要です。
もしくは、取り付けなしで手元で音の調整が出来て、他のカホンやアコ楽器(ギター、ウクレレ、ウッドベース、デジリヂュー、ウドゥなど)に使えるCM-2ピックアップをお勧めします。内容、サウンドは同じで使用範囲がグンと広がります。』

要は“加工が面倒(困難)なので単体売りはあまりしない”と言うことなのだろう。

「木工は趣味の範囲だがなんとか自分で取り付けは出来るのではないかと思っておりますが、どうでしょうか?
電気的にはPUユニットと出力パネルのみで完結し、手持ちのカホンのサウンドホール側に取り付け穴を開けて固定するだけで、面倒なのは穴あけだけだろうと想像しております。」

Cajon 『お察しの通りなのですが、穴のサイズが結構シビアなので…
取り付けのご希望でしたら、本体持込(送りつけ)で翌々日返送になります。(現在石巻へはヤマト、福山、西濃のみ対応)』
と、テンプレートの画像データを送ってくれた。
多分何の問題もない。


Cajon 組み込みは多少面倒でも完全ビルトインのPUは大変魅力的である。

ちなみに手持ちのカホン(2005年12月20日に購入しているので既に5年以上前)は安物だが…

デモ録音宅録の重ね録りに使うつもりなので、P.U.さえちゃんとしていればライン録りで取り敢えず使えるレベルになるのではないかと思う。


カホン 届いた梱包を開ける。
ピエゾが入っていて、これは何か?と思ったら、本体と思っていた物はギター用のEQシステムで、実はジャックユニットの方が本体で、その基盤にマイクが埋め込んであるだった。


Cajon 『ピエゾのユニットはEQに付いてきたもので、現在はEQに接続されても音は出ません。
(回路定数その他を内部でマイク用に変更しています。)
サドル用ピエゾは国内ではほとんど売っていないので、アコギ、ウクレレなどに使用できます。
(長い分はカットしても大丈夫です。但し端部分は接着してください。)』

との事。
よく見ればこのEQユニットはエレアコなどにビルトインされているのを見たことがある。


取り付け

(と記事にする程の手順はないが…)

カホン 取り付け位置にマスキングテープで養生をかけ、その上から穴あけの位置決めをして下図を完成よりも小さめに書き込む。


Cajon 工房お奨めの電気工具(ルーター)や回し挽きは仕事は速いが失敗が怖いのでベニヤカッターで切り込んで行く手法を取る。
(ベニアカッターならコンマ以下の調整が容易)


本体(出力パネル部分)は直角に切り込んだ穴を開けるだけなのでこちらを最初に。

Cajon 穴が空いたら本体を斜めに挿入し、固定する。


Cajon EQ部分は…
別にただの長方形直角穴でも問題はなさそうだが、折角テンプレートを送ってもらったので角丸のEQと電池ボックスに段差が付いた形に切り抜く。


Cajon ドンぴしゃの穴が空いたらEQユニットを挿入し…


Cajon
サウンドホールから手を入れて、本体側からのケーブル2本を接続する。


Cajon 開けた穴は切りっぱなしでも何の問題もないが、一応全部面取りしておく。


Cajon キャノンとフォンの出力があるが、フォン側はギターなどと同じでスイッチ内蔵になっている。
キャノン接続でファンタムが貰える場合は何もしなくて良いが、ファンタム電源が供給されないシステムでキャノンを使う場合はフォン側にシールド、あるいはダミープラグを挿してスイッチオンにして電池から給電する必要がある。


完成

Cajon

ブランドネーム 音は…
いや、ウチのTycoon、そもそもがシャンシャン言うので、そのまんま…
でもまぁ使えないことはないかな?
あとはEQとP.A側で音造り。


と、言うか猫時間多重録音で使いたいと…

フィードバック(ハウリング)には注意が要りそうだ。



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