お散歩の効用
GB楽器博物館
お散歩は楽しきカナ
気になってたんだよねぇ…
ギタレレ
日曜の昼下がり、お散歩をしていて、いつもは立ち寄ることもない昔からの地元のレコード屋。
ちょっと覗いたら、ギター大特売のPOPが貼ってある。
どうせ大したことはないだろうとタカをくくって入ってみたら…
既に生産完了して入手不可となっているミッキーマウスのギタレレが埃を被っているではないか。
先日、戦うオヤジの応援団でその音を聴いて、「こりゃあなどれん」と気になっていた物である。
四国の前田さんも愛用しているくらいだから、これは決してオモチャのような見かけとは異なる物なのだろう。
とりもなおさず、早速Get!である。
YAMAHAのWebによると…
ウクレレのようなコンパクトなボディサイズの、433mmスケールのナイロン弦ギターです。
どこにでも持っていける手軽さと、楽器としての完成度の高さを兼ね備えています。
弦長 = 433mm
表板 = スプルース
裏・側板 = メランティ
棹 = ナトー
指板・下駒 = ソノケリン
糸巻 = YTM-01
弦 = クラシックギター弦
標準チューニング = 1弦:A/2弦:E/3弦:C/4弦:G/5弦:D/6弦:A
と言う事である。
この材質表示の“メランティ“、“ソノケリン”と言う名称について、気になっていたのだが…
- メランティ(またはメランチ:Meranti=ラワン)
- 節が無く垂直。適度な硬度があり、加工性に優れる。
インドネシアなどでも産出し、フィリピンのラワンと、マレーシアのメランティは同じ種類。ラワンに比べてメランティは比重が軽くて、柔らかい。
水に浮かべると、ラワンは7〜8割が水に沈むが、メランティは半分ほどしか沈まない。それほど柔らかいので、木材加工の面からしてマレーシアの原木はそれほど価値は高くない。
- ソノケリン(Sono keling:インドネシア産)
- 目が粗い。粘りが有る
マメ科。インドネシアに分布する。木理はやや粗。比重は0.90。直径は50cm。インドローズ種の種をインドネシアで育てたもの。インドネシアは気温も高く雨量も多いので育ちが早く、30年で直径50cmにもなる。ただし、育ちが早い分だけ、目が粗い。曲木にも使えるのではないかと思うほど粘りがある。
インドローズより多少木理が粗く、光沢はないが、近年は量が少なくなったインドローズの代用として広く用いられている。大径木はない。価格的にはインドローズの半額である。
等の記述を発見した。
そもそもローズウッドは、薔薇の香りがする高価で貴重で美しい木を総称して呼んでいるらしい。硬く粘りが有り、狂わず虫にも強く、何より木目が美しいので珍重される。ブラジリアンローズ、インドローズ、パオロッサ、ソノケリン、シタン、テチガイシタン等が代表的なものなのだそうである。
ソノケリンも楽器材としては“安価な代替品”だろうが、木材としては高級な部類にはいるようである。
メランティも楽器用とするほど良質なラワンが入手困難となったので使われているのではないかと思う。
ことギターなどと言う小さな趣味の世界にさえ、地球環境の問題は暗くのし掛かっているのかと思うと少々暗澹たる気持ちになってしまう。
ギタレレのスタンダードなタイプは
何の飾りもない、GL-1(専用ソフトケース付/コンパクトボディで本格的なナイロン弦サウンド)と言うタイプで、今回入手したのは、
GL-1DM 専用ソフトケース付
30年代風コミックアートのミッキー・マウスをペイントしたギタレレ・ミッキーモデル
と言う型番である。
他に
GL-1DD 専用ソフトケース付
30年代風コミックアートのドナルド・ダックをペイントしたギタレレ・ドナルドモデル
と言うタイプもあるが、ディズニーシリーズはいずれも生産終了となっている。
表板に絵があるだけで基本的には全く同じ物である。
サウンドホール内部ラベル。
流石に超ショートスケールで、私の指には指板が狭すぎるが、これは三男坊に渡すつもりである。
ウチは男ばかり3人兄弟の子供達だが、何故か大学生の長男、高校生の次男共に楽器には全く興味がない。
もちろん、カミさんも、爪の先ほどの関心もないようである。
このままでは私に万一のことがあったら、ウチの楽器達は一体どうなってしまうのだ!と言う危機感を感じているのだ。
オマケ
地元の商店街で変な物に出逢うことがしばしばある。
今日の戦果はコレ。
KORGの小型ギター・チューナーと、ポケットガストーチ(左下)と、ジャンボ・オイルライター。
もう殆ど一山幾らの買い物である。
ギター・チューナー、クロマチック・チューナーは持っているのだが、この小ささのデジタルチューナーは携帯に便利そうである。
こちらがジャンボライターと通常のZIPPO。
だから?と言われると返答に窮するが…
このばかばかしさは収穫である。
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