愚行連鎖 続報:暴走…

GB楽器博物館

Martin OM18V

OM28V & OM18V 怖れていたことが起った…
Martinには習慣性があり、中毒になるのである。
半年前まで、「やっとMartin、とうとうMartin」等と言っていたのだが…
増殖してしまった。
今度のはマホガニーのOMである。
商談成立後、あの今ひとつ納得のいかないコリアン・ナットとミカルタ・サドル交換のためリペア回ししていた物が半月を経てやっとウチへやって来たのだ。

上が新顔OM18V、下がOM28V

OM28V & OM18V こちらはネック裏。
ネック裏ヘッド根元に三角の瘤:ダイヤモンド・ボリュートがない18(21や35も)はなんだか寂しいような気もしていたが、実物を目の前にすると、これはこれでシンプル、潔くて悪くない。
18のネックはまだはっきりと艶消しで、新品然としている。
28のネックも購入時は下の18と同じく、サテン仕上げ(艶消し)だったのだが、半年でてかてかになってしまった。



OM18V 交換したボーン・サドルと純正の白ドット入黒プラスチック・ブリッジ・ピン
糊付けのミカルタサドルを外して糊無しで牛骨に差し替えて貰った。
ブリッジに残ったサドルを接着していた糊の分だけオリジナルよりも厚めのサドルとなっている。
ピックガードは28Vよりも濃い色調で柄も異なる。
(ま、そのうちに張替えちゃうんだけどね。点々だし…)


OM18V チューニング・マシンを外したヘッド部分。
ナットはエボニーに交換済み。
28Vでは付いていなかったが、何故か、ブッシュにワッシャーが挟まっている。
ビビリの原因になりそうなので、外してしまう。
下がオリジナルのワッシャー入。上がワッシャーを外して交換したSD770のブッシュ。
実物ではメッキ色が異なるのだが、写真では判別できない。


OM18V ブリッジピンもGB特製プレーン・エボニー・ピンに交換する。
写真はないが、付属してきた白ドット入黒プラスチック・エンドピンは使わず、D'Adario製のプレーン・エボニー・ピンを装着。

この飾りっけなし、素っ気ない見た目が最高なのである。


OM18V Gotoh SD770装着後のヘッド。

ブッシュやストリングポストの頭が些かキラキラし過ぎる気もするが、例のペグボタンの湯口痕はギターに装着すると殆ど気にならない。
あの仕上げの悪さが、装着時を想定した物だとしたら大した物である。(それはないと思うが…)
見た目は思ったよりもずっといい雰囲気である。
茶色のボタンの選択はなかなか成功だったと思う。
チューナーそのものの性能には文句の付けようがない。


OM28Vを手に入れたときは「実に弾きやすいギターだなー」と思った物なのだが、これは更に弾きやすい!
今まで良く鳴っていると思っていた28Vがかすんでしまいかねない。
もちろんキャラクターは全く異なるのだが、音出しが軽いのだ。
立ち上がりが速いと言ったらいいのか…実に軽快な印象。
弦高などは28Vと殆ど同じにして貰ったのだが、タッチも18Vの方が随分軽い。
なんだか一寸上手くなったような錯覚を起こさせてくれるギターである。

ちなみに、 Martin D-28徹底研究 マーティン・ギターの年別ラスト・シリアルナンバーとD-28製造台数 によると、近年のラストシリアルは
1999/ 724077
2000/ 780500
2001/ 845644
2002/ 916759
と言う事で、このOM18Vは“#912***”。2002年生まれと言うことになる。


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