愚行連鎖   ギターのチューニングについて:2

お手紙ありがとう!

こんばんは。

はじめて、メールさせていただきます。

愚行連鎖。
楽しく拝見させていただきました。
早速、ブックマークに登録したので、じっくりお勉強させていただこうと、思っております。

早速ですが、質問があるのですが・・・
よろしいでしょうか???
もし、お暇な時がありましたら、お返事いただければ嬉しいです。

チューニングについての質問なのですが、
(もちろん、HPのチューニングのコーナーもみました!
 でもでも、難しくって私にはわからなかったので、
 メールさせていただきました。すみません。)

あるミュージシャンの曲をバンドでコピーする場合、
ボーカルのキーがあわないから、キーを一音あげるとすると、
チューニングを一音あげればいいのですか???
もし、そうだとすると、
ギターって音が、E A D G B Eって並んでますよね?
これを一音あげるとなると、
F# B E A C# F#
ってチューニングになるのでしょうか???

ただ、一音あげたチューニングだと、かなりテンションが高くなり、私だと弾きづらくなってしまいます。

このとき、譜面(バンドスコアー)の示す音をそれぞれ、2フレットずつ
上に、そのままあげていっても、曲全体が一音上がったことに
なるのでしょうか???

なんか、本人もあまり、意味が分かってないので、この質問がわかりにくかったら、申し訳ありません。

お時間があればお返事いただければ、うれしいです。
突然、メールして、一方的に質問しちゃって、大変失礼いたしました。


はじめまして

お手紙有難うございました。

さて、

>あるミュージシャンの曲をバンドでコピーする場合、
>ボーカルのキーがあわないから、キーを一音あげるとすると、
>チューニングを一音あげればいいのですか???
>もし、そうだとすると、
>ギターって音が、E A D G B Eって並んでますよね?
>これを一音あげるとなると、
>F# B E A C# F#
>ってチューニングになるのでしょうか???

おっしゃるように基準のチューニング・ピッチを演奏したい曲のキーに合わせてしまうと…
あなたのバンドの全ての持ち歌のキーが丁度1音調整で済むなら良いかも知れませんが、そうでないと1曲演奏するごとにチューニングをし直さないとならなくなりますよね。

>ただ、一音あげたチューニングだと、かなりテンションが高くなり、
>私だと弾きづらくなってしまいます。

また、もちろんテンションが高くなって、押弦に問題が出るでしょう。
更に、楽器の強度は基準ピッチ(A=440Hz)に合わせて設計されているはずです。
(クラシックなどではA=442Hzなんてのも良くある。ピッチが高いと張りがある感じになるんですね)

せいぜい1〜2Hz程度の調整ならともかく、1音も高いチューニングにしたら、楽器にとってはかなり辛いことになりますね。
華奢な楽器だと壊れてしまう恐れもあります。

楽器によっては“USE MEDIUM OR LIGHTER,STRINGS ONLY”等と明記された物もあるくらいで、弦の太さ(:硬さ、当然張力も異なる)ですら狂いの原因になる場合もあります。
この表示のあるギターには「ミディアム・ゲージ以上の張力の弦を張ってはいけません」と言う意味です。

キー調整にはやはりカポダスト等をお使いになるか、最初から移調して演奏してしまう方が良いでしょうね。
移調は、例えばCでは低くて歌えない場合、Dで演奏してしまうのです。
C-G7-Cだったら、D-A7-Dになるわけです。
コードを読み替えるのが難しければ、カポダストの出番です。
エレクトリックでは元々がハイポジション主体なので、カポダストを使う人は少ないですが、歌伴をするアコースチックギタリストには必携と言っても良いでしょう。

>このとき、譜面(バンドスコアー)の示す音をそれぞれ、2フレットずつ
>上に、そのままあげていっても、曲全体が一音上がったことに
>なるのでしょうか???

その通りです。
カポダストを使えば簡単ですね。

例えばCの曲なら1音上げてD。カポを2フレットに当てればCのフォームのままで良いわけです。キーはDになって1音上がったことになります。
先ほどの例なら、2カポでC-G7-Cと演れば、出てくる音はD-A7-Dになるわけです。



本来、変則チューニングは歌キーを合わせるためのものではありません。
基本的なチューニングでは得られない効果を作り出すためのものです。

カポダストも利用法によっては同じような効果を生みます。
例えばギター2本でCの曲の伴奏を演ったとします。
チューニングはレギュラーです。
二人ともローポジションで同じパターンではユニゾンで面白くも何ともありません。

ここで一人が3カポでAのキーで同じパターンを演ったらどうなると思いますか?
ノンカポの人がC-G7-C、3カポの人がA-E7-Aと演るわけです。
(もちろん3カポの人はカポを起点=0フレットと見てのフォームです)

全く同じリズムパターンだとしても伴奏がハモるんですね。
ピーター・ポール&マリー(PPM)のやり方がこれです。

余り説明が上手くありませんが、こんな感じでいかがでしょうか?
分かり難かったら、またメールください。



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