GBのアームチェアCinema見ist:ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜

ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜

ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜

監督 滝田洋二郎
脚本 林民夫
出演 二宮和也/綾野剛/笈田ヨシ/西島秀俊/宮崎あおい/西畑大吾/竹野内豊/兼松若人/竹嶋康成/広澤草/グレッグ・デール/ボブ・ワーリー/大地康雄/伊川東吾
音楽 菅野祐悟
調理指導 服部幸應(服部栄養専門学校)
原作 田中経一「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」幻冬舎
製作年 2017


カミさんが映画行く?と問う。
これは「ねばならぬ」作品なのだそうな。
あ〜嵐ね。
はいはい、実は映画館で予告を見て一寸気になっていた作品。

ミステリーっぽいので、今回も一切事前知識を入れないで鑑賞。
原作も書店で見たが、敢えてスルー。

田中経一と言う人のデビュー作らしい。なんでも元TV屋さんで「カノッサの屈辱」や「料理の鉄人」に関わった人だという。
監督は「おくりびと」「天地明察」等の滝田洋二郎。
まぁ、間違いない線かな?
嵐の二宮クンも一応ハリウッド俳優だしねぇ。

歴史の闇に消えてしまった、天皇の料理版が考案した「満漢全席」を越える究極のフルコース「大日本帝国食菜全席」そのレシピを巡り現代と過去、二つの世界が並行して語られ、結びついて行く。

いや、しかし、何を書いてもネタバレになりそうで、何とも感想文が書きにくい作品ではある。
壮大な歴史ミステリーにみせかけた…
いやいやいや。
鑑賞前に原作読まなくて良かった。

風雲急を告げる1930年代、昭和初期。
列強各国の思惑と陰謀が渦巻く満州。
いや、時代設定としては凄く好きな年代なのだが…
もう少し金、掛けられなかったかなぁ…
映像が余りにPoorだ。

そしてストーリーは…
ミステリーでも何でもない、ただの人情物?
メーテルリンクか?あんたは…

ラストレシピ
調理人を描く作品なので、のっけから料理のシーンがやたら多い。
流石に、背景と違って、こちらは手を抜きづらかったのだろう。ストーリーはどうでも良いが、出てくる料理は…
鑑賞中、観終わった後、やたらと食欲中枢が刺激される作品である。

タイアップしているセブンイレブンに寄ってしまったのは私だけではあるまい。
タイアップ商品に二宮クンのペーパ-フォルダーがオマケになるというので、今回は夜中の買い物に異議を唱えなかったカミさんであった。

ラストレシピ
あ〜そうそう。
宮崎あおい、カメラが似合う女優ってのは少ないよな。
初期型のバルナック・ライカが凄くしっくりしていた。
(陸軍軍人がもう一寸新しい型のライカを使っていたのもなかなかの演出)



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