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ロード・オブ・ザ・リング

ロード・オブ・ザ・リング“二つの塔”
:The Lord of the Rings: The Two Towers

監  督 ピーター・ジャクソン
音  楽 ハワード・ショア
主  演 イライジャ・ウッド
助  演 リヴ・タイラー/ケイト・ブランシェット/ヴィーゴ・モーテンセン/イアン・マッケラン
製 作 年 2002/米・ニュージーランド
シナリオ ピーター・ジャクソン/フラン・ウォルシュ/フィリッパ・ボーエンズ/スティーブン・シンクレア
原  作 J.R.R.トールキン


トールキンのひ孫、映画「ロード・オブ・ザ・リング」を支持
2004年02月11日(水) ロイター・ジャパン(ソース:Goo映画

 [ロサンゼルス 10日 ロイター] J.R.R.トールキンのひ孫にあたるロイド・トールキン氏(34)は、最初、曽祖父の著書「指輪物語」が「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズとして映画化されると聞いた時、心配だったと率直に語った。
英ウェールズ在住のロイド氏がロイター通信との電話インタビューで語ったところによると、同氏は映画化の話を聞いた時、原作とは違った典型的なハリウッド映画になると思っていた。しかし「三部作を見て、考えが完全に変わった。新鮮な空気を吸っているようで、7回も見直した」という。

 トールキン家は当初、映画への関与を一切希望しておらず、映画制作者側からも連絡がなかった。

 しかし昨年夏、同氏がピーター・ジャクソン監督の制作チームに対し、撮影地のニュージーランドを訪問したいとの希望を電子メールで伝えたことで状況は一変。即座にOKの返事をもらい、現地を訪れた同氏は手厚く歓迎され、監督から出演依頼まで受けることになった。

 同氏は「王の帰還」に、廃墟のオスギリアスで槍を配るゴンドール国兵役で出演しているという。

今回の映画化はトールキン一族にも認められたようでまことに慶賀の至りである。
私も前作の感想で…

決して評価は低くない物の、二作目は実は映画館へは行っていない。
嫌いなわけではないのだが、何故なのか、自分でも良く分からない。
もしかしたら、自分の中に築き上げた「文学としての“指輪物語”」を他人に再構築されたくないと言う意識があるのかも知れない。
気になる映画のDVDは衝動的に買ってしまうのだが、それもまだしていない。
三部作が揃って発売されたら購入する…かも知れないが。

と述べたが…
たまたま入った貸しビデオ屋でいつもは必ず貸し出し中の本作が、なぜか一本のみ棚にあった。
まぁ、貸しビデオ。見ておいても損はないか…と借りてきたのだった。

見事にやられてしまった。
結果、次の日に1.2作とも購入のためにビデオショップに走ったのである。
「指輪」フリークス。マニアをして、これはちょっと無視するわけには行かない。
食わず嫌いは一生の不覚となるところであった。

本作は書籍の二部に当たる「二つの塔(The Two Tower )」を、またまたほぼ原作に忠実に映像化している。
前作も映画レベルからすればかなりな物なのではあるが、本作を見る限り、前作は第二部第三部に至る壮大な予告編に過ぎなかったのかも知れない。
原作に忠実なるが故に些か消化不良・尻切れ蜻蛉の感が否めない一作目であったが、本作は後半に大きな山場を持ち、映画としてもかなり楽しめる展開となっている。
あら探しをするつもりで必死に見れば見るほど、本作の細部再現細部描写には恐れ入ってしまう。
この監督は恐ろしいまでの、桁違いの「指輪ヲタク」と見た。
更に近日公開の
王の帰還 (The Return of the King)
は原作の最大クライマックス部分を描いた物であり、既に公開されている海外では指輪フリークス達の絶賛を受けているとのことで、期待は高まる。

しかしながら、このビデオ/DVDの売り方であるが、同一作品のバージョン違いがあり、劇場公開時にはカットされた重要なエピソードを復活させた、いわば“完璧版”を見るためには通常版の二倍近い購入額を出費しないとならない、と言うのはいかがな物であろうか?
公開に際しての映画尺の問題があり、仕方なくカットした場面の再追加とは言え、両方とも購入してコレクションにしろとでも言うのだろうか?
マニアはそうするではあろうが…凄い商売だな。


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