GBのアームチェアCinema見ist:彼女が水着に着替えたら

彼女が水着に着替えたら

彼女が水着に着替えたら

監  督 馬場康夫
音  楽 サザンオールスターズ
主  演 原田知世/織田裕二
助  演 伊藤かずえ/竹内力/田中美佐子/谷 啓/伊武 雅刀
製 作 年 1989
シナリオ 一色伸幸
原  作 ホイチョイプロダクション


ホイチョイ・ムービー第2作目。
前作があまりに良かったため、些か影が薄い感は否めないが、今回も理屈抜きの娯楽映画。
(前作以上に大ヒットはしたらしい)
今回も原田知世が可愛い。
脇役陣が達者である。谷啓、伊武雅刀が良い味を出している。

某所で「空疎なトレンディー映画となり果てていた」なる批評を目にしたが、もともとホイチョイ・ムービーに「重厚な主張」など期待する方がおかしい。
元々、大ヒットの前作もトレンディー・ドラマ以外の何物でもないし、そもそも、ホイチョイ・ムービーは「ミーハー、ナニが悪い!スノッブ素敵じゃない!」のスタンスが身上なのだから。
大体、この荒唐無稽ハチャメチャ映画に一体ナニを期待しているのだろうか?
速度感と雰囲気とカタルシス、それ以外にナニが必要なのだろうか?

私をスキーに連れてって”、この“彼女が水着に着替えたら”そして、次の“波の数だけ抱きしめて”に続くホイチョイ・ムービーは、既存の邦画にはない特殊なジャンルの作品と言えるのだ。

とはいえ、前作で予想外(?)な好評価を得てしまった馬場康夫、期待に応えるためにかなり苦しんだのではないだろうか。
少なくとも、本作は処女作の出来には及ばない。


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