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ヘルドッグス

ヘルドッグス HELL DOGS:IN THE HOUSE OF BAMBOO

監督 原田眞人
脚本 原田眞人
原作 深町秋生『ヘルドッグス 地獄の犬たち』
出演 岡田准一/坂口健太郎/松岡茉優/MIYAVI/北村一輝/大竹しのぶ/金田哲/木竜麻生/中島亜梨沙/杏子/大場泰正/吉原光夫/尾上右近/田中美央/村上淳/酒向芳
音楽 土屋玲子
製作 2022

「映画観に行くよ〜〜!」

そうね、天気も悪そうだし。

「ガリレオとオカダクン、どっちが良い?」

そりゃTVドラマの延長より格闘家オカダだろ。
池袋には午前中の上映館がない。
久々に下り電車に乗ってショッピングセンター内のシネコンへ。

原作は深町秋生による小説。「ヘルドッグス」シリーズ。
岡田准一×原田眞人監督は、「関ヶ原」「燃えよ剣」に続き3作目。

まず、『原田眞人監督の「クライマーズ・ハイ」や「燃えよ剣」で「一部の音声が聞き取りづらい」と言う批評』があるようだ。
「クライマーズ・ハイ」は印象がないが「燃えよ剣」では方言や当時の喋り方を意識しているので仕方がない。
本作でも“早口で聴き取りづらい”部分は“内容説明”ではなく、“状況説明のための音声としてのセリフ”が殆どなので、言語内容が分からなくても大きな問題はない。
「凄惨なシーンががが!」等という的外れなレビューも見たが、そもそもがバイオレンス映画なのだから、そういうのが嫌な向きは最初から見るべきではない。
岡田准一の安定のアクションはいつもの様に冴え渡っているし、どうなんだろ、この人と思った爽やかで優しげなイケメン坂口健太郎も一寸頭おかしくてブチ切れた役どころが結構はまっている。(サイコパスという表現は余り好かんなぁ。)

最近流行りの妙にオチャラケを挟んで暗さを隠そうとしているような作品と比べると、これはかなりダークでハードなバイオレンス。そういうのを見るのだ、と言う体勢で劇場に向かえば文句は出ないだろう。まぁ、それでも洋画に比べると大人しいが。
とにもかくにも“これも”岡田准一の体術を観る映画とすれば半日潰すのは惜しくない作品かな。

映画を見終わって、さぁどうしようと…

「あ、これ観たかったんだわ。」

昼過ぎに一回だけの上映があるらしい。
先週ブラピの弾丸列車見た後にオカダクン観ようと言ったら…

「似たようなの同日に観たくない。」

いや、全然違うんだし。

昼飯を食ってショッピングセンターを彷徨き、午後の開映を待つ。

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