GBのアームチェアCinema見ist:ブレット・トレイン
ブレット・トレイン(原題:Bullet Train)
監督 デヴィッド・リーチ
脚本 ザック・オルケウィッツ
原作 伊坂幸太郎『マリアビートル』(角川書店)
出演 ブラッド・ピット/ジョーイ・キング/アーロン・テイラー=ジョンソン/ブライアン・タイリー・ヘンリー/アンドリュー・小路/真田広之/マイケル・シャノン/サンドラ・ブロック/ベニート・A・マルティネス・オカシオ/ローガン・ラーマン/ザジー・ビーツ/マシ・オカ/福原かれん
吹替 堀内賢雄/山本舞香/津田健次郎/関智一/阪口周平/井上和彦/立川三貴/米倉涼子/木村昴/吉野裕行/フワちゃん/藤原堅一/福原かれん/辻親八
音楽 ドミニク・ルイス
製作 2022/米・日・スペイン
「さて、映画行くよ〜!」
今日は昨日夜勤明けでお休みの三男坊も一緒。
例によって私は劇場に着くまで何を見るか知らない。
実はカミさん(と三男)、ハイキングに行きたかったらしいが、この天気では如何ともしがたい。数日前に諦めたようだ。
おや、珍し。吹替版でっか。
「丁度良い時間、これしかなかったのよ。」
実は私は購入した映画ディスクや録画したTV放映、最初は大抵吹替で見る。
英語セリフは聞き取れないし、幾ら拙い翻訳であっても映像と同時に耳から入ってきた方が理解度が高くなる。
本作は…
一応日本が舞台だし、一部を除いて違和感はなかった。
冒頭から東京の夜景。
日本語のネオン看板が煌めく。
これも“吹替版に違和感を抱かなかった”一つの理由。
原題 Bullet Train は単に弾丸列車という普通の名詞だと思っていたら、狭義で日本の新幹線を表す言葉なのだそうな。
そのオープニングで気付く。これR15+指定作品じゃないか。
エンドロールで気付いた。原作は伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』。
未読。まぁ、全く違った物に仕上がっているのだろうが。
本作、一言で言うとキッチュでポップでシュールでクレージーなスプラッタアクション・コメディ・スリラー映画。
はっきり言ってイメージはフジヤマ・ハラキリ・ゲイシャガールの世界なのだが、知らずにテキトーにやってるのではなく、解っててわざとやってるんだよな。
で、R15+だけあって、かなりスプラッタだ。簡単に人バラバラにして叩き潰してグチャグチャにしちゃうし。もう、お祭りさ。
カミさんは途中で飽きたらしい。
私は…
充分楽しんで最後まで見た。エンドロールも必死で全部読んだ。(追い切れなかったが。)
シャレが効いたフジヤマ世界だし、速度感も凄い。タランティーノかくや。
流石に子供には見せたくないが人殺しスプラッタもある意味爽快感が…(あう゛ない)
ここまでお馬鹿に振り切って貰えばもはや文句はないのである。
デッドプール(2)の監督か…分かる気がする。(観てないけど。)
作ってる奴ら大真面目にふざけてるんだし、ここまでデフォルメされた作品に突っ込み入れるのは野暮だわ。
「走る列車の中」という“密室映画”なのに、完全に飛び出しちゃってるしね。
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