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ハン・ソロ

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(原題:Solo: A Star Wars Story)

監督 ロン・ハワード
脚本 ジョン・カスダン/ローレンス・カスダン
出演 オールデン・エアエンライク/ウディ・ハレルソン/エミリア・クラーク/ドナルド・グローヴァー/タンディ・ニュートン/フィービー・ウォーラー=ブリッジ/ヨーナス・スオタモ/ポール・ベタニー
音楽 ジョン・パウエル/ジョン・ウィリアムズ
原作 ジョージ・ルーカス『スター・ウォーズ』
制作 2018/米


本作は『スター・ウォーズシリーズ』のスピンオフ作品「アンソロジー・シリーズ」の第2作で、時系列では『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の10年前となる。

ところが、これ、全米公開後、期待はずれの興行成績を記録してしまったという。

(Rollingstone Japan)
過去40年間、スター・ウォーズだけは確実だった。タトゥーインから来た少年が父親と葛藤するジョージ・ルーカス原作の物語は、去年まで10作品を生み出したが、2008年の忘れ去られたアニメ作品『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』を除けば、どれもすべて興行成績は優秀だった(残る9作品のうち、年間最高興行成績を達成できなかったのは『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のみ。それでも2002年の年間興行成績では第3位だった)。

当初の予想では、オープニングの興行成績は1億3000万〜1億5000万ドルになるだろうと見られていた。だが、ふたを開けてみれば1億300万ドルどまり。ふつうの大作映画ならこれでも十分だが、スター・ウォーズ・シリーズではこれは大問題だ。

なんだかんだと外野は五月蠅いし、商業映画故興行成績は一番の重要要件なのだが…

いいか?フリークスはチューイとミレニアム・ファルコンが大暴れするだけで嬉しいのだ!

その視点からなら、本作は充分すぎる程楽しめる。

ニヤリとさせる往年の名画オマージュ多々あり、速度感も高い。もちろんドンパチも派手だし、なんと言ってもハン・ソロの名前の由来とか、永遠の相棒チューイ、永遠のライバルカルリシアンとの出会い。
ヒロインもなかなか可愛いし。
ハリソン・フォードに似てない、なんてぇことはもはやど〜でも良いのである。
単純明快に楽しめるスペースオペラ、正にこれこそスターウォーズ。

難点は画面があまりにも暗い。これ3Dで観たら何が何だかなんじゃないか?

で、お話しは面白い、勿論全て後付けで解決だから面白くならなきゃアホだが…
しかし、ローグワンの様な胸熱さは無い、かな?
なにか、一寸だけ物足りないんだなぁ…

でもね、そもそもスターウォーズって、そんなにしっかりしたまともなお話しではなかったよね。

作って行くウチに構想が広がって世界観が出来上がった、みたいな。
第1作(後にEpsode IV“新たなる希望”)だって、今考えれば安っぽい宇宙西部劇だったもんな。(熱狂したことは確かだけど)

期待していなかったのに、要所で流れるジョン・ウィリアムスのテーマ、そしてソロとチューバッカがファルコンの操縦席に座っただけで、もう満足。



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