愚行連鎖 ランクルさんネズミ闘争-4-

VZJ95との生活:47/ランクルさん精密検査/保険屋との戦い-1

Photo ディーラに暫く預けたランクルさんは、ATのシフトタイミングも一寸気にくわない所があるので一緒に診て貰うことにする。

エンジンおろしねぇ…
基本的にちゃんと動いている機械には触ってはいけない。
全体的には快調そのものなので、出来れば触りたくはないのだが…

結論から言うと…
保険適用はない。
同じ契約内容であっても、保険会社によって解釈はかなり異なるようだ。

少なくとも「あいおい」では本件については適用する可能性が大きいようだが、「K損保」はあくまでも適用外だそうだ。
車両火災や悪意の人為的破壊、あるいは飛来物ならば対象だそうだが、動物は、例えばはねてしまって車が破損しても適用しない。
石が飛んできて車が壊れたら保険は出るそうだが、万一動物が飛んできて破損したらどうかは…頭に来ていたので聞きそびれた。

もういいや、こいつら…
保険期間は後一年。次は以前の「あいおい」に戻そうかと思っている。


Photo ディーラー(トヨタネッツ店)は、実に親身になってくれている。

とにかくヤバそうな所は全て調べてくれと依頼したら、保険適用を目指した見積もりは47万円一寸だった。
(ナナハンやCB1100は買えないな。250ccどまりか)

保険適用がないのなら、詳細点検で車への悪影響、安全性の確保について問題のない所を省けばもう少し安くなると連絡があった。


実は、エンジンルームファイアウォールの断熱遮音材の表面を2箇所程囓られて中身が露出している部分があり、これも修理対象に考えていたのだが…

これを張り替える際にエンジンの脱着が必要なのだそうだ。
また、このパネルを剥がす際に内部配線や配管などを一部破壊する必要があり、その工程で部品も工賃もかなり上昇するのだと。
メカニックと相談すると、ここは放置しても特に問題はない、と。

機械にとって現在特に不調がない部分をいじるのは好ましいことではない。
断熱遮音材の張り替えに伴い必要となる脱着配線配管は、今回のトラブルとは全く関係のない部分なので、出来れば触りたくない。
もちろんエンジン脱着も費用的にも機械的にも出来ることなら避けたい。

で、シフトタイミングの不調は、ATによるものではなく、どうやらエンジンの吹け上がりの不調だという。
いつも乗っていると多少の元気の無さには気づかないモノだ。メカニック氏は、このエンジンにしてはパワーの出方に違和感があると指摘してくれた。

Photo もしかしたらと、目星を付けたのはインジェクタと吸気系。
インジェクタは清掃しても効果は出ず、基本的に交換となる。
(これは結構高くつく)
吸気系は?と調べて貰うと…

★インジェクタ
燃料噴射装置(Fuel injection system)とは、エンジンに装備される補機のひとつで、キャブレターの代わりに燃料を直接噴射する装置のこと。電子制御式が主流。
左は4AG用インジェクタ。右は多分2UZ-FE用(5VZ-FEとほぼ同じ形)





Photo なんとエアフロメータの動きがかなり悪いという。
清掃整備したら、見違えるようにエンジンは吹け上がるようになった。
解決しちゃったよ…
冷間時アイドリングで若干ばらつきが出たのも多分、これが原因だろう。

★エアフロメーター(Air flow meter)
内燃機関のうち電子制御式燃料噴射装置を構成するパーツの一つで、吸入空気量を計測する装置のこと。
エアフローメーター、エアフローメータ、エアフロメータ、エアフロセンサーとも呼ばれ、省略して「エアフロ」と呼ぶこともある。
燃料噴射装置の制御が電子化された際に登場した。
アクセルペダルと連動したスロットルバタフライの開度によって、エアクリーナーを通過した吸入空気の量を測定して電気信号に変換し、エンジンコントロールユニットが燃料噴射量を決定するために用いられる重要な部品である。
写真は5VZ-FE用



Photo 以前から若干の漏れがあって、そろそろ交換しようかと思っていたベーンポンプも同時交換すれば工賃がいくらか安くなる。

★ベーンポンプ(Vane Pump)
パワーステアリング用の油圧ポンプ
写真はスカイライン用

点検で鼠被害のあった部分はほぼ把握出来た。
今回の問題箇所、セミダイレクトイグニッションのイグナイタへの電源線はハーネスそっくり交換ではなくリード線交換で問題なし充分行けるとの結論に至る。

保険を使わないのなら、安全性も車の性能も十分確保出来ると、ディーラーも提案してくれた。

つまり…
表面を囓られたファイアウォールの断熱遮音材さえ我慢すればエンジン脱着は避けられる。

見積もりはまだ正確には出ていないが、以前から予定していたベーンポンプ交換含めて10万円台で済みそうである。

助かった…


ベーンポンプは数年前から、そろそろ交換しようと思っていたので…
大体5〜6万と言うことだったが、一緒にやっちゃえば3〜4万で行けるってぇんで、やるっきゃないと。

エンジン脱着高額見積の原因であった、断熱遮音材は交換しないのであれば、変に補修すると補修部分が脱落して火災原因になりかねないので止めた方が良いというメカニック氏のご託宣。

▼続く


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