愚行連鎖 些か旧聞

VZJ95との生活:42/息子の車

Hi-Lux Surf 些か旧聞ではあるが…
2005年、昨年の10月、長男が車を買った。

130系Hi-Lux SURF後期型ガソリン3リッターV6である。

私の車を使わせろと言うので、
「車を運転するという重い責任をきちんと持つために自分の車を持て」
と応えたからである。
貧乏息子がローンとは言え、これを買えたのは、車を生業とする私の友人が自家用に使っている車を超破格値で譲ってくれたからだ。
友人はこの車が大好きで初期型から何台か乗り継いでおり、これは彼が現在使用している同型車二台のウチの一台である。

一見綺麗だがもう十年を超えているロートルではある。
とは言え、V6/3リッターの3ナンバー車は若い貧乏人には贅沢な車でもある。
しかし、一年の半分近く山ごもりをしてしまう息子のライフスタイルには合っているのかも知れない。
ご厚意でアルミホイール付きスタッドレスも付けて貰ったし。
こんな車を選ぶのは、やはり似たもの親子なのか…

思えば私も彼と同じ年の頃、自分の最初の一台としてローンを組んでポンコツワーゲンを手に入れたんだっけ…

息子も最初はジムニーを探してたようだ。
しかし、私の車や、仕事先や山の中、山からの帰りなどで色々な車を転がして…
「やっぱりTOYOTAのヨンクだ…」
と思ったらしい。
ランクルを探したが、ガソリンランクルなどおいそれと中古市場に出てこない…あっても彼の買える値段じゃ…。

もちろん、小さいエンジンをぎりぎりまでふかす方が楽しい。
スポーツカーなら小さくて軽いのが良いに決まっている。
デカイエンジンにものを言わせるのは粋ではない。
オートバイもそう。軽いフレームに軽いエンジンを載せたのがきもちいい。
マルチのナナハンよりもシングルのハーフリッターの方がカイカンなのだ。

しかし、事、実用に使う車は別。
常にピーキーなエンジンぶん回さないと走れないような車はトランスポーターには向かない。
これはもう、趣味というより用途の問題。

そもそもジムニー、中古でもちゃんと動くのは高くて彼には手が出ない。
つまり、このV6、程度のまともなジムニーより安いと言うこと。
車好きは、最初の車で色々な苦労を覚えるべきだと思う。
このSURFのヤレ具合は何とも絶妙である。機関快調、外観は恥ずかしくない程度にくたびれている。

デカイ車は維持費も掛かるのだが…そもそも半分ドーラク。
好きで持つんだから、一応社会人、自分でペイ出来ればコストなんかどうでも良いことである。

ジムニーじゃ高速縦横に使って山巡りはきついし、何より商売道具のスキーを車内に積めない。
(メーカーからのプロト板運んだりもするらしいし)

だいたい、コスト追求するなら車を所有するなんてトンでもない馬鹿げた行為である。
車が必要なときは、タクシーとレンタカー駆使すればコストは数十分の一であろう。

車を持つと言うことは、まさに、他人に対する心配りと責任、道路交通という決まり事の中に身を置くという責任を、まさに身をもって具現する行為だと思う。
それがきちんと出来るなら車の維持費なんか安い授業料だ。


長男・はじめてのクルマいじり。

Hi-Lux SURF ポンコツ・サーフである。
価格.com辺りを必死で漁って見つけてきたSONY製カーステを純正のカセット・ラジオと交換。
前もってTOYOTA車用のハーネスを別途用意し、SONYのサイトでパネル外しの図解をダウンロード、プリントアウトするように指示しておいたので、特に問題なく装着完了。
ナニよりも最初の作業として純正のステレオを外して社外品に交換、と言うのはなんとも…というか、見どころがある、と言うか…


Hi-Lux SURF
そろそろ山からは雪便りが届く頃。(2005.11.)
長男は12月早々、日帰りスキー行の予定が幾つかあるようだ。
気分はもう“私をスキーに連れてって”…
まさに、女っ気無しでゲレンデエクスプレスの矢野君だな、ヤツは…
(可愛い彼女はいるんだけどねぇ…)


Hi-Lux SURF 午前、私のPRADO、午後息子のSURFと冬タイヤへの履き替えをする。
流石に2台分の大径オフロードタイヤの交換はしんどい…

作業完了、タイヤ交換後のテスト走行でオートバックスまで行ったが、カーステは、自分が手に入れた物の方が一万円以上安かったので、息子はご満悦のようだった。
(しかし、子供の運転、助手席というのは結構冷や冷やするモノだ…)


▼続く


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