もっと一緒にいないと…
VZJ95との生活:34/不徳の致すところ
最近、休日は家でへたばっていることが多く、殆ど車と遊べない状況である。
躄も歩けば何とやら…(サベツヨーゴだっ!)出かければ必ず金が掛かるし、フケーキだし…(やだやだ)
それでも、逆に、それだからこそ、健康診断は必ず受けねば。
動いていないのだから、悪いところはそうはないはず…と言うのが甘いのであって、
“機械整備の最高の方法は動かすこと”
なのである。
…等と前回書きながら、一月近く(ん?以上、か??)もほったらかしにしてしまった。
“車だって拗ねる!”
元々、ランクル系のサイドブレーキは車重に比してプアであり、効きが悪くて恐ろしいなど言われるウィークポイントなのだが、今回は効きすぎてどうにもならなかったお話。
前任車LJ78でも近い現象は頻繁にあった。
雨の日に乗って、数日ほったらかすと、サイドブレーキが固着して、次に乗るときに、一瞬車が動かない。
後輪にトルクが掛かると、かなり嫌な「ガツンッ!」と言う音と共にドラムからブレーキシューが剥がれてやっと動き出すのだ。
ディスクブレーキを継続的に拘束してパーキングブレーキに使うのは構造的に無理があるので、4輪ディスクブレーキ車のサイド(パーキング・ブレーキ)は通常、メインのブレーキとは別にブレーキユニットを設けてある。
車軸そのものに小さなブレーキを取付けている物等もあるが、ランクル系のサイドブレーキはリア・ブレーキ・ディスクの内側がブレーキドラムになっているタイプである。
走行用に使う通常のブレーキであれば、ドラム式でも走行中の熱で内部の水分は蒸発してしまうし、しょっちゅう摩擦している物なので、ドラム内部やシュー表面の接触面が錆びると言うことはまず無い。
しかし、サイドブレーキは基本的には車が止まってから使う物であり、ドラム内の水分の蒸発はまず難しく、そのまま滞留しドラム内部の錆となる。
その時にパーキングブレーキは引かれた状態(ドラムとシューが密着している)なので、どうしてもブレーキ固着は起りやすい。
それにしても、今回のは…
さぁ、出かけよう、とエンジンを掛けてシフト…動かない。
いつもの固着か?と回転を上げるがあの「ガツン」と言う固着剥離の音もない…
やっとの事で数十cm動くと、逆に「キュルクリー」という、もっと嫌な音。
路面にリアタイヤのブラックマークがくっきり!タイヤが回っていない…
流石は大排気量のフルタイム四駆、タイヤの一輪や二輪固定されていても、取りあえず動いてしまうのだ…(這いずるように、ではあるが)
遠くの親戚より近くのディーラー。
電話をすると、店長と担当のY氏が急行してくれた。
Y氏、かなり苦戦「こりゃ手強いです」
数十分の格闘の末、リアブレーキの分解に成功。
ドラム内は真っ赤に錆び付き、ブレーキシューは固着の末、亀裂と末端剥離を起こしていた。(ドラムを抜くときに割れたのだろうか…)
まぁ、乗ってやらなかった私も悪いのだが、流石はディーラー。
今回のトラブルは保証適用で直してくれるとのことで、我が相棒は入院と相成ったのである。
結局、シュー廻りは全交換。ブレーキディスク(ドラム一体)はドラム内研磨するより早いので新品に交換、と言う治療になるであろう。
ハンセーはしたものの、やはり、このパーキング・ブレーキシステムは構造的に問題があるのではないだろうか。
Y氏とも話したが、これを防止するためには
「サイドブレーキの拘束力を弱めに調整しておく」
車重があるランクル系ではもともとパーキングブレーキの効きが悪く、それは怖いかも。
「時々は短距離ブレーキを引きずって走って、錆や水分を飛ばしてやる」
いいけど、それもなんかなー…
教訓 & ハンセー
何度も言うが…
“
機械整備の最高の方法は動かすこと”
なのである。
毎日走っていれば、まず起る可能性が少ないトラブルであることは確か。
続く
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