愚行連鎖 取りあえず装着

VZJ95との生活:27/日本電装VK16(イリジウムプラグ)

今日は日曜。でも午後から仕事。
ちょっと早起きしてプラグ換装をしてしまうことにした。

エンジンルーム左側 「してしまう」等と簡単に言っても、最近の車は、「ユーザーはいじるなよ」と言わんばかりのレイアウト。
5VZの場合もご多分に漏れず、シリンダバンクの間には巨大長大な吸気マニフォルドが鎮座おわしている。
それでも助手席側:左バンクは数本の配管と数本のアース配線を取り外すだけ…でプラグホールにアクセスできる。
とはいえ、上から覗き込んでもプラグの頭は深いシリンダヘッドの底で見えない。


エンジンルーム右側 問題はこちら側。

運転席側:右バンクはエアクリーナーからのダクト(巨大なチャンバー付)が覆い被さり、そのままではプラグキャップの頭すら見えない。
の締め付けバンドのボルトを緩め、のハーネス固定用のクリップを外し、 のパイプを抜く、等をして、ダクトを外してしまう。
(ハーネス固定用の樹脂製クリップは影にもう一カ所ある。)


吸気廻り補器を外す ダクトを外した状態。

ここまで外すとやっとダイレクト点火コイルと一体になったプラグキャップが姿を現す。

ダクト内部にあったスロットルバルブが剥き出しになっている。
作業中は、防塵のためここには綺麗なウエスなどで養生をするべきであろう。

右バンク:点火コイル ダイレクト点火コイルと一体になったプラグキャップ。
この写真では既に外してあるが、下端の取付け穴でボルトによりシリンダヘッドに固定されている。
5VZでは左右2気筒当り1つの点火コイルが使われており、このコイルは右バンクにのみある。
このコイルから出たハイテンションコードはダイレクトに左バンクのプラグキャップに結ばれている。


点火コイルを外す これが点火コイル付プラグキャップの本体。

ううむ…シリンダヘッドにアルミ特有の白錆が出始めている…
今日は見なかったことにしよう。
シリンダ番号は下記の通りである。

2 6 4
3 1 5




電装VK16/K16TR11 各ハイテンション(プラグ)コードは2--5、6--3、4--1と渡っている。
つまり、この組み合わせで同時爆発、と言う事なのだろうか?

写真は、日本電装(ND)イリジウムタフ VK16と標準装備のK16TR11。
5VZの標準プラグは接地電極が2本付いた、ちょっと特殊な2極接地型である。
エンジンには『必ず2極接地型プラグを使え』と書いてあるが…

今まで付いていたプラグは、そこそこ良い焼け色になっている。
いや?ちょっと焼け気味??


ND K16TR11/NGK BKR5EKB こちらは4番5番シリンダーの標準プラグ。

この焼け方は…まぁ、一応よろしいようで…
(ちょっと回しすぎ?)

右バンク(運転席側)の方が幾分燻っているような気もする。


外したノーマル 左側が運転席側:右バンク、右側が助手席側:左バンクについていたモノ。
左が上から2.6.4、右が3.1.5番シリンダから外したモノである。

これは5VZ乗りなら大抵の方がご存じのこと思うが、何故か純正は工場出荷時に左右バンクに異なるメーカーのプラグが装着されている。

ウチのもご覧の通り、運転席側がNGK BKR5EKBで助手席側がDENSO K16TR11である。


本日のお道具 今回使用した道具類である。

プラグレンチはエーモン製、K185 プラグレンチT型ロング(16mm)である。
高級工具ではないが、少なくとも車載のオマケプラグレンチでは絶対に作業する気にはならない。(出来るのか?あんなもので…)
ハンドルに白テープを巻いてあるのはプラグの装着方向を揃える意図だったのだが…
6番5番シリンダーがどうしても揃えられなかった。

作業前にエンジンルームを一瞥すると、大迫力でシリンダーヘッドに覆い被さった補器類で、かなり戦意が萎える。
ディーラーではプラグ交換工賃を5,000円と見積もった。
オート*ックス等では「500円/本〜」(←この“〜”が曲者である)と表示してある。
確かに、5VZのエンジンルームは、慣れない人には5,000円払ってもやって貰いたくなる景色ではあるだろう。
面倒そうなので、私も一時整備のついでにディーラーに…と考えた。
しかし、実際には写真を撮って、この原稿用のメモを書きながらでも作業時間は1時間弱。
見た目よりもずっと簡単な作業なのである。
やはり、自分の愛車の面倒は出来るだけ自分で見るべきであろう。

装着後の機関始動試験の感想であるが、実は、そんなに劇的な変化があるとは思っていなかったのである。
プラグメーカーのデータによると、性能向上は高々数%。そんな程度の差はとても体感できる物ではないと思っていたのだ。
でも、たとえ数%であっても他の部分の調整との積み重ね、相乗効果は決してバカに出来ない…その程度の期待感であった。
(はっきり言って、イリジウム教教祖様デュークGUCCI師、大袈裟すぎないかい?と思っていたのは正直な所)

ところが、エンジン始動、アイドリングで既に音が違うのが分かった。
軽くスロットルに足を乗せてレーシング(空ぶかし)をしてみると、明らかに回転が滑らかなのだ。
これは確かに凄いっ!かも知れない。
人間の感覚は数値よりもシビアな部分を持つのだろうか?
(ごめんねぇ〜!GUCCIさん、疑ったりして)

冒頭に書いたように、今日は午後から夜までお仕事の深夜帰宅。

実装試験は来週末以降に持ち越しとなったが、実に楽しみである。


▼続く


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