愚行連鎖 もっと気合いを入れろっ!!

VZJ95との生活:9/スープアップ着手#2

さて、Rancho Power(型番RS2106)である。

取付説明書には…

適応車種:ハイラックスサーフ(VZN185W)、ランドクルーザープラド(VZJ95W)
エンジン形式:5VZ-FE(3.4L)

保安基準測定による排気騒音レベル
第30条騒音防止装置項目基準値 上記車種における測定値
近接排気騒音96dB(A)以下 最大91.7dB(A)

※第31条17項(外観および形状)・第31条4項-2(熱害)においては、純正触媒・遮熱板使用、純正品と同じマフラーの取り回しのため基準に適合します。

※上記騒音レベルは改造のないノーマル車両による測定例です。

この製品は、運輸省令で定める道路運送車両の下記の保安基準第30条(騒音防止装置)・第31条4項-2(熱害)第31条17項(外観および形状)において、指定された車両に取付けた場合その基準に全て適合する製品ですので、改造申請などの事前手続きは一切必要ありません。

とある。
いや、良い時代になった物だ。
かつて、スタッドレスタイヤを社外品のアルミホイールに履いて車検に出したら(ホイール径、太さは純正同等、もちろんタイヤサイズも純正同等)、ディーラーに「ホイールオフセットが3mm異なるので車検のお預かりは出来ません」と言われたことがあったっけ。

しかし、車検基準が緩和されたと言うことは、それ故に、ユーザー一人一人の意識に委ねられると言うこと。
改造を楽しむのも良し、だが、心して掛からなくてはイケナイね。

排気系 その2

純正テールピース
純正テールピースである。
初期型とは同一エンジン(5VZ-FE)でも形が異なる。
初期型には茶筒のようなサブマフラーは付いておらず、ただのパイプがひょろっとでているだけ。
この後期型は、純正のマフラーとしてはかなり良いデザインではあると思う。
が、しかし、コストは如何ともし難く、磨き加工などは望むべくもない。
赤っ茶けて、なんかちょっと貧相と言える。


消音器比較
消音器の比較である。上が純正。

最近の純正マフラーは随分と造りが良いようで、VZJ95の純正マフラーもタイコ部分はステンレス製のようだ。
そんなにブン回したつもりはないのだが、結構良い色に焼けている。

下の、パイプまで光っているのがRancho Power。
タイコは純正より一回り小さい。


純正消音器
純正消音器のフロント側には、ごらんのゴム製の枕が付いている。
取付部分の金属板は、このゴム部品を保護するための遮熱板であろう。
このゴム部品がフレームに乗るように装着される。

Rancho Powerにはこの補助固定部分はないが、タイコそのものが小型化しており、重量も軽いからなのだろう。


…補助固定部品だとばかり思っていたら…
麦秋館
[1186] Re:ミッション付近からの異音について
投稿者 : 良造 さん
登録日 : 2年1月19日0時30分
の書き込みで
この部品は機能部品では無いのですが、ダイナミックダンパーと呼ばれる共振防止のおもりでして、特にAT車には多く採用されています。
DレンジやRレンジでブレーキを踏んだ状態ですと、エンジンの駆動振動やマフラーの排気振動の逃げ場が無くなりますので、その共振域を打ち消す事に使っています。

と言う情報を得た。
勉強になるなぁ。

テールパイプ比較
こちらはテールピースの比較。
太さは純正同等のようだ。
本当に最近の純正マフラーは随分上等に作ってあって、こうして比べてみても曲げ部分の加工など、アフターマーケット物に遜色ない。
昔のように平たくひしゃげたところは見あたらない。
(特に音や外観に不満がなければ純正品で充分なのかも知れない)
この純正パイプも一応ステンレスのようで、焼け色が出始めている。


消音器取付比較
タイコが収まった状態。
左が純正、右側がRancho Powerである。
タイコそのものが一回り小さいことがお分かりになるだろうか?

右上のコイルスプリング、左脇のドライブシャフト位置との間隔に注目。


Rancho Power/テールピース
装着後のテールピースの状態。

大迫力である。
音の方は…と言うと、エンジン始動時には結構「おおぉ!」という音がでるが、アイドリング・レベルでは想像したとおり、かなり静かである。
もちろん純正よりは音圧は大きいが、静粛性は充分納得できる(…と思う)レベルである。(当然、これは主観の問題ではあるが…)


Rancho Power/テールピース:2
こちらはサイドビューである。

純正よりも径の太いエンドパイプで、後方対地障害角は若干犠牲になってしまったが、何度も書いているように、私はもう「本気クロカンをするつもりはない」ので、これでいーのだ!
きらきらで大穴パイプのテールピース…
なんだかんだ言っても、ヒカリモノ部品って良いなぁ。


取付完了後、かなり強い雨が降り始めてしまったので、本気のテスト・ランはまだしていない。
20分ほど近所を流した感じでは…
室内騒音はアクセルオフした状態では殆ど純正と変わらない。
但し、中・低速域、1,000〜2,000rpm位までの間(普通に町中を流すときに一番使う領域)ではなんとなく「もーもー」とこもったような音が一寸耳に触る。
(もちろん、「音質」はまさに、主観の問題だし、雨が酷く、窓を開けられなかったので余計にこもって感じたのかも知れないが)

ううむ…
車外で聴くアイドリングや始動時の音は悪くないんだけどナァ。
この音も車外だともっとメリハリがある音なのだろうが…自分に聞こえる音がモッサリしてるのは一寸がっかり。
もっと、こう、歯切れのいい音を期待していたのだが…
これはもしかしたら、大蔵大臣(カミさん)には不評を買うかも知れない。一寸困った。
かつて麦秋館のBBSでも、どなたかが書かれていたが、

「プラドの静粛性は一つの財産かも知れない」

というのは、けだし名言である。

これで窓を開けてブン回したときはどんな音がするんだろう。
次の休みのお天気が気にになる。

あ、性能インプレッションが一言も、ないっ!
▼続く


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