愚行連鎖 さようならLJ78、こんにちはVZJ95

ディーゼルは悲しく消えゆくのみ

LJ78最後の航海

最後の航海:1
ディーゼル狩りの詳細は未だ明確にならない。
東京都のディーゼル車規制条例は当初、「全てのディーゼル車」が対象だったが、後に乗用車登録の車は除外されている。
しかし、これは、国が法改正を行うことになったので直接対象をトラックやバスに限定したからなのだそうだ。
現時点では規制値をクリアできるディーゼルエンジンはなく、法施行までに対応するのはメーカでも不可能だと言われている。
結局は、現在存在するディーゼル車は全て葬り去られることになることは疑いようがない。


最後の航海:2
我が家の場合は、あまりに短絡的・唐突な規制と、贖罪の羊を作ってみんなで突つくことに夢中になって、本質を見失いかけている現実に嫌気がさして、愛車を手放すことにしてしまった。
まだ、たったの10年、調子は最高だし、不都合もどこにもない。本当に好きで気に入っているのに…

車を手放すことが決まってから、金沢へ行く用事が出来、これが愛車、LJ78Gとの“最後の航海”となってしまった。3月末のことであった。



見納めの日本海
ひたすら、快調である。
お別れを知ってか知らずか、ディーゼルターボも絶好調で回る…

頼りがいのある四角いボディーのLJ78Gとの旅もこれが最後、と思うと感慨もひとしおである。
雪の残る日本アルプスをひとっ飛びで越えて、いままで何度と無く見下ろした日本海、親不知の海を見つめるLJ78Gであった。





別れと出会いの日…

選手交代
ついにこの日が来てしまった…

“旧プラド・LJ78G”との甘い蜜月は過ぎ去り、新しく我が家の足となる“新プラド・VZJ95W”との業務引継はお互いの出身地、トヨタビスタの駐車場で行われた。
新しい出会いは嬉しいものだが、やはり、長く一緒に暮らした相棒との別れには辛いものがある。
脳裏に『On a wagon boud for market There's a call with a moumful eye…』とジョーン・バエズの歌声が流れていた。


こうして並べて写真を撮ると、2台の車が本当に引継の打合わせをしているように見えるから不思議だ。

ディーラーにて
先週より室内を片づけ、無線機とピントルフック、我が親父殿が所望したGPSシステムを外し、ここへ来る前に、ざっと車体を水洗いし、嫁入り道具として、交換用のビスカス・エアクリーナ、予備ワイパー数セット、スノーワイパーブレード、タイヤチェーン、スタッドレスタイヤ・ホイールなどをカーゴルームに積み込んだ。

「ディーゼルいじめのない土地の、優しいご主人に引き取って貰えると良いね」


ディーラーの店長も
「良いユーザーさんを捜して嫁入りさせますから安心してください」
と言ってくれた。

デフロック、サンルーフ、自家セッティングのフルオーディオ、給排気系ライトチューン(藤壺Regaris RV/UniFilter)、CIBIEの前照灯、BOSHホーン…等々という我ながら結構イケる仕様なので、きっとモノの分かった人が拾ってくれるであろう事を期待しよう。

ふと“新プラド”のお尻を覗くと…
げ、折角引き継いだピントルフックを留めるフレームが…ないっ!!



▲ 事のいきさつ“さようなら愛しのディーゼルエンジン”
▼ “新プラド”のインプレッションに続く…

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