記載者:高木つねひで on September 27, 2104 at 17:06:40:
職責委員会では「落札者の行動は懲戒の対象となり得るが、懲戒の対象者についての判断は理事会に委ねる」という答申となりました。理事会や支部役員会では、誰を懲戒すべきか、松原さんは支部長を辞めるべきか否か、入札は是か非か、といった議論が行われたようです。
JIAが今一番にやるべきことは、誰を辞めさせるかとか、入札は是か非かなどと議論することではなく、今回の入札に参加した会員事務所が、JIAの倫理規定「会員は、業務獲得の目的を持って、ダンピング・談合等の不当な行為を行わない」に反するかどうかを明確にすることです。
応札した会員事務所には、当該基本設計業務報酬としてその金額の根拠を提示していただきましょう。そのうえで、JIA役員の皆さんには「ダンピング・談合等の不当な行為」に該当するかどうかの的を絞った議論をお願いしたい。必要ならそのための特別調査委員会を設置していただきたい。
ダンピングを問われるのは落札者の松田平田設計だけではないはずです。
予定価格がいくらだったとか、そもそも入札に応じるのが悪いとか、そんな議論ではなく、設計監理業務に従事する専門家の団体として、社会に対して、建築家の業務報酬について正当な見解を示す必要があります。
JIAがダンピングと判断することが、もし公の利益に反すると言う向きがあっても、多くの善良な市民はJIAを支持すると思います。