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名古屋から美濃路、中山道まわり
◆2.名鉄萩原垂井 2001年12月15日(土) 晴、雨、雪、あられ、みぞれ
07:05 → 15:22 (所要時間8時間17分、休憩30分)
         実歩行時間7時間47分
 区間歩数:45,993 areamap.gif
[参考]自宅発12/14 23:23、名鉄萩原駅着12/15 07:01
    垂井駅発15:52、大垣駅着15:57
    ホテルAPA大垣駅前泊
当日総歩数:50,383


名鉄萩原→萩原宿→宿→墨俣宿→大垣→垂井駅


二度目の夜汽車での移動だ。前回の宴会後の出発による不調の反省のもと、時間の余裕も見て出発。今回も大垣行き夜行「ムーンライトながら」で尾張一宮経由、名鉄萩原に向かう。
01121501.jpg 00:11 横浜駅

 横浜駅ホームの出発案内板。この情報には実はいろいろな意味がある。
その1。ムーンライトながらは東京、小田原間は全席指定。指定が取れないときにどうしても乗りたい場合は小田原まで普通車で行き乗ることは可能。ただし、0:24分発では間に合わないのでその前の0:07分発に乗ること。この方法、繁忙期のながらの混雑は尋常でないためあまり薦めないが。
その2。ムーンライトながらの日付が代わっての最初の停車駅が横浜。青春18切符などのように「当日有効」という場合、東京から乗ると2日分、横浜からなら1日分で済むという訳。
01120124.jpg 07:01 名鉄萩原駅

 「ながら」を尾張一宮で下車。隣接の名鉄新一宮から名鉄に乗り換え前回終了の萩原駅へ到着。今日は二日酔いもなく好調だぞ。
01121504.jpg 07:13 萩原商店街

 駅前から少し北側の道を左折し西へ進む。派手だがかわいいぼんぼりの飾りのある道を進む。人はほとんどいない。心配された天候は今のところ青空も見えて大丈夫そうだ。
01121505.jpg 07:17 正端寺

 ほどなく左に由緒ありそうな正端寺。ここを右に曲がるのが美濃路のようである。「ようである」というのは、美濃路は東海道に比べ圧倒的に情報が少なく完全に正しいというよりどころが無いためである。
01121506.jpg 07:20 萩原宿問屋場跡

 おー、道は正しい。比較的新しそうな問屋場跡の石碑を発見。こういうものを建てるというのは町の整備、町おこしの一環か?
01121507.jpg 07:44 やまちゃん?

 おーおーおー、前回の名古屋の町中に続いて私のハンドルネームと同じ屋号を発見。確か前回は焼鳥屋さん、今回は居酒屋さん。いずれも好みだねえ、って街道歩きに関係なくて失礼。
01121508.jpg 07:59 富田一里塚

 しばらく行くとこれは情報のあった富田一里塚。少しこんもりした塚に樹齢の古そうな木が残っていた。ところで、空は青いのだが、白いものが少しチラチラ落ちてきた。気温は低いので、天候が崩れると雪になるかもしれない。
01121512.jpg 08:18 尾西歴史民俗資料館

 さらに20分ほど進むと歴史民俗資料館。その前をさらに進むと、何となく左には大きな川が意識されるようになる。
01121513.jpg 08:24 起渡船場

 右手に神明社という神社があり、その説明によると、起(おこし)の渡船場の一つの近くにあった神社とのこと。大きな木曽川を渡るために、3カ所ほど渡船場があったとのようだ。しかし、ますます気温が低くなってきた。白いものも増えてきた。
01121514.jpg 08:28 濃尾大橋

 当然、船で渡る手段は無いので、木曽川を県道18号線の濃尾大橋で渡る。空模様はみぞれっぽくなってきた。寒い上に水分が増えるのは困るなあ。
01121515.jpg 08:29 濃尾大橋

 レンズにも水分がつくようになってきたが、デジカメには大敵。よくふいて乾かさなくてはいけない。
01121518.jpg 08:41 起常夜灯

 さすがに木曽川は大きい。渡るのに10分要した。写真は木曽川を渡ってすぐ右折、土手にある常夜灯。そう、川を渡ったということは岐阜県に入ったということだ。ここは羽島市正木町新井というところだ。木曽川は幅も広く幾重にも流れが分かれており、そのうちの一部を於こし川と呼んだとか。
01121519.jpg 09:01 正木追分

 木曽川の堤防下の旧道らしき道を進む。多分ここは左に行くのが正しいと思う。ガードレールに囲まれた追分けの一角にはお地蔵さんがある。しかし、寒い。
01121520.jpg 09:07 正木小学校

 小学校の構内に一里塚跡の石碑を発見。もちろん土盛りは無いが、この道が美濃路であることは間違い無いということだ。
01121521.jpg 09:57 喫茶店

 みぞれから雨に変わり傘をさして歩いてきたが、雨合羽の方が良さそうだし、朝御飯も食べてないので、名鉄須賀駅近くの喫茶店pharmspringで朝食兼雨対策身支度の30分休憩。
サラダのついたモーニングセットを頼んだ。ん?失敗した。ほとんどの客が「ホットコーヒー」と頼んでいるのだ。でも、トーストにゆで卵、バナナが着いてくる。それで十分だ。そうだ、名古屋などでは喫茶店でコーヒーを頼むと色々着いてくるというのを聞いたことがある。ここも名古屋文化圏なのだ、きっと。
 などと考えながら、多少暖まったので、さあ、出発。
01121522.jpg 10:06 名鉄須賀駅

 真っ赤な名鉄色の電車も見慣れてきたが、ここは須賀駅。踏切を斜めに渡って、寒い美濃路をさらに進むおじさん一人。ちょっと淋しい表現かな?いやー、寒いし、雨は強くなるし、気分が少し下がり気味なだけさ。
01121523.jpg 10:37 あわれな中年

 だんだんひどくなる雨、みぞれ、風に100円ショップ雨合羽で対抗。名もない神社の境内で雨宿り。でも、上がりそうにない。100円雨合羽で、帽子も顔も包んでしまえ。街道歩きの文化の香りは微塵も感じられないショットになってしまった。何回か曲がるが道なりに県道165線を行き、153号線を越え進む。
01121524.jpg 11:22 長良大橋

 多少わかりにくい道を進むと再び153号に出、小さな川などを渡り、長良川を県道31号線の長良大橋で渡る。今回の一連の歩きでは静岡県といい、岐阜県といい、太平洋にそそぐ大きな川はたくさんあるものだ。すべて歩いて越えてきたのだなあ、などと妙に感心してしまう。
01121525.jpg 11:22 墨俣城

 橋上から、川の向こうに見えるのが墨俣城。資料館になっている。木下藤吉郎の「一夜城」として有名だ。ただし現在の城は当時のものではなく、平成3年のふるさと創世資金による再建とのこと。
01121526.jpg 11:32 墨俣本陣跡

 長良大橋を渡って右へ行くと墨俣宿地区。お寺などの密集した地区が墨俣宿の中心部で本陣跡の説明碑を見てさらに進む。しかし、みぞれのような雨のような水分の多い滴にまみれながら行くのはどうも快適でない。
01121528.jpg 12:04 揖斐大橋

 街道らしい裏道を進むのだが、またまた大きな川に阻まれ県道31号線の揖斐大橋に出る。木曽、長良、揖斐と本日は立派な川の3連発。
01121529.jpg 12:11 揖斐大橋西詰

 ここも渡るのに約7分かかる。本日の写真にはこんな感じの雨粒(みぞれ粒?)が写り込む。前回は、天気はいいのに前日の日本酒で体調今いち、今回は体調はいいのに、雨やみぞれやらで天気が今いち。さあ、究極の選択、どちらがハッピイなのか。いずれにしても人生そううまくいかないということか。
01121530.jpg 12:14 大垣市万石

 揖斐川を渡ると大垣市。市内に入ったすぐのところで、こんな佇まいの医院。もしかすると歴史があるのかな?この門の中の建物も雰囲気があるなあ。
01121531.jpg 13:02 大垣城郭跡

 大垣城の掘り割りが一部残っており、水が町の中心部に流れている。久しぶりに美濃路を確認することができる案内があって良かった。大垣は水の町と言われるらしいが、今日は空からも水とお友達?
01121532.jpg 13:02 大垣城東総門跡

 大垣城はむろん現在は存在しないが、石碑や水の流れや、公園などで城がこの辺にあったのだろうとは十分想像できる。
01121535.jpg 14:12 大垣市中曽根町

 大垣で中止も頭をよぎったが、空を見ると先に進めば天気が好転のこともあり得ると判断。正しい旧道はよくわからないまま、桧やら中曽根やらの地名を過ぎ、31号線に出る。天気の判断は大きくはずれ、あまりにひどい雨雪あられに耐えかねてこの電話ボックスで身繕い。中曽根、これもナカゾネと読むらしい、日本語は難しい。
01121536.jpg 14:41 綾戸口

 県道31号と国道21号線がクロスする地点まで到達。雨合羽は着ているものの強力な雨、みぞれを長い時間浴びたため、クリアファイルに入れた資料や、ズボン、くつ、ウエストポーチなどはびしょびしょ。濡れぞうきんのように十分絞れるぞ。でも、垂井の標識が出てきたのでもう少しだろう。中山道と美濃路の出会う町などという言葉に感激もなく進む。
01121538.jpg 14:43 不思議なコーヒー店

 21号を地下道で渡り、旧道っぽい(あくまで想像だ)道を進もうとしたら、空中にセスナが登場。コーヒー屋さんの客寄せ目玉らしいが、こちらは寄る余裕が無い。全身水濡れ状態を目的の垂井駅まで行くことで解放するしか方法は無い。ここで休んでしまったら、先へ行く気力は失せる。ということで、セスナを横目に見つつ、水分と寒さを十分すぎるほど感じつつゴー!空元気か?
 
01121540.jpg 15:22 垂井駅

 意外にセスナからは遠かった。よくあることだが、セスナは行政上の垂井町に入ってすぐのところ。垂井駅は町の中心地。その間には距離がそこそこあるということだ。雨はますます強く、さらにびしょびしょになりながら、やっと垂井駅に到着。思わず、自動販売機のホット缶ポタージュに手が伸びる。きょうは、出だしの晴れ、さらに雪、あられ、雨、みぞれと冬の天気のオンパレード。駅のベンチで水に濡れた雨合羽はじめ各種のものをビニールの袋にとりまとめる作業に一苦労。
 いやー、きょうは自分にお疲れさんと言いたい心境だ。風邪を引かないようにしなくては。
01121604.jpg 16:00 APAホテル大垣駅前

 垂井からJRで一駅戻り、大垣駅へ。予約の駅前のホテルにチェックイン。しかし寒い。エアコンの暖房を強力にし、靴やズボンを含め濡れたものを乾かさなくてはいけない。靴は予備を持ってきたがズボンの替えは無い。何か普通と逆か?
 このホテル、ビジネスホテルにしては珍しく温泉風の大浴場があり、時間のせいか独り占めで堪能。だいぶこれで身体が復帰した。(写真は翌朝の雨の上がったときのもの)
01121601.jpg おまけ 雨にぬれた資料

 プリンタから印刷した地図や資料はご覧のようなぐしゃぐしゃ状態。デジカメも心配したが大丈夫だった。
大浴場と夜の熱燗のせいか、おかげで風邪も引かないで済んだ。明日は関ヶ原を越える予定だが、天気は如何に?何せ新幹線を止める関ヶ原の雪は有名だからなあ。

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