就職活動記
まぁこんな感じです

2001年卒業見込み
我々の世代の就職活動が始まった。
前年度の就職内定率は大学生で2月現在81.6%
過去最低の内定率だという。
景気は回復の兆しが見えている。
しかし雇用はまだ、といったところだろうか。
そんな就職活動をまとめてみた
もっとソフトに(?)書いた
裏ページもどうぞ。

1つテーマを決めて就活について思うところを書いてみた→就職活動コラム

 

準備段階.大学3年夏休み明けから年末まで

大学3年の夏休み明け頃から学内でも就職関連行事が始まる。

まずは各企業への資料請求などといったところからだ。

この資料請求、昔はひたすらハガキを書いて企業宛に出すというイメージがあった。

しかし現在は殆どインターネットで資料請求というのが主流である。

代表的なリクルートナビ、日経就職ナビ、毎日就職ナビ。

以上のような就職情報提供ホームページが多々存在するのだ。

これらのページを利用するには各ページに登録が必要だ。

登録料は無料。

住所は勿論、携帯電話番号や所属ゼミなども記入させられる。

登録するとそれらのページから定期的にメールが送られてくる。

就職活動の情報メールだが次第に読むのが面倒になってくる。

その他に厚い就職情報誌を無料で送ってきてくれたりもする。

私の場合、登録は大学3年の9月頃にしておいたと思う。

登録は無料だから早く登録するに越したことはない。

そしてそれらの就職情報提供ページから各企業にエントリーできるのだ。

そのページに登録した我々のデータを各企業に送信/エントリーしてくれるのだ。

ではエントリー、これは一体なんだろうか?

要するに「私は御社に興味を持っております」ということを相手に知らせるためのもの。

エントリーをしておけば後日に説明会の日程を知らせてくれる。

資料を送付してくれる所もある。

このエントリーというのも多種多様。

ボタンを1つクリックするだけでエントリー終了というところもある。

エントリーの際に200文字以内で自己アピールしろなんてところもある。

私の場合はボタン1つクリックするだけでエントリー完了のところにエントリーしておいた。

もっとハイレベルな就職活動をするならば自己アピールを考えておけば良い。

大体どこの企業もエントリーの際の自己アピールは200文字以内。

だから200文字以内で原文となる自己アピール文を作ってしまえば良いのだ。

あとはその文章をコピー・貼り付けして送信すればOK。

ちなみに説明会の予約等もホームページ上で行なわれる企業も多数。

昔はハガキを書いて各企業宛にせっせと送っていた。

現在ではハガキで資料請求は殆どなくなってしまったのではないか。

そもそも紙の資料などなくて企業の情報はホームページ上で公開という企業もある。

とにかくインターネットがないと就職活動は始まらない。

少しでも興味を抱けば片っ端からエントリーしてしまえば良いだろう。

私の場合は大学3年の12月までの活動はこのようなところだった。

まだ机上の就職活動、だった。

 

直接企業に対するアクセスは机上の活動だった。

しかしその他にも大学内就職課で就職関連講座というものが開かれている。

業界研究として企業の人事の人や識者を招いての講演。

一般常識試験やSPI試験、エントリーシートの書き方講座、面接マナー講座等々。

とりあえずという形で参加してみれば良い。

私の友人では他大学の講座に参加していた者もいる。

多くの企業を知るという点でそれも1つの手かもしれない。

 

 

研究段階.大学3年・春休み2月

大学3年の後期授業も終わりテストも終わる1月終わりから2月。

いよいよ始まる就職戦線。

この時期からスーツを着て実際に動き出さねばならないようになる。

この頃になると家にも数々のダイレクトメールが届くようになる。

正直言ってこの頃はまだ自分が何をしたいのかが分からない段階であろう。

そこで重宝するのが合同就職セミナーというやつ。

先にも挙げたリクルートや日経等が主催する合同就職セミナー。

大きな会場内で各企業のブースが設置されていて担当者の話を聞けるというもの。

2月になるとこれが各地で始まるのだ。

何をしてよいか分からない人はまずこれらの合同セミナーに参加することをお薦めする。

これに参加するとまず緊張感というものを味わうことが出来る。

まわりも皆就職活動のライバル、嫌でも意識せざるを得ないだろう。

そして合同セミナーに参加したからにはとりあえずどこかの企業の話を聞くのだ。

会場内には聞いている学生がいない企業もある。

その企業のブースへ行き「お話をお聞かせ下さい」、この一言で良い。

そしたら一通りの会社説明の後に詳しくは説明会がいつどこで開催されます。

という風に言われるはずだ。

合同セミナーだから企業側も簡単な説明しかしない。

そこでの対応が選考に響くなどほぼ確実にない、常識的な対応さえしていれば。

だからまずは合同セミナーでとにかくどこかの企業のブースで「お話をお聞かせ下さい」。

その1歩の勇気(?)があれば良い。

大学主催でも同じような合同セミナーを開催する。

その方が更に参加した方が良いだろう。

自分の大学の合同セミナーに来ている企業ならばその大学から取ろうという考えが多少でもあるから来てくれているのだから。

ただ学内よりも民間のセミナーの方が緊張感というものを味わうことが出来た。

特に志望する所がないのであれば合同セミナーには参加するべきだと思う。

そしてその中で聞いた企業の説明会に参加すれば尚更良しだろう。

 

また、この頃には先日エントリーした企業が何らかのアクションを起こしてくる。

メールで説明会の日程を教えてくれたり資料が送付されたりもする。

可能な限り会社の説明会には参加しよう。

説明会に参加しない限り次のステップには進めない。

 

私は2月には

合同セミナーに2度参加

企業説明会に2社参加。

 

 

第1次選考開始時期.大学3年・春休み3月

説明会に参加する。

説明会の次のステップは1次選考になる。

どの企業でも説明会の最後に1次選考の日程を発表する。

そしてその場で1次選考の予約を受け付けるのだ。

私も当初は困惑した。説明会を1回聞いただけで選考段階に入ってしまうとは…。

でもどうやらどこの企業でもそういうものらしい。

注意しなければいけないのは説明会の後にそのまま1次選考も始める企業もあるのだ。

「ではこの後1次選考を始めます」といきなり言われてしまう。

会場中に「聞いてないよー」の雰囲気が漂うのだ、空気が一気に張りつめる。

1次選考は企業によって異なるが筆記試験だったりグループ面接だったりする。

周りの戦友の話を聞くとよほどのことがない限り1次試験は通るものと考えて良い。

私も全然出来なかった1次試験(筆記試験)が通っていて驚いた。

グループ面接では志望の動機などを聞かれてしまう。

私がその際に心がけているのは自分の言葉で言うこと。

いかにも教科書通りの答えは言わないようにすること。

「ダイレクトメールが来て説明会に参加してみようと思いました」

「合同セミナーで御社のことを知り、説明会に参加してみようと思いました」

「1回の説明会だけで終わるよりも今回のグループ面接にも参加してみようと思いました」

といった感じである。

中には明らかに用意してきたと思われる答えを吐くやつがいる。

「私は●○に興味がありまして、御社の考え方や〜〜」

いかにも教科書通りという感じがして私は好かん。

それよりも正直に答えてみている。

1次選考程度ならばそういう答え方も許されると思っている。

変に気取るよりも良いと思うのだが…

 

私は3月には

学内合同セミナーに2度参加

民間合同セミナーに1度参加

説明会に5社参加

1次筆記試験に3社参加

1次グループ面接に2社参加

エントリーシートを1社提出

 

 

第2次選考時期.大学4年・4月

大学4年生になる4月。

この時期になると学校も始まってしまう。

そして就職活動も第2段階に入るといって良いだろう。

2,3月に企業説明会。

3月の1次選考で筆記試験やグループ面接

4月の2次選考でグループ面接や個人面接

4月〜5月の3次選考で個人面接や役員・部長面接

5月〜6月の4次選考辺りが最終面接、役員・部長面接

といったところで最初の内定は5,6月頃ではないだろうか。

そういったところまで見えてくる。

 

内定

早々に内定が出た。

3月にグループ面接を受けた企業。

グループ面接で面接官に対する印象が良かったらしくいきなり次は社長面接だと言われた企業。

その社長面接を4月頭に受けてその約1週間後に内定の電話。

あまりにもトントン拍子で進んだので呆気に取られた。

自分なりに何が良かったのかを考えてみた。

これは良いか悪いか判らないが敢えてあまり答えを用意していかなかったこと。

もちろん最低限の答えは考えて行く。

答えのベースになる考え方だけを用意していく。

考えた志望動機を丸暗記ではなくて「こんな感じの志望動機」を考えて行く。

そしてそれを面接の場でアレンジして答えるのだ。

一連の就職活動で志望動機や自己PRを丸暗記した感じの人が多いのが気になった。

また自己PRでもあまりにもオーバーなのが結構いる。

「私は小学校から剣道をやっておりまして根性では誰にも負けないと思っております」

「私は○●部に入り逆境を克服することに関しては自信があります」

「私は当初から●○業界を志望しておりまして、それを通じて人々の幸せを…」

まぁそう思っているのかも知れないがあまりにもオーバーという印象を受ける。

そんなに君は素晴らしい人間なの?って横で突っ込みたくなる。

そう答えた人が通っているのかどうかは判らないから何とも言えないが私は好かん。

本当にそんな素晴らしい人材ばかりならこんな不況にはならんわな。

チョット話がそれたが、いわゆる教科書通りの返答はしなかったという自信がある。

たとえ内容は教科書通りでもそれを自分の言葉にアレンジして答えるようにしていた。

その社長面接の時は教科書通りの質問などなかった。

志望動機云々よりも私という人を見られているという印象が強かった面接だった。

だからこそ私も極力自然に自分を出すように心掛けた。

その結果が内定に繋がったと思っている。

今後も進行中の面接は受けていくが私の面接の受け方は変わらないだろう。

逆に1つ内定が出ているので今まで以上に自然に受けられると思う。

 

某企業グループ面接

1社内定が出た後の面接だったのでとても気が楽。

面接にも色々なパターンがある。

この日はグループ面接、2次選考である。

ある程度1次で絞っておいての2次選考。

こちらが3人に面接官が1人。

しかし普通の面接とは少し違った感じ。

「改めて当社の仕事内容をしっかりと把握してもらう。」

と面接官が言った通り、面接と言うよりも詳しい説明会といった感じだった。

その席で「当社の休日を知っていますか?」と聞かれた。

私は判らなかった。

そしたら受ける企業の休日や初任給その他は最低限知っておいたほうが良いと言われた。

そんなことを言われたのは初めてだったのでそういうものかなと思った。

友人に聞いた情報だと上場している企業ではその日の株価を聞かれることもあるという。

答えられないと企業研究が足りないで一蹴されちゃうのかな。

なんだか違うような気がするのだが…

でもそういう所で切っていかないとキリがないんだろうな。

 

某企業面接と店舗見学

ある企業の面接に行った。

2度目の面接だったのだが2対2で行なわれた。

面接はまぁそれなりに出来たと思う(面接が出来たっていうのもなんか変な気がするが…)。

面白かったのは面接の後に店舗見学というのに行ったのだ。

その企業は各地に店を出しているいわゆる小売り系の企業だった。

面接会場の近くにもその企業の店舗があるので面接後に見学に行くことになった。

社員さん1人と学生4人。

その社員さんが色々と店内を説明しながら店内を見て回る。

少しすると社員さんが「あとはご自由に店内をご覧下さい」

と言って自由行動みたいになった。

そしたら学生の1人がその社員さんにズーっと付きっきりで喋っている。

それがいかにも媚を売るような感じがしておかしかった。

その話している内容がその店の問題点ばかりなのだ。

それもなるほどと思えるような問題点ではなく誰が見ても問題だとわかるような問題点。

それを必死になって社員さんに力説しているもんだからおかしかった。

本人は必死だったのだろうけど端からみるとチョットしたクレーマーだった。

社員さんも迷惑そうに見えた。

頑張ってポイント稼ぎたかったのかなー。

自分よりその彼が通っているかの方が気になってきた。

 

 

最後の就職活動.大学4年・5月

内定が出ても進行中の活動は続けていた。

ただ新たにセミナーに行ったりエントリーをしたりといった新規開拓の活動はしなかった。

選考が進んでいる所の面接へは行くようにしていた。

既に内定が出ているのでかなり気楽に受けられる。

内定が出てから4社の選考(面接)を受けたがそのウチ2社は返事が来なかった。

ちなみに前項で記した企業は落ちた。

つまり落ちたということだ。

残りの2社はいずれも最終まで進んだ。

その内の1社は辞退の旨を電話で報告した。

仮にその企業の内定を貰っても100%行かないと確信を持っていたからだ。

もう1社へは最終役員面接に臨んだ。

最後の就職活動にしようと思って臨んだ。

「いかにも役員」って感じの初老の方が面接官。

志望動機、長所や短所、意気込みなどを聞かれた。

いわゆる普通の面接という感じだった。

可もなく、不可もなく…で面接終了。

合格者のみに1週間後ほどに電話連絡。

 

 

就職活動終了.大学4年・5月

そして1週間後…10日後…連絡はない。

はぁ、落ちたか。

ま、良いけどね。

これをもってして就職活動は終了。

何だかとっても呆気ない。

内定が出た時点で既に呆気なかったからな。

世間で言う就職難云々を全く感じずに終えた。

就職活動疲れもないし、切羽詰ってもないし、圧迫面接もなかったし。

 

最終的な就職活動データ

民間合同セミナー…4回参加
学内合同セミナー…2回参加
企業説明会参加…8社参加
エントリーシート提出…2社
1次選考受験企業…6社
1次選考突破企業…5社
2次選考受験企業…4社
2次選考突破企業…2社
最終選考受験企業…2社
最終選考突破企業…1社
実質活動期間…2月中旬〜4月中旬
就職活動日数(スーツを着て出かけた日数)…21日間(推定)

以上。

とにかく、終わった。

 

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