就職戦線戦況報告
戦闘準備段階.
大学3年・夏休み明けから年末まで夏休みが明けていよいよ就職活動を始めなければならないなと感じるようになってきた。
夏休み明けガイダンスで早速3年生向けの就職講座が開かれた。
基本的に3年生は全員参加。いよいよ始まったなと感じざるを得ない状況だった。
就職課の使い方や学校提出用の書類の書き方等を教わる。
今後の就職活動講座の日程も配られた。
業界研究セミナー、SPI試験、一般常識試験、エントリーシートの書き方講座
自己分析講座、面接マナー講座、女性のためのメイク講座
まぁ様々な講座がある。
まずは戦線に立つための武装&準備といったところだろう。
準備の一環として就職情報提供ホームページに登録。
これで企業情報の偵察が可能。
インターネットの網の中に様々なスパイを放つことが出来る。
敵を知り己を知れば百戦危うからず。
孫氏の兵法の一句だ。
そう、敵だけではなく己も知らなければならない。
自己分析である。
自分はどういった人物なのだろう、自分に何が出来るか。
私はこの時期に簡単に偵察できそうな敵へスパイを放っておいた。
ボタン1つで偵察できる所へはとりあえずスパイを送りこむ。
偵察段階.
大学3年・春休み2月この時期からはスパイ(インターネット)の情報だけでなく自らが偵察に赴く段階に入ってくる。
やはり自らの目で見て状況を判断しなければならない。
リクルートスーツという鎧を着込んで出陣。
まずは戦場の雰囲気を味わうために合同セミナーに参加だ。
合同セミナーには攻めるべき敵がたくさん参加している。
偵察に来ているのは私だけではない。
同じように戦況視察に来ているライバルが数多くいるのだ。
こればかりはライバルと同盟を結んで共に敵を倒すというのができない。
お互いに敵の情報を偵察に来ている。
遠巻きに敵陣を視察する者。
敵陣にまで入り込み担当者と話して直接情報を仕入れている者。
様々である。
そしてこの時期は準備段階で放ったスパイが情報を持って戻ってくる。
その情報を基に次の段階として実際に敵の陣地(会社説明会)へ行き情報収拾。
そこで得られた情報を基に実際に攻めるかどうかを考察。
まずは最初の攻撃態勢に入るのだ。
しかし気をつけなければならない状況もある。
敵陣で情報収集をしていたら急に敵が攻撃(1次選考)をしてくる場合もある。
敵陣に赴く時はいつでも攻撃(1次選考)に備えられる心がけで行くべきだ。
第1次攻撃開始時期.
大学3年・春休み3月ついに最初の攻撃に入る。
第1次攻撃はまず成功する、意外と呆気なく勝利を収めることが出来るのだ。
1次攻撃はよほど敵が大きくない限り成功すると思っても良い。
ちなみに私の場合はNHKという超大国へ攻めこもうと思った。
しかしやはり超大国NHK、攻めこむためには分厚い門を開かねばならない。
そして相手はエントリーシートという名のミサイルを発射してきた。
そのミサイルを撃ち返したまでは良かった。
しかし撃ち返したミサイルの力が弱かったのだ。
私の撃ち返したミサイルではNHKという超大国の門を開くことは出来なかった。
門が開かないのだ、これでNHKに攻めこむことは出来なくなった。
結構熟考して撃ち返したミサイルだったのだが超大国は甘くなかった。
このように超大国は攻める前に門すら開けられないという状況が多いらしい。
私は3月の時点で5社に第1次攻撃を仕掛けた。
うち5社とも第1次攻撃は成功した。
そのうち1社は第1次攻撃で予想外の大勝利を挙げた。
2次攻撃をするまでもなく敵の大将と会うことになったのだ。
各企業への2次攻撃は4月。
第2次攻撃時期.
大学4年・4月まずは敵の大将と会った話をせねばなるまい。
敵の本丸に乗り込んで大将と面接。
そしたら大将の回りには副将や軍師なども揃えて総勢4人で私を迎え撃った。
1対4の対決。さすがに大将、まったく結果の読めない面接となった。
極力自然体で臨んだつもりだったがどうなったろうか。
未だ戦況の報告は届かない。
…その戦況報告が届いた。
一気に落城せしめることが出来ていた。
電光石火での落城だ。
そこへ最初に自ら偵察に赴いたのが2月の終わり。
第1次攻撃が3月中頃。
第1次攻撃が予想外の大ダメージを与えたらしく一気に本丸へ攻めこむことが出来た。
そして4月頭に大将との面接、そのおよそ1週間後に落城の報せ。
アッという間の出来事である。
これで自らの基盤が出来たので遠慮なく他社への攻撃を仕掛けられる。
一国落城せしめたので、無理に領土を広めようという気は失せてきた。
現在進行中の作戦のみを決行することとした。
後ろ盾があるので、他の連中よりも心に余裕が出来る。
その一方で隙も生まれていたのかもしれない。
第2次攻撃で失敗した所もあった。
2次を突破し、敵陣本丸は目の前という状況もあった。
しかしその敵国は落としたとしても腰を据えることはないと判断した国。
こちらから電信し、もう攻撃を止めると停戦条約を結んだ。
さらに2次を突破し敵陣本丸で軍師格との一騎打ちも行なったが、そこでは玉砕した。
つまり最終的には最初に落城せしめた所しか残らなかった。
そもそも私は地域(業界)を絞って攻撃を仕掛けていたわけではない。
落城した所に腰を据えてやろう、という考えだった。
そう考えると、最初に落城した所で良かろう。
これ以上無益な攻撃をする必要はないと判断したのだ。
最終戦況報告
民間偵察会…4度参戦
学内偵察会…2度参戦
敵国視察…8度実施
密書送付…2国
第1次攻撃対象…6国
第1次攻撃成功…5国
第2次攻撃対象…4国
第2次攻撃成功…2国
本丸攻撃対象…2国
本丸突破・落城…1国
実質戦闘期間…2月中旬〜4月中旬
実質戦闘日数(武装して戦地に赴いた日数)…21日間(推定)
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