8.00、起床。6時間睡眠。足腰肩背中腕ふくらはぎなど、思いつく限り痛い。
8.45、朝食。
<以上、T>
昨日、たくさん食べたので、じじは最初から山盛りのおかずとパンをくれた。がんばって食らいつくしたら「パン、おかわりするか?」と訊かれたので丁重に断る。
<以上、M>
10.00、今日もMをなだめすかして出発する。ウェストハムステッド駅まで歩く。
ウェストハムステッド〜(ジュビリーライン)〜ベイカーストリート〜(サークルライン)〜キングズクロス〜(ノーザンライン)〜エンジェル。
10.45、エンジェル駅着。フィガロのロンドン特集によると、土日はアンティークマーケットが賑わっているという話だったのだが、全て閉店。ん〜。
11.15、あきらめて、再びエンジェル駅へ。この駅のエスカレータはとてつもなく長い。それにしても、バックパッカーの荷物はすごいな。
我守我道之図
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掛ふとん、寝袋、2〜3日分の荷物、フットパス用の山歩き靴を携行。 云っておくが、ロンドンに山はない。 |
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片方だけのベンチの足を持っていた。どっかで買ったか拾ったらしい。持って帰って修理して使うものと思われる。 |
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日曜の植木市で庭に植えるための鉢植えの花を大量に買った夫婦の図。土日の午前中はよく見かけるタイプの人々。 |
11.30、カムデンのガラクタ市到着。何気なく入った古着屋の奥に中古レコード屋があった。
12.00、JAPAN関係の7インチ盤をいくつか買った。
12.15、大宮家の電話番号がわからないので、まず哲ちゃんに電話して訊いてみる。
12.17、大宮家に電話する。100Unitsのテレフォンカードを使いきった。
12.45、パブでメシ。
13.45、テレフォンカード(100Units)購入。仙波に電話する。
13.55、他のレコード屋も覗いてみる。が、掘り出しモノはなし。
<以上、T>
14.15、カムデンマーケットのガラクタ部門に突入。変なモノを掘り出す。本当の目的はトーストラックだ。靴ベラも良いのがあったら、買おう。噂には聞いていたが、本当に誰かの家の引っ越しの不要品市みたいな雰囲気がある。便器のフタとかボロボロのカセットデッキ。もしかしたら、道ばたに落ちてるきったないくつ下とかも売り物なのかもしれない(そんなことねーよ)。電車(地下鉄)も落ちてたな。意外な物件としては、「布団たたき」というのをよく見たな(後日、群馬のすごい田舎の雑貨何でも屋でも同じようなデザインの布団たたきを見かけた)。
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YAKAMOTOふとん店 の看板(謎) |
ふとんたたき。 £8.00ぐらい |
中古便座! | 寝ている犬。 触ると温かい。 |
14.50、そろそろストールを全部見終わる。疲れてきた。トーストラックを2個買った。1つは自宅用、もう1つは師匠へのお土産だ。Tが値切ってくれた。
15.20、疲れて動けない。足が痛い。この街は余りにも人が多すぎて酔いそうだ。かれこれ3時間以上、原宿状態の中をフラフラしているので目が回ってきた。今日はいいとこでアフタヌーンティーでも飲もう。
15.50、カムデン〜(ノーザンライン)〜ウォーレンストリート〜(ヴィクトリアライン)〜オックスフォードサーカス。なんと大胆にも、ランガムヒルトンへ討ち入ろうと云うつもりである。ジャケット着用じゃなくても平気だろうか。ここは、1860年代創業のロンドン初の超豪華ホテルで、かつてはナポレオン3世とかトスカニーニとか、とにかく国賓クラスの常連客が居たという知る人ぞ知る宿である。あまりに格式が高く、ガイド本などには載っていないので、一般旅行者はあまり知られていない。そのおかげか、日本人旅行者の利用度は低い。サー・アーサー・C・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズで有名なホテルなんだけどね...。
16.00、ランガムヒルトンに討ち入る。まづ、手洗いを探して地下へ。総絨毯張りのゴーカトイレ! ここの便所だけはイギリスの常識を越えているのだ! 水が流れる! 便座が丁度いい! そー云へば、マーロウのコンプリートアングラーの手洗いもとても良かったな〜(手拭き用ナプキンが極上だった)。
16.05、アフタヌーンティー会場へ。よよ! 豪華なティーサロン! 噴水のある、ギリシャ建築風のサロンだ! ここはティーの他にワインも供していて、じじのグループが歓談しながらワインを2、3本空けている。このホテルは、ティーサロンの入り口にボーイさんが居て、御老体や、婦女子にコートを着せてくれる。
16.30、食事の途中でポットに湯をつぎ足していると、ウェイトレスのお姐さんが「まあ! 新しいお茶をおつくりいたしますわ!」と申されて、再度新しい茶葉を入れ替えてくれる。そこで、Tはクリームとジャムのお変わりを頼んでみることにした。以前、フォートナム&メイソンの茶室でやったことがあるので、たぶん大丈夫だと思ったのだ。ウェイターの態度はすこぶる丁寧、当然のことであるが如く、「Yes, sir!」と申されて、1分後にはでっかいカップにクリームとジャムが盛られてきた。実はそれだけではない。腹一杯で休憩中のTに向かってウェイトレスのお姐さんは「ケーキとスコーンのおかわりは如何ですか?」と追い打ちをかけてくるのだ。要するに、1人£13.00(¥2,000)のお茶代を払えば、あとは心置きなく、何回おかわりをしても誰も何も云わず、変な目で見られることはないのだ。何という、太っ腹な国だ!
17.20、喰いすぎて体中の血液が胃に行ってしまいそうなので、席を立つことにする。何とかしないと倒れそうだ、とTが云うのでランガムヒルトンを後にすることにした。
17.30、オックスフォードサーカスから件の139番のバスに乗るために歩いていくと、何やらマーチを演奏しながら交差点を行く集団が居る。倒れそうだとか云ったくせに、Tは走って見に行ってしまった。とりあえず追いかけるが、私は喰った直後に走るのが死ぬほど嫌いである。ただでさえそうなのに、逆流しそうだ。しかも、すぐバスに乗ったら間違いなく車酔う。
17.50、139番のバスでアビーロードをすぎる頃、やっぱり車酔って吐きそうになる。云わんこっちゃないで〜。
<以上、M>
18.10、宿の近くのWINE & FOOD屋でガムテを仕入れる。
クロッテッドクリームがあった。こちらでは、「Double」と表示している。
<以上、T>
18.30、宿に着いた。とりあえずフロにでも入って、荷造りをしよう。本当に全部持って帰れるか心配だ。
<以上、M>
20.30、やっと荷造りが終わった。空港の体重計にのせるのが楽しみだ。
Tの荷物
Mの荷物
22.15、そろそろ寝よう。お休みなさい、イギリス、また来るぞ(M註: だってお金ひろったよ〜ん、1ペニー)! 年末に来るぞ! 絶対来るぞ! 年末ならバーゲンだ! 今度は裸で来よう、パスポートとクレジットカードだけ持って!
10576歩。
<以上、T>