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Sat, 19/3/94 (第16日目)
四つ子の「目張りゃーず」。
はれ


7.30、起床。8時間睡眠。

8.30、朝食。おやぢにのせられて喰いすぎてしまった。苦しい。

それにしても、建物のあらゆる部品がじじくさい。3人いるじじ、いや、紳士のうちの1人が居たのだが、カーディガンがボロボロで穴なんかが空いていたりする。Mはかつて「ボロは着ててもお皿はドルトン」という成句を作ったらしいが、これはまだOED(オックスフォード英語辞書)には載っていない...ではなくて、まさにそんな感じだった。今朝になって気付いたのだが、お皿というか食器は全部ドルトンだった。あのじーさん、いや紳士の洋服も実はサヴィルロウとか書いてあるのかもしれない。

<以上、T>

Tがトースト4枚を食べたところで、案の定おやじが来て云った。「トーストもっと喰うかい?」喰いたいのは山々だが、なにしろこれ以上喰ったら動けなくなるじゃないか。年寄りに弱いのはいつものことだが、とりあえず今朝はここまでにした。きっとおやじは、明日の朝は大盛りのおかずをくれるに違いない。備え付けのジャムはとってもうまかった。もしかしたら3人のじじが、代わりばんこで鍋をかき混ぜて作ったホームメイドジャムなのかもしれない(おそらくそうだろう)。もしおやじに「ジャムうまいよ」などと云おうものなら、3人がかりで自慢話をされそうだ。

<以上、M>

10.00、Mをなだめすかしてやっと出発。ウェストハムステッド駅まで歩く。駅で1 Day Travel Card を買う。

バスに乗ってオックスフォードサーカスを目指す。

10.30、Soc Shopの前で下車。くつ下、ぱんつ等を購入。

11.00、セルフリッジの中をうろつく。今年はスタンドカラーの洋服が多いことに気づく。

11.30、クラブツリー&イヴリンでカップ&ソーサーを2客買ってしまう。がさつに箱詰めしてくれた。箱は、ビール6本入りの箱と同じぐらいの大きさだ。

きっと日本で買うと、1客¥4,500ぐらいはするんだろうな〜。

11.45、ぱんつや発見。Mが吸い寄せられる。たくさん買った。

Mのカバンの中は、パンツとくつ下であふれ返っている。

12.00、グレイズは休みだった。記念撮影をしたのみ。

12.10、NeXTに入る。お姐ちゃん用の洋服のコーナーは充実していた。くつ売場が笑える。でかい。26cmぐらいのまではある。野郎服の方はそれほど充実していなかった。結局何も買わずに店を出た。次来るときは、裸で来るべし。

12.30、屋台でいちごを2パック買った。

バスで宿を目指す。

13.15、宿の近くのパブ「Ye Olde Black Lion(元祖黒ライオン亭)」に入るが、メシを出していなかったので出る。バスでウェストハムステッド駅前のパブ「The Railway」に移動。しかし、ここもメシを出していない。土曜日の田舎のパブは皆こうなのかな?

13.30、しょうがないので、隣にあったイタメシ屋「リゴレット」に入る。

14.20、ワイン屋でエヴィアンを買った。VBもあった。

14.30、宿に戻る。今夜の「Toyah」に備えて昼寝ることにする。

17.30、起床。3時間睡眠。

18.00、テレビで「You Bet」を見る。この番組は楽しい。

19.10、出発。ウェストハムステッド駅まで歩く。会場の「Mean Fiddler」までBrit Railで駅4つ分なのでBrit Railで行こうかとも思ったのだが、乗り方がわからない。

19.25、あきらめて地下鉄に乗る(遠回りだが、地下鉄でも行けるのだ)。ジュビリーラインでベイカーストリート駅まで行って、ベイカールーラインに乗り換え。ベイカールーラインの北行きに乗る。乗った電車は「Queen's Park」が終点だったので降ろされる。ここからは、Brit Rail乗り入れ路線なので、今度はBrit Railに乗る。やっと着いた。

20.15、やっと着いたはいいが、この田舎度合いはなんだ! 与野とか、橋本とか、春日部とか、越谷とか。とにかく、田舎町なのだ。しかもこのあたりには黒人が多い。家族連れの黒人が多い。治安は悪くなさそうなので、まあひと安心。さて、着いたものの帰りは夜中過ぎになることは確実なので、帰りの足を調査する。タクシーには期待できそうもないので、もしナイトバスが走ってなければ完全に陸の孤島だ。まずい!

20.35、下り方向のナイトバスのバス停発見! これは上り方向もあるはずだ! あった! 良かった。

20.50、ミーンフィドラーは見つけてあったので、近くのマクドにはいる。ライブ前にマクドで腹ごしらえ、またはライブハウス入り口あたりでのマクドのしゃがみ喰いの図は、どうやら全国共通であるらしい。

前座が9時から、トーヤが10時から、と書いてあったので我々もしばらくマクドで腹ごしらえ、と云うあんばいになった。

<以上、T>

全世界統一フォーマットで世に知られるマクドも、さすがにイギリス便所界の常識を打破できなかったと見える。古いビルの1階をマクドに改装したらしいが、なんで手洗いが2階をとばして3階にあるのだ! しかも、やはり水の出方がイギリスの便所そのものなのだ。あたりが悪いといつまでも流れない。それでも、ハンドドライヤーは付いていた...。

2〜3分置きに、次々と手洗いに吸い込まれる男たち。4人連続、しかも入り口から一直線に手洗いに向かう。要するに、マクドを喰うのではなく、手洗いのみの利用である。まさか、これがみんな件のライヴハウスの客ではないだろうな...いやな予感がするぞ...。

21.52、マクドを出る。

21.55、心配は100%的中。どっから湧いて出たんだ、この野郎どもは! せまい! かつての屋根裏や新宿ロフトの如き狭い店内にでかい太った幅広の男やら女やらがわさわさ居る。朝の日比谷線状態の中をビール片手に行き交う図は、ちょっと説明しがたい。

しかもっ! でっかいくせに前の方に立ちはだかる4つ子の「目張りゃーず」がいるじゃあないかあっ!

四つ子の目張りゃーず
ぢょん(身長210cm、靴30cm)、すーじー(身長185cm、靴27cm)、
ぼーや(身長200cm、靴30cm)、あん(身長180cm、靴27cm)
当然ながら全員真っ黒
わしら
M(身長162cm、靴24.5cm)、
T(身長182cm、靴27cm)
Tはちびに見える

わさわさと人波が動くと、自然と前の方へ押し出されて、何とか自分の足場を確保できるようになるのだな、これが!

22.15、前座のおねーさんが終わった頃から、頭におリボンひらひらの小柄なかーいいお姐さんがちょろちょろするので「まさか...これがハカセの妻では...」と心配する。なぜなら、世の中には相撲取りの法則という不思議な法則がある(しかも世界的に通用するらしい)からだ。

22.30、トーヤがそろそろ出そうだ。

22.35、トーヤ登場。意外と云えば意外、前方3列は強力な阿波踊り集団と化しておるではないか。

<以上、M>

メンバーは、トーヤ、おリボンのお姐さん、メタル上がりのギター、リックニールセンのようなベース弾きの合わせて4人。壁際にはなぜかじじいが多い。60過ぎのじいさんにも人気があるのか。

<以上、T>

40代中頃のおやじがいっぱい居て、皆ハカセに似た顔をしている。

<以上、M>

23.45、アンコールも終了し、トーヤさんが「Good Night」と云ったので終わったことがわかる。そそくさと引き上げ、売り子さん(目張りゃーずの赤毛のにーさん)からCDシングルとバッヂを買い求め、店を出る。

23.50、店の前にタクシー出現! 何と超ラッキーなことに、都心からここまでタクシーで乗り付けた人達が居た。すかさず、そのタクシーに乗り込み、宿に戻る。

24.00、あっと云う間に着いた。さすが、ロンドンタクシーの運ちゃんは世界一だ、と感心することしきり。

これで、タクシーに乗れなかったら、まだトラファルガースクウェアのあたりでウロウロしているところだ。

25.30、本日のメインイベントのことも記録し終わったので、そろそろ寝ることにする。8422歩。ミーンフィドラーで足踏みしていた分も入っているかもしれない。

<以上、T>


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