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Wed, 16/3/94 (第13日目)
国家と王を讃える歌。
晴れときどき雨、風は今日も強い


7.45、起床。10時間睡眠。だんだん朝寝坊になってくる。

8.30、コンチネンタルと云われていたので、あまり期待していなかったのだが、卵料理が1品ついてくる。朝メシ会場はバックヤードにこしらえた温室の中だ。明るくて良い。

9.30、今日はMも元気になってきたのでがんばることにする。まず地下鉄に乗ってピカディリーサーカスを目指す。

9.40、地下鉄のホームでチョコバーを買う。今回は翻弄されなかった。

10.00、トロカデロセンターの裏手で「バトラーズ」なる茶葉屋を探すが、見あたらない。そそくさとあきらめて、お約束のフォートナム&メイソンへ向かう。

11.20

あまりに重いので、タクシーに乗ってホテルに戻る。これもお約束だ。

12.00、次はボンドストリートだっ!

12.30、Ballyの中を見る。確かに欧州まで来ると、産地が近いせいか安い。スタンダードので、£150ぐらいから。

13.00、チャーチ靴店挑戦! 勝利(いったい何に勝ったの?)!

かなり重い。ハンドキャリーで飛行機に乗らなきゃならんが、がんばるのだ。

13.30、チャーチ近くのパブ「Groucester Arms」で昼メシ。昨日の昼メシを喰ったパブと同じ名前だ。チェーン店なのかな?

ベジタブルは期待通りの代物が出てきた。カリフラワーの、あの、舌の上でとろけるような感触は、40分以上は茹で続けないと出せない味だ!

<以上、T>

このパブはボンドストリートの商店街に建っているせいか、1時〜2時の間はデパガやデパ男(お)の昼メシの場となるらしい。Ground Floor(1階)の立ち呑み席は云うにおよばず、1st Floor(2階)のサルーンの方も、デパガの集団が昼メシ割引クーポンを握りしめて占拠している。Mは今日になってやっと軽く食事が出来るようになったのでうれしい。48時間以上も何も食べていないのでちょっとやせた。

14.00、チャーチの靴が重たいので、再び宿に戻ることにした。

14.30、「今日は土産物を買う日」と云うことにして、友人、親類関係の土産物リストを作り、買い集めることにする。問題は新潟と岡山の「ダブルすみ子おばさん達(編註: Tの母親およびMの母親のこと)」だ。婦人物の頼みの綱「リバティー」に直行。

15.00、リバティーに入店したところで、Tが「目が痛い」と云って泣くので、手洗いを探して店内をさすらう。

リバティーの店内は、築が古いのですごくわかりづらい。新建築のハロッヅなどとは違い、どの場所にも手洗いがあるわけではないのだ。おまけに、トイレの列は「Japanese」民族の大移動である。すごいな〜。

ダブルすみ子おばさんの土産はリバ亭の眼鏡ソフトケースにした。

15.50、ついでにロヲラアシュレイに立ち寄り、手提げカバンを1つ買う。

16.35、再びピカディリーサーカスのAA直行。

スリーシスターズのお土産も、パスポートケースにすることにした。ついでに健さんと岡山パパのお土産も買う。

だいぶ赤バスの乗り降りになれてきた。たのしいな。

16.50、AA閉店10分前、買い物を済ませて外へ出た。

17.05、今回のアフタヌーンティーはフォートナム&メイソン3rd Floor(4階)のティーサロンで。

Mは食べ物を目の前にすると胃が抵抗するのでつらい。胃酸がボコボコするのがわかるのだ。

<以上、M>

今日はこれが晩飯なのでがんばって喰う。

18.10、閉店後のフォートナム&メイソン店内も、やはり日本人であふれ返っている。デボンシャークロッテッドクリームのありかを訊いた。£2ちょっとで売ってはいたが、缶詰でも瓶詰めでもなく、プラスチックパック詰めだったので、とりあえず買わずにおいた。最終日なら買っても良いかも。

18.20、ピカディリーサーカスから13番のバスに乗って宿に戻る。

18.40、宿に戻る前にまたもや! 段ボールをせしめるためにWINE & FOOD屋へ行く。缶ビター、チョコなどを買うついでのふりをして店のアンちゃんにお願いした。

店のアンちゃんに、「ありがとう、トキヨ?」と云われた。

18.50、段ボールの梱包用クッション材をニュースエージェントで買う。

19.00、宿に戻る。

19.15、梱包してみる。山ほど買った地図、もってきたのに使わなかった厳寒対策衣類、衣類に包んでジャムを8個入れた。結構重くなった。エアメールだとずいぶんふんだくられるので船便にしようと思う。

21.15、VATフォームに必要事項を記入した。これで6千円返ってくるのだ。

22.00、BBC1のボクシング生(?)中継を見る。オープニングテーマのロッキーが妙にスローテンポなのが笑える。

アメリカ人対イギリス人の試合だったのだが、アメリカ人の入場テーマ曲が「ロッキーのテーマ」だったのに対して、イギリス人のは「国家と王を讃える歌(エルガーの威風堂々)」という、プロムスでお馴染みの曲だったのでビックリ! こんな曲をバックに入場すると、さぞかし気分が高揚するのだろうなと思う。女王陛下のために闘う気分になるのだろうな〜。観客の方もこの曲でずいぶん盛り上がっている。何たって、第2国歌みたいなものだしね。

試合の方は、1ラウンド目で決着が付いてしまった。別にKOされたわけじゃあないのだけど、かわいそうなアメリカ人が「もうやめてくれろ」と云ったらしい。ん〜、八百長臭いぞ。

<以上、T>


〜今日のまとめ〜
本当は、今日の夕方に田舎旅行から戻ってきて、本格的な土産物買いは明日以降のはずだった。具合が悪くて戻ってきたはずなのに、元気に3往復までしてデパート荒らしを試みた。勢いつけて街へ出たついでに靴屋廻りにも勝利したし、あわよくば、ピクニックバスケットとか云った大物にまで手を出しそうになっている。気をつけないと持ち帰れなくなりそうだ。ちなみにフォートナム&メイソン店頭でのピクニックバスケットの値段は、2人分で£160〜180、4人分で£200〜230ぐらいだった。
それにしても、吐き気を止める為のでっかい錠剤は石灰の1種だったとは驚きだ! その名も「アンテプシン」、要するに胃酸を中和するためのアルカリ剤ということらしい。これを呑むと胃の中がボコボコ泡立っているような異物感がして、鼻からガスが抜けるので気色悪い。

<以上、M>


12266歩。ロンドンの買い物はたのしい。

<以上、T>


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