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Mon, 14/3/94 (第11日目)
イーストボーンの崖っぷちは自殺の名所だった...。
はれ、暴風


7.00、起床。8時間半睡眠。昨日の長距離ドライブのせいで、肩、腕、背中、腰がちょっと凝っている。

8.00、Full English Breakfastは、なかなか良かった。自分たちで何度も作ったのと同じようなのが出てきた。

<以上、T>

8.15、昨日挨拶した30歳くらいの若者夫婦が朝食会場にやってくる。流暢な日本語で「おはよございます」とのたもうた。何者だろうか。まさか、また大阪仕込みの外人じゃないだろうな。あり得るな。

8.30、狭い食堂はほぼ満員状態。いったいこの家には部屋がいくつあるんだろうか。昨夜は満室だったみたいだ。

8.35、部屋に引き上げて荷物を固める。今日はまたしても田舎の村を目指すのだが、たぶん1時間ぐらいで着いてしまいそうなので、途中で海岸線を走って件の崖っぷちの7人姉妹を見る。

9.00、車は順調に進み、ニューヘイヴンの街のあたりから、海風がつおくなってくる中を崖に向かって進む。しかし、なかなか絵ハガキの景色は見えてこない。港にフェリーが止まっているのが見えた。

9.15、シーフォードの街にはいる。そろそろ7人姉妹のうちの1個目が見えても良さそうだと思ったのに、何だか様子が変だ。

9.30、この周辺がセヴンシスターズナショナルパークと呼ばれていて、あの絵のような景色にたどり着くには沼地のフットパスを片道3時間(T註: こんなにかからないと思う。せいぜい30分ぐらいか?)かけて崖の方へ歩かなければならないことを悟り、愕然とする。

9.50、あまりの強風のため、車の外に出てビデオを回すのがためらわれる。イーストボーンの街に入る手前の丘に登ってしばらく進んでみるが、やはり白い崖は自分の足元にしかないようだ。

9.55、キャンプをする人々。あきれる。ここは自殺の名所ビーチーヘッドなんだぞ。

10.00、やっぱり体の調子が悪い。

10.05、吐きそうだ。

10.07、目が回ってきた。

10.10、貧血だ。

10.15、あくびが止まらない。

10.30、あきらめて下車。お茶でも飲んで休むことにする。

<以上、M>

10.35、イーストボーンショッピングセンタの中のカフェで休憩。

10.55、レコード屋でテープを買う。

11.00、だいぶ良くなったのでヘイスティングスを目指す。

11.15、ヘイスティングスは、ブライトンよりもさらに美しい街だ。どこのテラスハウスもきれいに化粧直しをして夏の旅行者を待つのだろうね。またもや海に張り出したカジノがある。

11.20、北斎の絵みたいな荒波が砕ける。よよ、すごい。

11.30、スティングをBGMに美しい街を通過する。もの悲しくて良い。

11.50、ライ(Rye)着。かわいい、小さい、きれいな村。まず第1候補の宿「グリーンヘッジズ」を探すことにする。ライの街を見おろす小高い丘の上に発見することが出来たが営業している気配がない。どっかの家の猫が待ちかまえていたように、挨拶しに来る。勝手に「美千代」と名前を付けてなでまわす。

11.55、営業してないものは仕方がない。次の候補を目指す。

12.15、ライの市内にあるマーメイド通りの「ジークスハウス(Jeake's House)」に到着。AA5つ星りのB&Bである。部屋を見せてもらった。すごくきれい。古い。昔は教会だったのだな。礼拝堂が食堂になっている。2つのへやをみせてもらって、屋根裏部屋に泊めてもらうことにする。

12.30、車で荷物を運んでくる為に再び街の中へ。ライロッヂの見晴らし台にも猫がいた。

12.45、宿にチェックイン。

<以上、M>

13.45、近くの駐車場に車を泊めに行った。All Dayで£2.20。

14.00、Information CentreでRyeカラーガイドを買う。表紙に我々の泊まった宿「Jeake's House」が写っている。

15.00、街のカフェでクリームティーを喰らうことにする。今日はこれが昼飯。夜は人魚亭に繰り出すべし。ライの街は完全に観光地化されている。倉敷の美観地区のようなものだ。きれいな通り、きれいな街並みが特定の地区に固まっていて、ちょっとはずれると、町工場みたいなのがあってちょっとがっかりする。だから、ライに来たときは、街中をあんまりはずれないようにした方が、気分も盛り上がるのでよい。やはり、イギリスの田舎は山の中に限る。海辺はいまいち。

Mのスコンまで取り上げて、合計3つ喰った。ちょっと苦しい。そう云えば、ライには猫が多い。宿にも黒いのがいた。

16.00、Mの具合がよろしくなくなってきたので、宿に戻って休むことにする。

17.00、BBC2はウェールズ語のドラマをやっている。英語の字幕が出ている。いったい何語かと思った。カーディフ空港が出てきてやっとウェールズ語であることがわかった。ウェールズ語は北欧系の響きがする。

19.00、どっかで聴いたメロディのテーマ曲の番組が始まった。前回のイギリスビデをの中で、Mが買ったばかりのロヲラアシュレイを着てみている場面のBGMだ。Show Bizという番組で、「芸能音楽の50」的なクイズをやる番組だった。

20.00、毎日この時間はコメディをやるみたいだ。イギリス人のメシタイムにあわせているんだろうか。それにしても、こんなの見みながらメシ喰ってると、テーブルの上が相当散らかりそうだ。

21.00、BBCのニュースセンター9時を見る。BBCのアナウンサーの発音は、非常にはっきりしていて聞き取りやすい。IRAはまだあばれているみたいだ。

21.15、フロに入る。シャワーの温度調節にウルトラハイテクニックを要す。

22.00、お茶を飲む。ここの水は匂いもするし、味もする。海が近いせいなのだろうか。それとも、建物が古くて水まわりも古いのだろうか。あまり生水を飲まない方が良さそうだ。バスルームを閉め切っておくとものすごいにほひが充満してしまう謎も解けた。水のにほひだったとわ...。

22.30、そろそろ寝よう。今日はあまり歩いていない。6294歩。部屋の見取り図は後でMが書いてくれることになっている。そういえば、今日はよくテレビを見た。コメディもちょっとずつ笑えるようになってきた。

<以上、T>


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