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Sat, 12/3/94 (第9日目)
お宮の松と人魚亭の謎。
はれ


6.00、やはり自発的に目がさめる。田舎に来ても起きる時間は変わりない。今日は早朝の村を散歩することにした。朝ごはんが8時半から始まるらしいので、それまでに荷物を固めて路上に出る予定。

7.30、路上は寒い。昨日の続きでくだらない物件を探して歩く。フットスクレイパーとか、不思議な輪っかとか、そういった何に使ったのかわからないような物は、この村には売るほど転がっているのだ。

7.50、猫発見。白と黒のまだら猫だった。「し〜っ」を試みるが失敗、逃げられる。

8.00、あんまり寒いのでホテルに帰って朝御飯にする。ああ! 豪華!

9.45、お腹いっぱい食べたので、出かけることにする。まづ、自分たちの荷物をひとまとめにして部屋に残し、貴重品のみを持って車に向かう。ついでに、駐車場のカモとアヒルにパンをまくのだ。

10.00、パンをまくと、ものすごい勢いでカモがやってくる。かわいい女の子とお母さんがパンを1斤丸ごと撒いていた。つごい。

10.05、まず、コッツウォルヅの代表的な村、バイベリー(Bibury)を目指して進む。なにしろ、田舎道を時速100キロ(60マイル)くらいでぶっとんで行くから20分くらいで着いてしまうに違いない。

10.30、バイベリー着。民家のわきに車を停めてマナーハウスホテルのある方向へと歩いていく。あきれるほどアヒルとカモがいる。水仙が自生しているんだかなんだか、ぼこぼこ芽が出ている。踏んづけないように注意しながら進んでいくと、いきなりだだっ広いお庭に出た。野球のダイヤモンドが5〜6個とれそうだ。

<以上、M>

11.30、アルヅワース(Aldsworth)通過。ここもかわいい村の景色。

12.00、サイアレンスター(Cirenceste)着。町中に車を停める。目の前に教会がある。薬屋でフィルムを買った。

うわさには聞いていたが、イギリスはフィルムが高い。しばらくうろうろして、チェルトナム(Cheltenham)を目指す。

12.30、チェルトナムへの道A435は伊豆箱根スカイラインの如し。後方から緑色のバスが迫ってくる。

13.00、チェルトナムの入り口あたりのパブで昼飯。

13.40、チェルトナムの街中心部にたどり着く。街の構造が複雑怪奇で、自分たちがいったいどこにいるのかさっぱりわからない。1時間ほどウロウロさすらう。

14.40、市営(?)のでっかい駐車場につっこむ。£1.00で2時間まで駐車できる。駐車券販売機で駐車券を買う。券は車のフロントガラスの内側に張り付けるようになっている。

貧血で休んでいるMを車に残して、ホルストの生家を探しに行く。駐車場の横にでっかい教会があることからおおよその場所の見当がついた。Clarence St.の4番地...あったあった。おや? Forsale? 売りに出されちまったのかい? と思ったら、Clarence Pl.の4番地だった。紛らわしい。

15.00、無事にホルストさん家を見つけたので、Mを呼びに行く。

ホルストさん家は博物館になっていて、御使用になったピアノとか、が置いてあった。

15.30、チェルトナムを後にして、ストウ・オン・ザ・ウォルド(Stow-on-the-Wald)を目指す。再び田舎道。時速100キロでぶっとばす。坂道の頂上でジャンプできそうだ。

16.00、ストウ・オン・ザ・ウォルド着。地元のレストラン「Maria」でお茶を飲む。窓際でお茶を飲んでいたぢぢばばは、ちゃりんこでこの辺を回っているらしく、ちゃりメットを携帯していた。カウンタ側では、おじさんとおばさんがお茶を飲んでいたのだが、帰り際におじさんが口笛を吹いておあいその合図をしていた。

16.30、やっと落ちついたので、宿に戻ることにした。またもや時速100キロ(約60マイル)でぶっとばして、30分かからずに着いた。

17.00、昨日は別館の11号室だったのだが、土日は連泊の予約がはいっていたので、今日は別の部屋を取ってもらった。本館の方の食堂の上、3号室に通される。またもや天蓋でビックリする。スタンダードルームにしてくれと云っといたはずなので一応聞いてみる。スタンダードルームも1つ空いていると云うので、値段を聞いてみた。天蓋£75、スタンダード£65ということなので、今日も天蓋にすることにした。ん〜、なんだかな〜。まるで新婚さんみたいだ。ん〜。

18.30、明日のブライトンへの道のりと、ブライトンでの宿を予習しておく。ブライトンのB&Bは2カ所に固まっているらしい。南部最大級のリゾート地に時期はずれに行くのだから、まあ、大丈夫でしょう。

<以上、T>

19.00、メシに向かう。宿の向かいにある「人魚亭」。山の中なのに「人魚亭」とはまた妙だなーと思っていたのだが、前菜のエビのグリルを喰ってビックリ仰天! んまい、んますぎる、ここはどこだ! というぐらいの絶妙の味付け。土地の人の味付けじゃないのは一目瞭然。ガーリックバターソースとパセリで焼いて塩味をつける、このやり方は明らかに地中海の物だ。ここのオーナーがもしかしたら船に乗っていた人なのか、それとも料理人がイタリア人とかスペイン人なのかもしれないぞ。こんな山奥でこんなにうまい物に出くわすと感動するぢゃないか。

19.35、チーズとマッシュルームのリゾットは忘れられてしまったのではないだろうかと思っていたら、やっと来た。来たのはいいが、またしてもパエリア風の野菜たっぷりのリゾットで、しかも粉チーズを振るった後、オーブンで焼き上げるといった手の入れよう。Tのたのんだチキン&アスパラもすごく丁寧な料理法で、手順を考えただけで驚いてしまう内容だ。鶏肉にアスパラをスタッフィングして、鶏に味付けした後、パイ皮に包んでオーブンで焼く。ソースは別に作って、出来上がりに添えるのだ。

<以上、M>

く、く、く、苦しい。

21.00、宿に戻ってフロを浴びて寝ることにした。8060歩。

<以上、T>

バーフォードはいい町だ。また来よう。

<以上、M>


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