[Home] [旅行記の一覧] [この旅行記の目次] [前の日]


あとがき

れは、1996年の年末、大田区のディジタル寿司屋「たつ郎寿司」においてどかどか団忘年会を催した折り、その席上でのことあった。初めからオーストラリアを目的地にしていたわけではなく、「イギリスに行こう」「やっぱりナパだよ〜ん」「チリまでのフライトスケジュール調べてみたんだよ〜」「わしは海外には行きません、そんなことしちゃイケマセ〜ン」など、いろいろな意見があった。しかも、夏休みに行くのではなく、予定が合わせやすいゴールデンウィークにみんなでどこかに行こうという話であった。

終的に「夏休みにオーストラリア」になったのは、3月下旬であった。それから、現地ワイン事情の調査、ワイナリーの調査、幾度となく繰り返される「打ち合わせ」という名目の単なる宴会、などを経て実現に至った。

、わしらはオーストラリアまで行って何をしてきたのか? コアラは抱っこしてないし、カンガルーもワラビーもウォンバットも見ていない(正確には、Jacob's Creekの近くで走りざまにちらりとワラビーを見た者もいる)。ウルルを見たわけでもピナクルを見たわけでも十二使徒を見たわけでもない(そういえばスリー・シスターズは見たなぁ ;^_^)。スキーもスノボもサーフィンもパラグライダーもしてない(ん、海パンは成田で買って持ってったよーな...)。

「ひたすら走ってひたすら飲んでひたすら食った。」

れだけかもしれん。

かし、ホントにそれだけだと、「あ、そう」で終わってしまうので、それだけではなかった、という方向に話を持って行く。

は、わしらはオーストラリアで何を得たのか? それは、「旨いワイン」と「旨いカキ」である。「旨いカキ」については、ここでは論じない。論じるべきは「旨いワイン」についてである。Magill Estateのブドウの古木はぐろぐろで、樹木というよりも塊と言う方が適切だった。アダム山はヒジョーに寒かった。ペタルマには近代的な工場設備があった。ヘンシュケは実直そのものだった。ピーター・ヴァン・ジェントのおやじは真実を語っていた。Jacob's Creekナーサリーには、1950年代にアデレード大学で開発されたという「カベルネ・シラーズ」種の苗木がたくさん植えられていた。云々。

供の夏休みの宿題ではないのだ。「オーストラリアで『旨いワイン』と『旨いカキ』に出会った。『旨いワイン』については、それが作られる背景のホンの一部を体験して理解した。」

これでいいのだ。


団員の旅行記(あとがきにリンク)

[まゆり]


[Home] [旅行記の一覧] [この旅行記の目次] [前の日]