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8:00、起床。水と塩をくれええー...っ。
8:30、すばやく4Fに降りて朝飯。水分補給。
かばちの家が来たので合同朝飯。全員ふつか酔い。土曜名物アンティーク市とか、パディントンのマーケットとかの情報を提供する。かばちの家はもう下手な買い物はしないと決めたらしい。観光百連発コースも悪くない。
9:00、部屋に戻ってTは朝ブロ(昨日は飯の後すぐ倒れてしまったのだ)。わしは再び梱包作業にはいる。
10:00、全部つめ終わった。Tのかばんに少々のすきまあり。スカートとかTシャツ2〜3枚なら買える、と、ひそかに含み笑う。
10:30、休憩。どっとつかれた。また水切れだ。ふつかよい〜。
10:45、チェックアウト。荷物はフロントに預けた。
電車でサーキュラーキーに向かう。1日バス券を買うのだ。外はおそろしくあったかい。22〜23Cくらいはある。
11:00、サーキュラーキーのバス発着所にある券売所でバス券購入。ずいぶん値上がりしたような気がする。
11:30、なかなかバスが来ないし、洋服を脱いで半そで体制にしたりで手間取る。普段だったらこんなにもたもたしたら出遅れてしまうでわないかと思うのだが、酒24本、せっけん40個の後ではもー何もかもどーでもエーケンネ状態になってしまう。
11:40、オックスフォードSt。相変わらずヘンな店が多いな。ヨーフク屋、ゲイ屋、SM屋、ラーメン屋、趣味悪のカツラ屋、パブ。そもそも路上のニューズエージェント自体がかなりあやしい気配。
REMOを探してさすらう。ない、ないぞ、店がない〜。
12:00、パディントンまでやって来た。この一帯はちょっとおしゃれなヨーフク屋や雑貨屋のそろった吉祥寺という位置づけである。うーん、欲しいものはいっぱいあるが、物価が高くなってるなー。
12:30、暑い。だるい。水と塩をくれ〜。ギョーザとビールくれえ〜。思わず通りすがりのパブに吸い込まれる。ビール、スクーナーで注文。やたら子連れが多いなー。赤んぼがスヌーカーの台下ではいまわっている。あああ、床をはいまわった手でイモ食うな〜。しかし、おかん達は気にする様子もなくビールを飲んでいるのだ。いやー、イイ国だよ、ホントに。大雑把で、大喰いで...。
わしらのテーブルの周りをぐるぐるわまって手荷物のスキを狙う、いかにもスリな中年のおとっつあんがいる。スリとしてはまだ下の下というところ。あんなに目立つ顔つきでまわったらいかにわしらといえどもわかっちまうで。かばちの家はともかく、手荷物王の郁ちゃんは大丈夫だろうか。
1:10、パブを出てパディントンマーケットへ移動しようかとも思ったけど、もー道ばた歩いてるだけで人が多くてつらい。よろよろバス停まで這って行って、センターポイントまで戻ってきた。
2:00、またしても安ヨーフク屋へ突入。Mのスカートを買う。Tもゴムジーパンを欲しいと言っている。店のおばちゃんと交渉してフィッティングルームへ入れてもらった。おいおい、女物12号サイズのジーンズがぴったりだ。Tよろこぶ。
3:00、DJ'sフードホール、生ものコーナー見物。チーズがうまそうだ。キングアイランドカマンベールとフェタに目を奪われる。ああ、生ガキ1dzで$8.95だって。オイスターバーが隣にあって、皆さん喰らっているのだ。エビが1kg$12.00だーっ。欲しい、食いたい、料理したい。をを、ベーコンだ生ハムだーっ!! 思わず血圧が上がる。欲は果てしなく広がる。1時間後に戻ってきて買う算段をした。まず、ワインセンターへ行って機体積みダンボールを見る。
3:10、ワインダンボールが整列したTは、すっかりごきげんさんである。再びワインセンターへ行ってダンボール2個購入するのだ。店のおやじに「2箱くれ」と言うと、オヤジは「ホントに2箱いるのか、そんなに買ったか」という顔をしつつ売ってくれた。
3:30、バスに乗って宿へ戻ってきた。段ボール2個かついで路線バスに乗るのは至難の技だった。発泡スチロールケースはばらばらになるし、ダンボールはがさがさするし。
3:45、店のフロントにいたおぢさんとしばらく話す。「わしゃー1961年と1968年に日本に行ったことがある。いいとこだな。シドニーは楽しかったか?」と聞かれた。わしらはオーストラリアの酒と飯を心から愛しておる、と答えておいた。
4:00、再びDJ'sフードホール。二人そろって整列した。チーズを次々と購入。全部で4kgはあるな...。
4:30、魚屋コーナーの横にあるオイスターバーへ行ったら、何と3:30で終了だよーんと言われて泣く。はう〜。もー頭の中にカキが飛び回っている。ここで食いはずしたら後々悔やまれるのだ。心当たりのオイスターバーを目指して夕日の街をさすらう。
4:45、オペラハウスへ行く途中の路片にオイスターバー出現だ!! すいこまれる。ちょっと高いな。観光スポットだからね。1/2dz生ガキ、1/2dzキルパトリック、スパークリングで旅の終了を優雅に祝うわしわしらであった。なんてったって、この2時間後、大仕事が控えているから、今のうちに祝っておくのだ。
もし、ヒコーキ積みワインダンボール作戦が成功したら、手持ちの札を握りしめて空港中を走る自分の姿を想像する。きっとまた、せっけん屋に行っちゃうんだろうな。どうしてもっと高価格物件にキョーミを持てないのか自分でも分からない。たとえば、時計屋とか靴屋とか...。
5:45、荷物の最終梱包。よーするに件のワインダンボール積み作業をはじめた。でかい、さすがにわしらも閉口する。とてつもない量だ。ヒコーキの追加料金つーのをとられるのじゃなかろうか。宿のフロント係は「ヒコーキ2機分だな」と申された。かりにもフリーメーソンクラブの由緒正しいホテルのロビーに陣取り、ガムテープべりべりひっぺがす音を響かせてダンボールを組み立てるとわ...。後でばちが当たるかもしれない。
6:15、ヒルトンの前からエアバスで空港へ行こうという第一案は団員たちに却下された。とてもこれを引きずって500mとか600mとか歩けるわけがない。特に荷物王はとてもとても...。
6:30、タクシー2台に分乗して空港へ向かう。狭い地獄だった。ダンボールだけでトランクが満杯になった。
7:20、空港のQFカウンター。ちょっと早いがチェックインできそうだ。おお、あるぞあるぞ。わしらの荷物全部で208kgだ!! その他にも手持ちの酒がある。これはもしかすると全員で本当は300kg近くあるんではなかろうか。早い話、すもー取り2人をひきずって旅をしてきたんだな...。
7:40、割れ物物件はB58カウンターへ持って行けと言われたのでB58カウンターへ行くと、QFのお兄さんが言うには「ヘンスケとクローザのダンボールは機内持ち込みにはできん。もー一回カウンターへきなさい。」であった。わー、こわいなー。
7:45、あああっ、やばい。過剰な機体積みは正規料金の何%かとられるつーのを聞いたことがある。はっきり言ってわしら10人分の荷物だし。あと15万円払ってくれとか言われたらどうしようー。全員の顔色がだんだん青ざめてくるのだ。こわいよ〜ん。
郁ちゃんが交渉に出た。「どーしても、わしらこの酒を持って日本に帰りたいんじゃが。マクラーレンベールとバロッサの田舎を走りまわって体で稼いだ酒なんじゃが。どーか、かんべんして欲しいんじゃが。」と言いつつお兄さんの同情を求める作戦だった。口数王の肩書きも与えねばならんかもしれん。
7:50、ああ!! 追加料金は取られんかった!! えらいぞ郁ちゃん。結局、酒は5ダース分が機体預けとなった。
8:00、カフェで飯。相変わらずロクな飯がないとこだな。マクドとピザハットと甘い物屋。しかもぱさぱさ。
9:00、それぞれ最後の戦いに向かった。
9:30、32番ゲートは、QF021でジャパンに向かうノーキョアイトの集団でごった返す。修学旅行の子供がいないのがせめてもの救いだ。それにしてもすごいなー。基本集団はぢーさんばーさんとーちゃんかーちゃん子供が2人という6人編成だな。おお、皆さんタバコとウィスキーと化粧品の山をかついでいる。
10:00、「50番台から70番台のチケット持っとる人は並べ」とのアナウンスがはいるが、ノーキョアイトの人々はそんなもん聞いとらん。全員どどーっと並びはじめた。再三、「50番から70番の人だけ来い」とゆーておるのに、もーやみくもに入り口につっこんで行くのだった。笑う。英語の説明は自分には関係ないという、ノーキョアイトの姿勢がうかがえる。
10:20、ヒコーキが動きはじめた。やれやれ、長生きするぜ。
乗ったら、もー、くたくたになっているわしらは、次々と倒れた。さっきまでのキンチョー感はどこへやら。追加料金におびえてチェックイン直前までダンボールを引きずって、「これ以上はもう買わん」と言っていた郁ちゃんは3本買った。Tも1本買った。欲深い奴等め。ノーキョアイトのことは笑えないわしらだ(真性欲深症候群だぞ)。
どっかの気の効いた旅行会社が、ワイン仕入ツアーとか企画してくれないだろうか。ヒコーキ+コンテナ込み料金...。宿、飯、行動パターンは各自自由。そういうツアーがあったらすぐ買うのにな...。
団員の旅行記(第9日目にリンク)