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Breath Therapy Report


ブレスワーク8回目

8回目のカウンセリングとセラピーの早朝、ずきっとした痛みで目が覚めました。
胸の、胸骨の辺りが動いたはずみで痛くなります。ブレスワークを受けると良く痺れる部分・・・寝返りも出来ずいたた、いたた・・・と『スペースまほろば』に向かいました。

7回目のセラピーが終わると、『金属の網状のモノ』問題は解決したのですが・・・インナーチャイルドである『ちいさいこ』の数が増えました。(汗)
おそらく、前回のセラピーの中で、白い部屋で泣いていた子達だと思うのですが・・・ねんね大好き、家でずーっと寝ている子や、ぬいぐるみをずっと抱いている子、お散歩の時も一番始めに出逢ったインナーチャイルド、いつも手を繋いでいるいちご大好きな『ちいさいこ』(おそらくこの子がリーダー格のようだ)の後ろに、てくてくと電車ごっこのようにくっついて来ました。何人かは冒険が好きらしく、さらに『スペースまほろば』がいたくお気に召したようで、セラピールームの前で「なかのさん、いないねぇ〜」と言っているイメージが見えたり(笑)

インナーチャイルドがたくさんになったかと思えば、また違う体験もしました。『ちいさいこ』が私のお口で喋るようになって来ました。例えば、私は寝るのが嫌い。『ちいさいこ』は寝るのが大好き。さっきまで「あー、まだやりたい事があるのに寝ないとダメな訳〜?」と同居人さんに悪態をついていたのに急に「ねんねすきすき〜♪」とか言いはじめる(笑)同居人さんも分かっている(?)のか「はいはい、ねんねねんね」と受け答えをしてくれていました
徐々に、私と『ちいさいこ』の統合、一体化が行われようとしている様でした。
あと、体調がすこぶる悪い月でもありました。いよいよ病院行きかなぁ、とも思ったのですが(いつも言ってるような気が・汗)きっと、苦しくなると『ちいさいこ』が伝えてくれると思ったので、大丈夫だろう、でも・・・という悪循環をくり返していました。

カウンセリングの始めに、中野さんに「今日は肩がこうなって(丸まって)いる様ですが」と尋ねられました。「実は・・・胸が痛いんです」と答えました。病院チックな会話ですね(笑)
「ここに来るから、痛くなったんでしょうね」と中野さん。「ブレスワークで痺れたりする事が頭にすり込まれているんでしょうか?」「そうではなくて、今日、ここに来るという事は決まっていた訳ですよね。これはこころやからだは分かっているから、エネルギーが動き出すという事があるんです。行こう、と決めた時からセラピーは始まっているんです」と中野さんはおっしゃいました。
あと、今月も(!?)病院に行こうか行かないか迷って行かなかったお話もしました。「病気は、本当の病気になってしまったらだめですけど、共感を得られると、それだけで大丈夫って時もあります」逆に病院で病気になってしまうタイプな私(汗)「親も、家族も病院に行っただけで治るって思ってるような人たちで・・・残念ながら『共感』ない環境ですねぇ・・・」

たくさんの『ちいさいこ』のお話もしました。「たくさんの子の要求を聞くのは大変じゃないですか?」と尋ねられました。ひとりひとりがてんでバラバラの事を言ってる訳ではなく、グループでまとまっているようなので大丈夫です、と答えました。「お散歩や冒険が好きな子がいるのなら、ひとりで少し冒険をしてみるのも良いと思いますよ」とアドバイスを頂きました。あと、『ちいさいこ』が楽しいと思う事をしながら、『ちいさいこ』の気持ちで喋ってみる事も。どうも、私と『ちいさいこ』の好きな事は全然違うみたいだという事に気がついたのでした。寝る事とか、食べる量とか・・・
カウンセリングをしているうちに随分痛みはましになって来て、肩も丸まらなくなって来ました。

8回目のブレスワークが始まりました。ところが、呼吸をしようと思うのですが・・・痛い痛い痛い。痛くない体制を選びながらマットを転がって行きました。でも・・・痛い痛い痛い。仰向けでも、横向きでも、うつ伏せでも・・・深い呼吸をするとすこしずつましになってくるのですが、何かの拍子でまたずきっと。痛いばっかりで、他に何も分かりません。『ちいさいこ』の存在も感じる事が出来なくなりました。

中野さんがとんとんとからだを撫でて下さいました。前にも痛かったところを撫でてもらって楽になった事があったので、安心していました。ずいぶん楽になりました。しかし・・・寝返りをうとうと(からだの他の部分は動きたがっている)するとまたずきっと・・・

「痛い痛いって言ってみて下さい」と中野さんの声掛けがありました。
そこで、私は「痛いよう痛いよぅ・・・」と言い続けてみました。その瞬間、頭の中によぎったのは「怒られる!!!!!!」と言う思いでした。
「痛がるのならとっとと病院に行け!」これが私の家の方針でした。同居人さんの家も同じ方針のようですが・・・うちの場合は病気していてもゆっくりしていられない雰囲気でした。病気をするのが悪い、抵抗力のなさを責められる気がしました。だから多少の事なら言わなくなっていました。
でも・・・良く考えると、ここで私を怒る人はいないわけです。さらに中野さんは「痛いって言って」って。じゃぁ・・・思いきって。
「いたいよういたいよういたいよう・・・」言いながら私は泣き始めてしまいました。痛いのと、怖いのとがない交ぜの良く分からない心境でした。

音楽が緩やかなものに変わりました。その時、『ちいさいこ』(いつも一緒の子)の姿が見えました。
『ちいさいこ』は私のお腹の上にちょこーんと乗っかり「いたーい?」と聞いてきました。『ちいさいこ』が乗っかってるのは痛くないんだけど・・・胸が痛いんだ、と答えると、『ちいさいこ』はにっり笑って「いたいのいたいのとんでいけ〜!!!」と言って、胸骨の辺りに触りました。
すると、「白いもの」がひょこっと顔を出しました。また「白いもの」だと私は思いました。こころの中のいらないもの。『ちいさいこ』はティッシュボックスからティッシュを一枚ずつ引っ張り出すように嬉々として、白いものを引っぱり出し始めました。ぽいぽいぽいぽいぽい・・・

すると、他の『ちいさいこ』がやって来て、「あたまからもぽいしよう」「そうしよう〜」と、今度はあたまのてっぺんからウエットティッシュを引っ張り出すようにこちらも白いものを引っ張り出し始めました。ぽいぽいぽいぽいぽい・・・

私のからだから引き出された「白いもの」はふーわふーわと空気中を舞っていました。周りで見ていた『ちいさいこ』たちが白いものを追い掛けて遊び始めました。みんな楽しそう。前回のセラピーで大泣きしていたのが嘘のようでした。
「はい、いっちょうあがり〜」と声がしました。とりあえず、今出るぶんの「白いもの」は引っ張り出されたみたいでした。

その後、『ちいさいこ』たちと、お話をしました。いつも一緒で、一番始めに出て来た『ちいさいこ』とだけしか会話をした事がなかったからです。彼女達はめいめいに希望を出して来ました。いっぱいねんねしてね、うんどうにヨガをやってほしい、おさんぽいっぱいしたい、おでかけしようね、なまはるまきがたべたい(笑)などなど・・・「できる限り、やってみるよ」と言うと、みんなにっこりしました。
「痛いの治るかなぁ?」と聞くとみんな首をかしげるのです。私が困ってしまうと、いつも一緒の『ちいさいこ』が近付いて来て「まだまだじかんがかかりますね〜あせらないでくださ〜い」と。ニカッと笑いました。手には・・・おもちゃの聴診器が(!)。
「これして欲しいって事ない?何でも頑張るよ」と言うと「いっぺんになんでもできないでしょ〜?」と顔を覗き込んで来ました。はい、その通りです。

セラピーが終わって、『ちいさいこ』達がいろんな要望を出していた事、焦るなと言われた事を中野さんにお話しました。「ぽいぽいしたのは良かったですね。色々教えられていたみたいですが、自分の中には何でも知っている自分というのがいるんです」との事。「大分痛そうでしたが、今はどうですか?」と尋ねられて始めて痛いのが治った事に気が付きました。

『ちいさいこ』の言う事を聞いてみようと思いました。すぐさまヨガ教室の入会資料と生春巻きの材料(笑)を用意したのでした。


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Written by Shinsaku Nakano <shinsaku@mahoroba.ne.jp>
Last Update: 2005/01/01