新・闘わないプログラマ No.35

気になる言葉


どこの世界でもそうでしょうけど、我が(?)コンピュータの世界でも、傍から聞いていると、変な言葉、笑っちゃう言葉、恥ずかしい言葉、なんてものがごろごろあります。

最近、私が大笑いしたのでは、コンピュータ関連の売買の掲示板で見つけた、こんなやつです。
「新しいマザーと交換したので、古いマザーを売ります。」
君、君、お母さんを売りに出しちゃいけないよ。
でも、マザーを交換する、ってどういうことだろう、父親が再婚したんだろうか??? それとも、養子に行ったのかいな。謎は深まるばかり(^^;) あと、そういう掲示板でよく見かけるのが、
「DOS/Vパーツ、売ります」
DOS/Vパーツって、もしかして、io.sysとかmsdos.sysとかcommand.comとか、ばら売りするんでしょうか? あ、私、io.sysだけ下さい(^^;)
んでも、OSのばら売りって、結構いいアイディアかも知れない。だいたい、今時のOSって、いらん機能やら、使わないおまけソフトやら、いっぱい付いているもんね。なんで、そんなのにも金を払わなければいけないのか、と思ってしまいます。
それはともかく、いったいいつまで「DOS/Vパソコン」という言い方が使われるのでしょうか。だからって、私個人としては、いまさら「PC-AT互換機」なんて言い方もちょっと(かなり)抵抗があるしねぇ。やっぱり、「PC-AT互換機」というからにはCPUは80286で、フロッピードライブは5インチで・・・・(^^;) そもそも、オリジナルのPC-ATを見たことある人って、どれだけいますでしょうか。そんなわけで、私は「PC」と呼ぶのが、一番無難な線だと思います。
ところで、上の「マザー」なんかもそうですが、日本人のやる省略って、なぜか後ろを省いてしまう傾向があるようですね。Mother boardを「マザー」と略してしまっちゃ、やっぱり変ですよね。似たようなのに、「ハード」(hard disk)というのがあって、以前、これを聞いたとき、一瞬意味が取れなくて、悩んでしまったことがあります。私の周りでは、「ハード」と言えば一般的な意味でのハードウェアを指します。Hard diskのことは、単に「ディスク」と呼ぶことが多いですね。他の「ディスク」と混同しそうなときには「ハードディスク」と言いますし。

Webを見ていると、ヘンな言葉によく出会います。「ホメパゲ」、「ホムペ」、「インタネ」(「淫種」なんてのを見かけたことがあるけど、それを書いた人にはそのまんまなんでしょうね)、「ネスケ」(「寝助」なんてのも)、最近見かけたもので言われるまで意味が分からなかったのが「メアド」。あと漢字で書いた「串」や「鯖」なんてのまであるようですね。こういうの使うのって、すごく恥ずかしいと思うのですが、本人たちはどう思っているんでしょう。
流行と言われてしまえばそれまでですが、わざわざこんな言葉使わなくたって、と思います。こういうセンスの無い私が言うのもなんですが、でも、やっぱりセンスが無いなぁ、なんて思ってしまいますね。そう言えば、「Micro$oft Windoze」とかいう表現を好んでする人もいますが、これも、最初見たときには「結構いいセンスしてるな」と思ったものですが、こう何度も見せられると、さすがに食傷ぎみです。
やっぱり、普通に書くのが一番だと思います。こういう書き方で、ウケを狙ったり、他人を笑わせたり(他人に笑われたり、では無い)するのって、すごく難しいように思えます。

あと、恥ずかしい言葉、と言うと、私がすぐに頭に浮かぶのが「サイバースペース」。書いていて、自分であまりの恥ずかしさに、思わず「ごめんなさい」とか謝ってしまいそうです。こんな言葉を使っている文章は、私はそれだけで信用しませんです(だから、この文章も信用しないでね(^^;))。
この世界では、カタカナというか横文字の言葉が氾濫していますが、でもそれは必要に迫られて仕方なく使っている面が多分にあって、私なんかは出来る限り使わないようにしています。
たとえば「マシン」。ここではコンピュータという意味ですが、これなんか、私は自分では使いたくない言葉の一つです。じゃあ、何と言うか、と言えば単に「機械」とか言ったりしています。あと、「コンピュータ」という場合もありますけど、これは横文字でしたね。でも、私の中では、「コンピュータ」はいいけど「マシン」はちょっとね、という気持ちはあります。どう違うのか、と言われてもうまく説明出来ないのですが・・・。よくよく考えてみると、虚仮威し(「こけおどし」ってこう書くんですね、初めて知った私)の言葉が嫌いのようです。あと、お題目だけの言葉も。
お題目の言葉と言えば、会社の経営者層をだまくらかして、新たなコンピュータシステム関連の投資をさせようと、次から次へと、お題目だけの、実態のよく分からない言葉が発明されています。私は、そういう方面に全然興味が無いので、ほとんど知らないのですが、MISとかSIとかSISとかCALSとか・・・まだいっぱいあったけど忘れた・・・よくまぁ、いろんな言葉を発明するものですよね。私、基本的に、縦書きのコンピュータ本って、内容を信用してないのですが、こういう訳の分からん言葉が発明されると、雨後の筍(私は見たこと無い)のように、そういう縦書きの本が書店にあふれかえったりするわけです。

しかし何と言っても虚仮威しの言葉と言えばコレ、「ホームページで世界に情報を発信!」。あんた、世界に発信するような価値のある情報あるの? 少なくとも、私はありませんけど。

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