新・闘わないプログラマ No.499

リビング用PC 購入編


去年買った大画面液晶テレビにはDVI-Iの入力端子があります。と言うか、DVI-Iの入力端子があるからこのテレビにしたと言っても過言ではありません。テレビ台の下にでも小型のPC(=リビング用PC)を置いておきたい、というのは前から思っていたことでした。
この用途にぴったりなのがMac miniです(私にとっては)。Intel MacはWindowsも動作しますから、Mac OS XとWindowsのデュアルブート環境にしておいて、必要に応じて切り替えて使うこともできます。
いま家にあるMac OS Xが動くMacは、ずーっと前に買ったオレンジ色のiMac(もちろんCRTのやつ)です。本の原稿に「Mac OS Xではこうなります」みたいなことを書くときに使っていたくらいで、あまり使用頻度は高くありませんでした。しかももうかなり古いわけで、そろそろ交換の時期ですし、それに、いまどきあの「おにぎり型」の巨大な筐体ははっきり言ってジャマ以外の何ものでもありません。
そんなわけで、リビングPCでWindowsのほかにMac OS Xも動くなら、それに越したことはありません。Windowsだけでいいのなら、たとえばSONYあたりからも似たようなのが出ていたりしますし、超小型ベアボーンを使う手もありますが、今回はMac OS Xも動かしたい、ということで、これらの選択肢は却下です。

では、そのMac miniなのですが、マイナーチェンジ(CPUの強化のみ)が去年の秋でしたから、それからもう1年近くモデルチェンジしていません。噂によればMac miniの製品系列自体が無くなる、という話もあります。他社製品でしたら、こういう場合、現行モデルは安売りされるのですが、アップル製品の場合、モデル末期に至ってもほとんど値引きされません。
となると、1年近く前のモデルを1年前の値段で買わざるを得ませんが、それもなんか悔しいです。じゃあ、その値段はいったい幾らか、と言うと、現行Mac miniには2つのモデルがあり、Apple Storeで買ったとすると、

となっています。74,800円って、一見安そうに見えますが、コンボドライブ(CD書込可、DVDは読むだけ)じゃなくてスーパードライブ(DVDも書込可)のほうがいいよなあ、メモリも512は少ないよなあ、HDDだって……などとカスタマイズしていくと、どんどん値段が跳ね上がっていきます。

上の構成ならともかく、下の構成はいくらなんでも高すぎです。
さて、どうしたものでしょうか。
などと考えつつ、Appleのサイトをうろうろしていたところ……あれ? MacBookって結構安いんじゃない?
たとえば、Mac miniと同様にスーパードライブのモデルの値段を調べてみると、

メモリとハードディスクの容量が同じモデル(CPUはMacBookのほうが上)で比較してみると37,950円しか違いがありません。しかもこのMacBookはカスタマイズしていない量販店でも買えるモデルです。多少の値引きやポイントを期待できます。そうなれば値段差はもっと縮まることが期待できます。
「いままでMac miniばかり考えていたけど、これはもしかするとMacBookという手もあるかも。液晶は普段閉じておいて、テレビ台に入れておけばいいし。それに、重いとは言え、いま使っているノートPC(松下のCF-R4)の予備機にもできるし」

さて、ここで問題になるのが、液晶画面を閉じた状態で、外部ディスプレイをメインディスプレイにしてちゃんとOSが動作するかどうか、ということです。こういう使用法を「リッドクローズドモード」と呼んでいるようですが、調べてみたところ、一応MacBookでMac OS X上において、このリッドクローズドモードに対応しているようです。気になるのはWindowsのほうですが、まあWindowsの場合、電源管理がかなり細かく設定ができるのでたぶん大丈夫でしょう、と楽観的に考えておきます。
あとは、ノートPCでは、キーボード面からの放熱を期待した設計になっているらしい、キーボード面がやたら熱くなる機種もあります。こういう設計の場合は液晶を閉じるのは危険かもしれません。とは言え、アップル自体がリッドクローズドモードなるものに対応している、と謳っているので大丈夫なのでしょう。

というわけで、この週末、ある量販店に実物を見に行ってきました。いままでMacBookなどほとんど眼中に無かったので、まずはじっくり眺めてみよう、ということで行ってみたのですが、「この週末限り」(←毎週そう言っているような気もしますが)で14万強、ポイント13%、という値札を見て、思わず「これください」と言っていた私。
そんなわけでまずは本体は買ったのですが、あと必要なものが、DVIアダプタ。これが無いとMacBookから液晶テレビに接続できません。それからキーボードとマウス。本体は閉じてテレビ台の下に置くので、無線タイプのキーボードとマウスが必要になります。MacBook自体はBluetoothに対応しているので、Bluetooth対応のキーボードとマウスを探してみたのですが……ほとんど売っていないのですね。
もう面倒なので、とりあえずアップル純正のキーボード(Apple Wireless Keyboard)とマウス(Apple Wireless Mighty Mouse)にしました。キーボードについてはWindows用配列のほうがよかったかも知れませんが、まあカスタマイズでなんとかなるでしょう。それより意外(というか私が知らなかっただけ)だったのが、アップル純正マウス。いつのまにかスクロールはできるは、3ボタンに対応しているは、Macの1ボタン角マウスを長年使っていた私には驚きです。しかし、このマウス、値段が高いのに目を瞑ればかなり使いやすいと思いました。普通にWindowsのPCでも使えるのなら(ドライバが要る?)、そっち用にも欲しいかも。
あとはメモリを増設するかどうか、ということになりますが、今回は見送りました。標準搭載が512MBだったらさすがに増設(というか交換)していたと思いますが、1GBなら当面問題ないかと。メモリの交換は(Mac miniと違い)自分でできる、というか、自分で交換することをアップルが許している(自分で交換しても保証は切れない)ので、そのうち交換すればいいかな、と思っています。あと、ハードディスクも120GBなので、特にデュアルブートにするには少ないのですが、これもそのうちハードディスクの値段が安くなったら交換しようかと(こっちは自分で交換することを許してはいないですが)。
というわけで、DVIアダプタと、純正のキーボード・マウスを溜まったポイントで買って帰ってきました。

[次回(たぶん)、「リビング用PC 設定編」に続く]

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