新・闘わないプログラマ No.489

ようやく


先週注文していた新PC用の部品が水曜日に到着しました。秋葉原まで行って探せばもう少し安く買えたかも知れませんが、最近の、とくに休日の秋葉原は人が多すぎてできれば避けたいところなので、通販で妥協しました。
水曜の夜は、ここのところにしては珍しく定時で仕事を終えたので、家に帰ってから一応の動作確認ということで、組み立ててみました。まずはマザーボードの箱を開けたところ、マニュアルはえーご。いやべつに、あまりにも翻訳調の日本語で書かれるくらいなら英語のほうがまだ読みやすいこともあったりしますが、BIOS設定でさえ日本語表示が選べる(でもなんか変なところがちらほら)のに「いまどき、マニュアルは英語だけ?」と思わないでもありません。
それからCPU。箱の容積の大部分をでかいヒートシンクが占めていて、「CPU本体はいずこに?」状態です。CPUを取り出してみると「ピンが生えてない!」。そういえば「ピンじゃなくて接点になった」というような話を聞いたような、聞かなかったような……完全に浦島太郎状態の私。最後にCPUを買ったのはもう5年くらい前ですし。
そんなこんなで、ケースから古いマザーボードやら電源やらを取り外して、新しい電源とマザーボードを取り付け、それからCPUとメモリを装着して、とりあえず起動するかどうか確認すると、無事起動しました。
……けれど、なんか変です。3回に1回くらいは途中でハングするし、なぜかいきなりリセットがかかったり。

「いきなりトラブルかよ〜」
まず怪しいのはCPUでしょう。このタイプCPUの取り付けをしたのも、付属している形のヒートシンクの取り付けをしたのも初めてなので、どこか間違っているところがあったのかも知れません。仕方が無いのでヒートシンクをはずして、CPUを外して、再度取り付け……でも、状況は改善されませんでした。
となると、次に調べるのは電源? というわけで、BIOSセットアップメニューから電圧などを調べてみたのですが、問題は無さそうです。ついでにCPUの温度なども40℃台で問題ありません。いやもちろん、これだけの調査でCPUや電源がおかしくない、ということは言えないわけですが、これ以上のことは家ではできませんので後回し。
あとはメモリです。メモリは1GBのを2枚挿していたのですが、試しに1枚外してみると現象が収まりました。そこで、こんどは外したほうの1枚だけを挿すと……見事に現象が再発。というわけでメモリが犯人だったようです。とりあえずメモリの交換を要求することにして、1枚(1GB)でOS等のインストールをすることにしました。

OSは当面Windows XPをメインにする予定です。そのうち、状況によってはWindows Vistaを入れるかも知れませんが、それはずっと後のことになりそうです。一応、今回買った500GBのSATA HDDには100GBのプライマリパーティションを2個切っておいて、MBMでデュアルブートができるよな環境にして、そのうちの1つにXPを入れました。
Windows XPのライセンスは旧PCで使っていたやつの流用です。これはOEM版じゃなくて、Windows NT 3.51 → Windows NT 4.0 → Windows 2000 → Windows XPとバージョンアップしてきた由緒正しいライセンス(?)ですので、OEM版のように一緒に買ったハードウェアを新PCで使い続けなければならない、といった縛りはありません。
でも、ここで不安になったことは、XPには「プロダクトアクティベーション」とかいうのがあることです。当然、旧PCでプロダクトアクティベーションしていましたから、新PCではインターネットでのアクティベーションができないのではないか、ということでした。そういう場合には電話をして、なんかキーを発行してもらってそれを入力して、とかいう作業が必要らしいのですが、「電話で理由を聞かれたら、どうやってごまかそう」……いやいや、正規のライセンスですからごまかす必要は無いはずなのですが、でも今までやったことが無いのでちょっと不安になってしまいます。
まあ、不安になってばかりいても仕方ありませんので、Windows XPをインストールして、インターネットでのプロダクトアクティベーションをしてみたところ……あっさり通ってしまいました。
「OSは1ライセンスで2台のPCにインストールは認められてないはずなのに???」
「でも、アクティベーションが通ったからいいや。どうせ旧HDDは壊れて使えないんだし」

その後、マザーボード付属のCDから各種ドライバをインストールしたり、Windows Updateをかけたり、ウイルスバスターのインストールをしたりして、環境設定をあれこれやっている段階でまずいことに気付きました。それは、OSから見たDドライブがブートドライブになっていたのです。先ほどプライマリーパーティションを2個切った話をしましたが、OS自体(Windowsディレクトリ等)はCドライブ(1個目のパーティション)にインストールするようにしたのですが、2個目のパーティションを隠す設定をしてからWindowsをインストールしなかったせいと、あとなんか私がどこかでインストール時の操作を誤ったようで、ntldr等のあるブートパーティションが2個目のパーティション(Windows上からはDドライブとして見えている)になってしまったのです。
このままでは、それぞれのパーティションに別個のOSを独立して入れることができません。困りました。ブートパーティションを移動させる方法もあるのかも知れませんが、「今ならまだ、再インストールができる」と、一番安全な再インストールという手段を選択することにしました。
で、Windowsのインストールが終わって、プロダクトアクティベーションを行うと……今度は「電話しろ」と言われてしまいました。
「同じハードウェア構成の場合、問題なく再インストールできる、と聞いたような気がするけどなあ。勘違いかなあ」
「別に悪いことはしていない(はずだ)けど、どうやって言い訳したらいいんだ、これ。おろおろ」
と、電話してみると……べつにこれ、向こうでは人間が応対するわけじゃないんですね。電話機の数字ボタンを(たくさん)押していくだけで、プロダクトアクティベーションは完了しました。同じライセンスキーで何台もいっぺんにアクティベーションしているような怪しい動きをしている場合には人が応対するのかも知れませんが、私のように「善良な一般市民、前科なし、初犯」の場合ににまで人が対応していると人件費がかかるので、しないのでしょう。

しかし、よくよく考えてみたら、なんか問題があってマイクロソフトに電話して、それで問題が解決したのって、今回が初めてかも知れません。

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