新・闘わないプログラマ No.480

インクII


ここのところプリンタの話を何度かしていますが、今回もその話題です(他にネタが無いだけです)。以前書いた「インク」の続編になります。
家のプリンタは、いろいろあって、EPSON PX-G5100という顔料インクのA3プリンタと、HP Photosmart 3210aというA4オールインワンプリンタの2台体制になりました。PX-G5100は原則として写真専用で、あと、どうしてもA3で印刷したい場合だけ使って、普通紙のA4の印刷はPhotosmart 3210aで、という使い分けです。
そういえば、先日、その「どうしてもA3で印刷したい場合」という事情があって、PX-G5100で普通紙印刷をしたのですが、印字品質がかなり悪いですね、これ。まあ、このプリンタで普通紙に印刷するのがそもそもの間違いですが、HPのきれいな普通紙印刷に慣れていると、ちょっと。そういえば、インクジェット紙の年賀はがきに印刷したときも画質がいまいちだったような……やはりこのプリンタはクリスピア等の専用紙に写真を印刷する専用のプリンタとして使うのが正解なのかも知れません。

さて、その写真専用プリンタのPX-G5100ですが、稼働率はそれほど高くありません。買ってから100枚は印刷していないと思います。にもかかわらず、8色(実質は6色ですが)あるインク、それぞれ2〜3回はすでに交換しています。写真印刷なのでインクを大量に使うということもありますが、それ以前に、あの悪名高き「EPSONプリンタのノズルクリーニング」があります。ある程度の間隔で自動クリーニングしますし、ノズルが詰った場合に手動でクリーニングする必要もあります。
で、1色の1つのノズルが詰った場合でも、クリーニングはなぜか全色・全ノズルのクリーニングをしてしまいます(というか、それしか選択肢がありません)。しかも1回のクリーニングでインクカートリッジに入っているインクの10分の1(かそれ以上?)消費してしまいます。ですので、クリーニングはできる限りしないように気をつけているわけですが、それでも何度かせざるを得ない状況になってしまいました。
いままでに、インクは7000円くらいする8色パックを確か4個、あとよく使う色のインクを何個か買っています。「インク購入金額合計 > プリンタ購入金額」になる日も近いことでしょう。あ、「インク+写真用紙」の購入金額なら、もう既にプリンタ購入金額を越えているかも知れません。

次に、普通紙用プリンタとして使っているPhotosmart 3210aです。実際のところ、このプリンタの写真印刷も悪くない(と言うか、かなりいい)のですが、家では普通紙専用として使っています。
このプリンタ、買ってからまだ半年経っていませんが、500枚入りコピー用紙を4つくらい消費したので、2000枚程度は印刷しています。この種の「一般家庭用プリンタ」の耐久性がどんなものなのかわかりませんが、ふつーの家でふつーの人が1台のプリンタを買ってから捨てるまでに1000枚くらいは印刷することはあるかも知れませんが、10000枚印刷する人はほとんどいないでしょう。すると、このくらいが耐久性の目安でしょうか。
私の場合、書いた原稿を印刷して赤ペンで修正したり、PDFで送られて来るゲラを印刷してやはり赤ペンで修正したり、PC上で見るのはつらい資料を印刷したり、などなど「ふつーの家でふつーの人」が使うよりはるかに酷使しているわけで、案外早くダメになってしまうかも知れません。とは言え、このプリンタ、処分価格の15000円で買った代物ですので、壊れたら壊れたでさほど惜しくもなかったりしますが。
さて、このプリンタのインクはHP177という型番で「黒」「シアン」「マゼンダ」「イエロー」「ライトシアン」「ライトマゼンダ」の6色です。そのうちライトシアン・ライトマゼンダを除く4色については1回交換しました。どうやら写真印刷以外ではライトシアン・ライトマゼンダは使わないようで、この2色については減っている様子がありません。
さて、これら6個のインクをすべて買うと、7〜8千円します(たとえば、いま現在Amazonで買うとすると、6個合計で7330円です)。純粋な6色パックのような商品は今のところ出ていません。しかし、「HP Q7968AJ HP177シリーズ/L判 フォトパック・6色」という、インク6個とL版フォト用紙がセットになった商品があり、これの価格はAmazonで3510円です。まとめますと、

パック商品がめちゃくちゃ安いです。Amazonのカスタマーレビューでも大絶賛です。こんなに安かったら、ライトシアン・ライトマゼンダが無駄になろうとも、L版フォト用紙など使わないとしても、このパック商品を買ったほうがはるかにおトクです。
しかし、こんなウマい話、世の中に本当にあるのでしょうか? EPSONのPX-G5100用のインクの8色パックは、ばら売りで買ったのより1〜2割しか安くありませんが、このくらいならまだ納得できます。しかしHPのこのインクの場合、半値以下です。で、HPの商品情報を見てみました。

※当パック製品で使用されているインクは、単品で販売されているHP177インク各色とはインク容量が異なります。

えっ? なにっ?

※当パック製品で使用されているインクは、単品で販売されているHP177インク各色とはインク容量が異なります。

それって、つまり、ようするに、簡単に言うと、パック商品に含まれるHP177インクとやらは、単品ばら売り商品よりインクの量が少ないってこと? まさか多いということは無いと思うので、少ないのでしょう。
こういうのって、どうなんでしょう? 単品ばら売りのインクには、「黒」「黒(増量)」の2種類の商品があるのですが、それだったらこのパック商品には「HP177インク(減量)」とか明記しておかないと、だまされる人が多そうなのですが。現にAmazonのカスタマーレビュー見ても、だまされていそうな人が多いのですが。
まあ、ただ、ふつーの人にとってはインクなんで大して消費しないから、消費されないまま期限切れになってしまうよりは「こういう減量インクカートリッジを使ったほうが逆に無駄が無い」とも言えるわけで、まったく無意味というわけでもないとは思いますが、でもねえ。
実際にどの程度減量になっているのかはわかりませんが(価格からして、ばら売り製品のたぶん半分くらいしか入ってない?)、どちらかといえばインク消費量の激しい私としては、普通のばら売り商品を買ったのでした。

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