新・闘わないプログラマ No.366

こういうスタイル


私がこのサイトを始めて今年で8年目になります。その間、内容やらデザインやらの大幅な変更はまったくしておりません。十年一日のごとく(いや、まだ10年は経ってないですが)、同じような更新ペースで同じようなことをやっているわけで、なにやら時代から取り残されているような気がしなくもありません。
先日「近況と更新履歴」にこんなことを書きました。

2004.12.6
しかし、あっという間に広まっちゃいましたね、blog。先日も、私がよく読んでいる(「いた」かな?)作家のblogを今更ながら発見したり。
しかし、頑なに昔のスタイルを守っている私は、別に何らかのポリシーがあるわけじゃなくて、ただ単に変えるのが面倒くさいだけだったりします。でも本編はともかく、この更新履歴だけはblogのサービスを使ってもいいのかなあ、と思ったりもしています、yomoyomoさんとこみたいに。

そしたら、yomoyomoさんのところで早速ネタにされてしまいました

さて、私がこのサイトを始めるにあたって立てた最も大きな方針は「文章の最後には必ずオチをつけること」……じゃなくて、
「1回分の内容が単独の読み物として読めるようにすること」
でした。毎週必ずここを読まれている読者の方ではなくても、たとえばサーチエンジンなどからやってきた方でも、その1回分を(「書いているのがどんな奴なのか」とか「前回までにどんな話があったのか」とかの)前提知識なしに読んで理解できるようにしたい、ということです。もちろん一般的な技術的知識は必要となる文章はありますが、このサイトをずっと読んでいないと理解できないような内容にはしたくない、ということです。
いやまあ、現実にはその方針に従っていないことも多々あったりするわけですが。
それはともかく、その方針に従うために、

というのを原則にしてきました。そして、これらの方針や原則はいまのところ変えるつもりはありません。そういう意味では、私のこのサイトは、日記やblogとは親和性があまり高く無いのかも知れません。
もちろんblogのツールを使って、先に挙げた方針に従って書くことは不可能ではないですが、blogの機能や特性の大半を殺して使っても、あまり意味が無いようにも思えて、かと言って従来どおりいまさらHTMLのタグをすべて手打ちで書いているのもアレだし、と考え中です。まあ「タグの手打ち」と言っても、使っているタグの種類などたかが知れているので、別に大変でもないのですけどね。

さて、話は変わりますが、何か調べ事でサーチエンジンなどを使うと、最近は誰かのblogがヒットすることが多くなりました。「○○で◇◇になってしまった場合の解決法」とか探している場合に、同じような問題点を抱えていて、なおかつそれを解決した人の話を読めるのは非常に便利です。手軽に書けるblogのようなものが流行ったおかげで、そういう体験談が公になる機会が増えてきたように感じまして、大変ありがたいことだと思っております。
ただblogの場合、その1回分(1日分?)の記述だけを読んでも、そのblogそのものや、その筆者や、話の流れについての前提知識が無いとすごく読みづらい、話が見えない、何を言っているのかわからない、という場合が結構あります。いまいち状況が不明なので、いま目の前にある文章を理解するために過去にさかのぼって読もうか、と思っても、じゃあいったいいつまでさかのぼればいいのか……なんてことになって、結構厄介だなあ、と思ってしまうことの多い今日この頃です。

まあ、そんなことを思いつつ、今年も相変わらずのスタイルでやって行きたいと思っています。このサイト、256回(「256」=業界的にキリのいい数字)で終わりにしようと思っていたこともあるのですが、止めるタイミングを失ってしまい相変わらずズルズルと続けています。というわけで次の目標は512回目でしょうか? でも256に比べるとキリが悪いなあ……かと言って、まさか65536回もできないしなあ(←そんなに生きていません)。などと、ごろごろしながら考えていた正月でした。
で、2007年10月にこのサイトは10周年を迎えますので、気の長い話ではありますが、とりあえず、次の目標はそこにセットすることにしました。その時点でリニューアルするのか、はたまた終了するのか、そのあたりは未定ですが。

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