新・闘わないプログラマ No.353

祝1周年 その2


少し前に「祝1周年」ということで駄文を書いたのですが、今回は「祝1周年 その2」です。「その2」と言いましても、前回の話とはまったく関係がありません。では、何が「1周年」なのか、と言いますと、本が出版されてから1周年です。
いやもう、早いものであれから1年が経ったのですね。最近はAmazonの売上ランキングでも、5桁前後をうろうろとしている感じでして、1年も経ったことですしこんなものでしょうか。私の見た範囲では、発売直後には2桁の順位だったこともあったのですけどねえ……いや、ほんの一瞬でしたが。
さて、本を書いてみて、いろいろな人からいろいろなことを言われました。

「いいなあ、これで印税生活?」
あの、だから、本1冊書くのにどれだけ手間がかかって、それでいったいいくらの収入があると思っているんでしょうか? はっきり言って、本1冊による収入などたかが知れてるわけで、それだけではまったく生活できません。いやまあ、100万部……とは言わずとも、年に10万部くらい売れれば生活できますけど、そんなにはとてもとても。
「印税生活」なんていう言葉はよく聞きますが、冷静に計算してみればわかりますけど、とてもじゃないけどサラリーマン並みの収入を得るのはきわめて困難です、残念ながら。

「近くの本屋で売ってねーぞ。本当に発売されてるのか?」
校正を手伝ってもらった人の言です。近くのジャスコの中に入っている書店では影も形も無かったそうです。「そういうところの書店だと、『できる〜』とか『超図解〜』とか、そういう方面の本しか置かないんじゃないかなあ」と言ったのですが、某氏の某書や某某氏の某某書(特に名を秘す)は置いているらしい。なのに、私のは置いていない。ナゼだ!!
ううむ、もう二度とジャスコでは買い物しないぞ(←そもそも近くにジャスコもイオンも無いから、買い物したくてもできないという話は置いておいて)。民主党にも投票しないぞ(←意味不明)。

「この本、枕にするには、小さくていまいちだね」
昔からの知り合いの言です。んじゃ、あげないよーだ。

「書店で、本を買った人に後ろから声をかけて強引にサインしたりしてる?」
してません……って言うか、そもそも誰かが買った現場を見たことがありません。発売当初に1日くらい張っていれば、そういう現場に遭遇したかも知れませんが、一日中書店の同じ売り場でうろうろしていたら、書店員から見たら怪しい人間にしか見えません。
きれーなおねーさんが立ち読みしているところに遭遇したことはありますが、そのおねーさんは買わないで行ってしまいました。

「次作は出るの? それとも、出版社も懲りてもう『次』はナシ?」
ああ、一応ですね、多分出るんじゃないかなあと、まだ公表はしてこなかったのだけど、原稿もほぼ書き終えたことだし、でもまだあと1ヶ月くらいは大変そうだし、前の本と違って完全書下ろしだったり、まだ校正の作業が残ってたり、たぶん年末か年始あたりには何らかの形に、けど企画自体がポシャったり、でもって前回の続編みたいなのを期待されているとまったく違うジャンルかも知れず、まあとにかく疲れました。
というわけで、とりあえず意味不明なご報告でした。

「『本を書いてる』なんて言うと、女の子にモテるでしょ?」
え? そうなの? おっかしいなあ〜。そんな経験はまったく(以下略)

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