新・闘わないプログラマ No.350

意味不明


先日「『ADO』って何だっけ? マイクロソフト方面の何かだったよなあ」ということで調べてみることにしました。マイクロソフトの日本語のサイトから「ADO 概要」でひっかかったのが「ADOの概要」というページです。
さっそく読んでみることにしました。

ActiveX(R) Data Objects (ADO) プログラミング モデルは、最も優れた既存の Microsoft データ アクセスプログラミング モデルを表します。

はあ、そうですか。ActiveXとか言うのに関係しているわけですね。ActiveXというのもいまいち実体がわかってないのですけど、まあいいでしょう。で、ADOというのは「データアクセスプログラミングモデル」のことらしいですねえ。しかも「最も優れた」。

ADO は、あらゆる種類のデータに対して高度なインターフェイスを用意するマイクロソフトの戦略です。

あれ? ADOってのは最初の話ではプログラミングモデルのことだったような……こんどは「戦略」になっているけど、そのあたりはどうなんでしょうか。

ADO は、マイクロソフトの最新の、もっとも優れたデータ アクセス パラダイムである OLE DB への、使いやすいアプリケーション レベルのインターフェイスとして設計されています。

こんどは「インターフェイス」ですか。まあ、これはプログラミングモデルの一部と考えられなくもないですけど。そして「もっとも優れた」とあります。よほど優れたものなのでしょう。
で「OLE DB」って何なのか知らなかったので、こっちも調べてみました

OLE DB は、組織にまたがるデータに対するマイクロソフトの効果的低レベル インターフェイスです。OLE DB は、あらゆる種類のデータへのオープンで標準的なアクセスを提供する ODBC の成果を元に構築するために設計された、オープンな仕様です。

わからん。「『あらゆる種類のデータへの』『オープンで』『標準的なアクセスを提供する』『ODBC の』『成果を元に』『構築するために』『設計された』」オープンな仕様らしいのですが、意味がまったく取れません。何言っているんでしょ、コレ。「あらゆる種類のデータへのオープンで標準的なアクセスを提供する」は「ODBC」を修飾しているのはなんとなくわかるのですが、「の成果を元に構築するために設計された」ってあたりが……。

なんか、もういいや、と言う感じでそこで諦めました。こういう、わかったようで、実際にはよくわからないけど、なんとなくわかったような気分になれる、でも結局は何もわからない表現が、こういうページ(その会社独自の技術を解説したページなど)によく見られます。こういう書き方はあちらでは一般的なんでしょうか。
特に外資系の会社に多いので、訳がまずい、という可能性も無きにしも非ずですが、原文を読んでもたぶん似たようなことが書いてあるんだろうなあ、と思わせる文章です。いったいこの手の文章って、誰に何を理解してもらおうという意図で書かれているんでしょうか? いまいちそのあたりの意図が私には見えません。
さて、マイクロソフトのサイトからばかり引用するのも不公平なので、ついでにインテルのサイトから(「インテル(R) ネットワーキング / コミュニケーションズ ソリューション」より)も。

インテルでは、ビジネス/エンタープライズからデジタル・ホームに至るさまざまなネットワーク分野で開発者、IT 担当者、および通信事業者/サービス・プロバイダが必要としているエンド・ツー・エンドのソリューションを提供しています。ここで紹介する各アプリケーション・ガイドでは、スケーラブルで柔軟性の高い、標準規格に基づくモジュラー型ビルディング・ブロックを利用して、開発期間の短縮と開発コストの削減を実現します。

やっぱり何を言っているのかさっぱりわからない私。いやまあ、私の読解力不足、と言う可能性は否定できませんが……。

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