新・闘わないプログラマ No.240

熱との格闘


先週書いたように家のネットワーク環境ががらっと変わったのに伴い、ネットワーク機器の配置換えを行う必要があったために、この週末、暑い中を力仕事をしていました。
そうしたら、送られてきたまま封も切っていない「日経バイト 2002年5月号」などというものが出てきてまして、せっかくだから、と開封してみると「特集1 CPUの高性能化がもたらす難問 熱との格闘」という文字がでかでかと…。あのー、この暑苦しいタイトルは、汗だくで力仕事をしている私に対する嫌がらせですか? ←被害妄想。

いいかげん力仕事も疲れたので、冷房の効いた部屋でその日経バイトをぱらぱらとめくってみました。
私自身、暑いのが嫌い、電気を食うのがいや、ということもあって、家で使うPCも出来る限り発熱しないようなCPUを選んでいるつもりなのですけど(←いやいや、それ以前に「安価なCPU」を選んでいるような気も…ここのところCeleronばっかり)、最近はPentium 4とかAthlonなどのようにTDP(Thermal Design Power、熱設計電力)で60Wとか70Wとか、もうほとんどこれが限界だよなあ、と思われる発熱をするようなCPUが多くなってきて、いったいこれからどうなっていくのでしょうか。TDPが200Wとか300Wとか、そんなPCは想像出来ないのですが…マジで温風暖房機?
と言いつつ、家でいま使っているCPU、Celeron 1.3GHzのTDPは確か30数W、去年の夏に使っていたCPUより15Wくらい多いような…だからPCケースの中の温度が去年より高いのか。PCの後ろから出てくる熱風も心なしか去年より熱いような気もします。こんなんで、はたして今年の夏は乗り切れるのでしょうか?
さて、その日経バイトの特集にも「もはやモバイル向けではないMobile P4」という見出しで、Mobile Pentium 4のTDPが30Wにも達するということが書かれていますが、今後どうするつもりなんでしょうね、ノートPC、特にいわゆるサブノートPC用のCPU。今なら、B5〜A4サイズのノートPCにはTDPが10W程度以下のCPUが使われてるようですけど、まさか30WものCPUをこれらの製品には載せられないでしょうしね。熱い、うるさい(ファンの音)、重い(放熱機構大掛かり)、バッテリはもたない、となってはサブノートPCの意味が無くなってしまいます。
まあ、このサブノートPCという分野自体が不遇というか、やっぱり売れないんでしょうかねえ。どうも「これ」というような製品があまり出ないか、出てもすぐに生産中止になってしまうか、私自身、今のノートPCの後継機種に悩んでいます。今の超低電圧版Mobile Pentium IIIやCrusoeのような低消費電力のCPUが、CPUの高性能化に伴い無くなっちゃったりしたら、サブノートPCという分野自体がどうなることやら…。

と、読むだけで暑苦しくなるような日経バイトの特集を読んで一休みした後、力仕事を再開しました。結局1日かけてあちこち整理したのですが、以前とさして変わっていないような気も…ネットワーク関係はかなりすっきりしたと思うのですが。
それはともかく、インターネット接続環境を、ISDNから、CATV+ADSLに変えたことによって、常時電源を上げている機器が増えてしまいました。でもって、これらの機器も結構発熱するんですよね。カタログ上だと数W〜10数W程度ということなのですが、結構熱くなります。ACアダプタ自身も発熱しますし、去年よりかなり熱源が増えていることは確実です。
とりあえず、常時電源が上がっている機器は、

ケーブルモデムに繋いでいるルータ(Coregaのやつ)が一番熱を持つか、と思ったのですが、意外に温度が上がりません。ケーブルモデムもほんのり暖かい程度です。
逆に一番熱くなるのがADSLモデムでした。もう、ケースのプラスチックが溶けるんじゃないか、と思うくらい ←それは大げさ。同じADSLモデムを使っている人に聞いてみたら、やっぱり熱くなるらしくて、業者のサポートに電話したところ「そんなものです」と言われたらしい。
しかし、マニュアル上の消費電力は数Wと書いてあるけど、どうみてもそんなもんじゃ無いんだけどなあ、この熱さ。別に、熱で故障しようと、ケースが溶けようと、レンタル品だしその辺は気楽なのですが…でも、このせいで部屋の気温が何度か上がっているとしたら(←大げさ)、そっちの方が問題だ。

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