新・闘わないプログラマ No.193

広帯域


なにやら、ここのところ、「2ちゃんねる」がバタバタしているみたいですね。いまいち状況がつかめないのですけど(というか、状況を追いかけているヒマが無い…例によって例のごとく、デマや騙りが横行してますから、どこまでが本当の話なのかよく分からない)、要するにこういうことみたいです。
「2ちゃんねる」は、あるレンタルサーバ屋さんから(見返りに宣伝を行うという条件で)タダで借りている。でも、その転送量が急激に増えてきて、サーバ屋さんからしたら、お金を取らないとやっていけない状況になってしまっている。その金額は(一説によると)月700万円にもなる。「2ちゃんねる」側としてはそんなお金を払えない。で、転送量を減らすか、(一部または全部)を閉鎖するか、しかない。
どうやら、転送量を減らす方向と、一部の板の閉鎖はすでに行っていて、あと、法人化してお金を稼ぐ、って方向に進むみたいですね。
まあ、私としては、面白い情報とネタが拾えて(あと、暇つぶしが出来て)さえくれれば、それでいいと思っているので、別にそれ以上の感想は無いのですけど、さてどうなりますかねえ。

レンタルサーバ屋さんの料金体系って、どこもだいたい「転送量」とか「帯域」ってので料金が変わってくるようです。このサイトのように、接続プロバイダに付属しているwebのレンタルスペースだと、ファイルの総容量でしか課金されませんから、そういう心配は無いはず…でも、もしかしてウチのサイトが超有名になってアクセス数が極端に増えて、ここを追い出されるような事態になったらどーしよー。なんてのはいらん心配か…。
レンタルサーバを借りるような場合は、アクセス数も多いだろうし、転送量なんかで課金しないとやっていけないでしょうね。サーバ屋さんが借りる回線の料金だってバカにならないでしょうし。

さて、「2ちゃんねる」のアクセス急増の件も多分そうだと思うんですけど、インターネット接続において、利用者数の増加もさることながら、定額課金やら常時接続やら、はたまたブロードバンドやら、そんなのが普及し出している現在、サーバ(特にwebサーバか)に対するアクセスが急激に伸びる、ってのは当然すぎることなのかも知れません。
自分を振り返ってみても(現在フレッツISDNというナローバンドユーザですが)、従量課金のダイヤルアップ時代には、接続時間を減らすように、繋いでは、読みそうな奴をとりあえず保存しておいて、切ってからゆっくり読む、なんてのを繰り返していたので、1日の接続時間もせいぜい30分だったのが、今は無駄でも一応開いて見る(もしくはリロードする)、なんてこともよくやっていますし。まあ、現状は64kbpsなんで、それでもそんなに無茶はしませんが。
「2ちゃんねる」の危機(?)も、常時接続+ブロードバンド人間が増えて、リロードしまくっている、ってのもあるんでしょうね。ああいう仕組みの掲示板をwebで実現しようとすると、新しい書き込みが無いかどうかは、リロードしてみと分かりませんし。

ところで、よくよく考えて見ると、ADSLなんかでも、NTT地域会社(←面倒なんで以下「NTT」と略す)がやっているフレッツADSLなどは、それ自体で採算が取れなくても構わないような…NTTとしては、「ブロードバンド」なるものが流行れば流行るほど、webサーバなどのアクセス数が増えるわけですから、企業やレンタルサーバ屋さんは回線の増強に走らざるを得ない…で、結局、専用回線の商売もやっているNTTはウハウハ(←死語)。
あ、でも、あまり専用線の料金が高いと、サーバ屋さんは、サーバの設置場所を海外にしてしまうか(って、いまでもそうみたいですが)。あ、でも、日本と海外(アメリカか?)との間の回線は太くしないといけなくなってくるから、やっぱりキャリアとしてはウハウハ? (←やっぱりこの場合はKDDIが強いんだろうか?)

それはともかく、世間が「ブロードバンド」とか言って騒いでいるなか、相変わらずISDN 64kbpsだったりするのですけど、でかいファイルを取ってくることもそんなに無いし、当面は気になるほど遅くもないので、様子見といったところです。
しかしまあ、私が始めて「パソコン通信」なるものに触れたときには、確かモデムの速度が300bps(300Kbpsに非ず)だったような気もするし、その当時は、表示されていく文字(行に非ず)を目で追いながら読めたような気もするし、それに比べたら、今の64kpbsというのも、超ブロードバンドのような気もしてくるわけでして ←強がり。

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