新・闘わないプログラマ No.141

無線LANの薦め


私の住んでいるところでも、フレッツ・ISDNのサービスエリアになったので、とりあえず申し込んでおいていたのですが、先週開通しました。いままで私の家はアナログ回線だったので、ISDNへの変更工事もやっています。
で、問題になったのが、いま私が住んでいるところは、電話のモジュラージャックが1箇所しか付いていなくて、普段PCを置いている場所からかなり離れている、っていうことだったりします。
ダイヤルアップルータは、そのモジュラージャックのそばに置きたいし、かといって、そこから太いLANケーブルをずるずると這わせるのはみっともないし、そもそも、途中のドアのところは、ドアを削るか、壁に穴を開けないと、ドアが閉まらないような…。
と言うわけで、「ええい、面倒だ」と、ダイヤルアップルータと一緒に、無線LANの装置も買ってきました。MELCO AIRCONNECT WLS-L11Wという、無線LANのアクセスポイントと、PCカード2枚のセットです。ついでに、iMacも無線LANで繋ぎたかったので、AirMacカードという、Macに内蔵する無線LANカードも買ってきました ←全部カード払い ←払えるのか?

というわけで、週末にセットアップしました。まだいろいろと設定しないといけないところもあるようなのですけど、とりあえず、使えています。快適です。
iMacには専用のAirMacカードを挿して、あとMELCOのPCカードは、IBM ThinkPad 240というノートPCと、あと自分で組み立てたデスクトップPC(これにはRATOC REX-5051FVというPCカードアダプタを付けていたので、デスクトップPCでありながらPCカードがそのまま挿せる)に付けることにしました。
それとは別に、インターネット常時接続用のサーバ機として、先日秋葉原で、IBM PC750という、Pentium 100MHzという前時代的なPCの中古を数千円で入手して、こいつにLinuxを入れて使おうと思っているのですが、いまデスクトップPCに挿している無線LANカードは、最終的にはこのサーバ機に移すつもりです。で、これをブリッジにして、無線LANとEhternetの橋渡しをしようか、などと思っています。確か、Linuxはブリッジに出来る聞いたことがある…まだ確かめていないけど。まあ、駄目だったらルータにしてもいいや、管理が面倒になるのでブリッジの方が便利なのですけど。

で、その無線LANの使い心地なのですけど、やっぱり便利ですね、LANケーブルをずるずると引き回すのに比べたら。固定的に設置してしまうデスクトップPCは、別に無線である必要性はそれほど無いのですけど、でも、家の中をケーブルを這わせるよりは、レイアウト的にも自由になるし、配置換えの時にも楽だし。
でも、もちろん一番有用性があるのが、ノートPCなのは言うまでもありません。今だって、ベッドに腹ばいになって、この文章を書いていたりするわけですけど、電源ケーブルさえ接続すれば(いや、バッテリを使えばそれさえいらないですが)、インターネット接続も、ファイルサーバを見に行くのも自由自在。
この便利さは、不精な私にはかなりポイントが高いです。家中どこでもインターネット、ということで。
不満点と言えば、まず、その無線LANのPCカードなのですけど、カードスロットからかなり飛び出している(2cmくらい)ことですね。まあ、この部分にアンテナがあるのでしょうから、完全にスロットの中に入れてしまうわけには行かないのでしょうけど、もう少し小さくならないかなあ、と思います。MELCOじゃなくて、他社の製品には、もう少し小さいのもあったような気もしますけど、AirMacとの接続性を現時点で保証しているのはMELCOしか無かったので…。
で、この、アンテナが内蔵されていると思しき、スロットから飛び出している部分を手で覆ってみると、やはり電波の強度がかなり弱くなるようで、完全に覆ったら通信が途切れてしまいました。
伝送速度については、ファイルサーバに対するアクセスなんかの場合、Ethernet(10Mbps)の時より多少遅いかなあ、でも気のせいかなあ、という感じです。正確に測定したわけじゃないので、単なる感覚ですけど。もちろん、インターネット接続については、全然問題ありません。

で、まあこんなわけで、うちも無線LAN環境になったわけですが、使ってみて、無線LANって、職場でも結構使えるのではないか、と思いました…というか、以前は無線LANって、個人で買えるような値段じゃなかったですから、仕事で使う方が多かったか…。
一番、使えそうな分野は、研修とかデモとか、そういったところで、一時的に部屋にPCを多数設置して、という場合かな、と思います。この「一時的にPCを設置」って、台数が多くなると、非常に重労働なんですよね。私も、研修の仕事なんかをやったことがあるので分かるのですけど、数十台のPCを研修用で一時的に会議室に設置、なんてのは、もう大変です。さらにそれが客先だったりすると。
そのなかでもLANへの接続は、適当に線を引っ張るわけにも行かず(HUBの位置と、ケーブルの長さと、じゃまにならないケーブルの引き回しと…)、かなり面倒です。いまどきネットワークに接続しないで出来ることがあまり多くないですから、どうしてもLANの配線は必須です。
こういった場合に無線LANだと便利なんじゃないかなあ、と思うわけです。
あと、うちの職場もそうなのですけど、何故か部屋の配置換えが頻繁にあるんですよね。「別に配置換えなんかしなくたっていいじゃん」と思うことも多いのですけど、なぜかやるんですよね、配置換え。机の移動に伴って、LANの配線のし直しが発生して、これがまた結構なお値段で。
電話はPHSを使ったシステムになっているので、配線のし直しは必要ないし、LANの工事が無くなれば、かなりの費用が浮くのではないか、などと思ったりもします ←でも、無駄な配置換えなどしないのが一番か。
他にも、プレゼンテーション用やなんやらで会議室にノートPCを持ってゆく場合とか、結構使い道があるのではないか、などと思います。ただ、電波の到達距離は案外短いような感じを受けました。外付けのアンテナを使えば、もっと伸びるのかも知れませんが、そのあたりが仕事で無線LANを使う上でのネックになりそうな気もします。

さて、ここまで読んで来られた方の中には「今回はやけに他ページへのリンクが多いなあ」と思われた方もいらっしゃるのではないか、と思います。
はい、そうです。今までは、アナログ回線で、ダイヤルアップの環境だったので、繋ぐまでが面倒で、時間がかかって、さらにお金までかかって…というわけで、リンクをあまり張って来なかったんですねー。
でも、これからは違いますからねー。ガンガン(死語?)リンクを張って、ここを情報サイト化して行こう、などと思っています ←思っているだけ。

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