新・闘わないプログラマ No.131

エディタ


私は、テキストエディタにはあまりこだわりがありません…って、これは前にも書いたような気がしますけど、もう、こんなに沢山の駄文を書いていると、どこで何を書いたか憶えていなかったりするわけで。
とにかく、私はエディタは、あるものをありがたく使わせていただく方で、基本的に使えりゃなんでもいい、という考え方です。
いまのところよく使っているテキストエディタと言うと、Windowsの場合、

という具合に、基本的には、あるものをそのまま使っているということですね。そうじゃないのはvimくらいですか。なぜこれを使っているかというと、フリーだし、フロッピーに入れて持ち歩ける(フロッピーから起動出来る)し、そこそこ高機能だし、それに何と言っても、私がviに慣れている、というのが使っている理由です。

んじゃあ、UNIXの方は何を使っているか、というと、これはもうviです。emacs系のエディタはほとんど使ってません。
などというと「え゛ー、『vi』? あんな使いにくいエディタ、よく使っているねえ」という反応がしばしばあるのですけど……viって、そんなに使いにくいですかねえ。単純にテキストエディタとして使うなら、そんなに悪く無いと思うのですけど。
私は、emacsは使いこんだ、というほど使ったことが無いので(あ、かなり前に、Stratusというコンピュータの標準のエディタがemacs(もどき?)だったので、それでそこそこ使ったな)、偉そうなことは言えないのですが、あのコントロールキーを多用するところが私はどうにも…左手の小指がつってしまいそうになってしまったりしますし。
emacsには強力なカスタマイズ機能があって、それを使えば云々、という話もよく聞くのですが、それも自分が普段ログインするコンピュータが限られていれば、それはそれで便利なのかも知れませんが、私のように、いろんなコンピュータにログインするようなことが多い場合(それも、客先のにリモートでログインすることもよくある)、いくらカスタマイズ機能があっても、それが使えるとは限らなかったりするわけです。大体、rootで作業することも多いし。
そもそも、emacsは、LINUXなどの場合は大概標準で入っていますけど、売り物のUNIXの場合、入っていないことが多いですよね。でもって客先のコンピュータに勝手に入れるわけにも行きませんから。
話によると、上に書いたような、要するにシステム管理にはviを使って、普段自分が開発などに使うところではemacs系を使う、という使い方をしている人も多いようですね。
だからまあ、そうすればいいのかもしれませんが、私の場合、もう既に指がvi化してしまっていて、もうこれに慣れちゃっているので、そんなに言われているほど使いにくくも無いし、これでいいや、ということでUNIXの場合は、いまのところvi一本槍です。

でも、実際のところviってそんなに使いにくいですかねえ?
確かに、私も初めてviを使ったときには、「なんじゃあ、このエディタは??」と思ったのも事実ですが、でもすぐに慣れましたけど。
私は「h」「j」「k」「l」(エル)のカーソル移動が非常に気に入っているのですけど。ご存知無い方のために解説しておきますけど、viでは、「h」「j」「k」「l」の各キーを押すと
「h」:カーソルが一文字左に動く
「j」:カーソルが一文字下に動く
「k」:カーソルが一文字上に動く
「l」:カーソルが一文字右に動く
となります。これらのキーは、キーボードを見ていただくと分かりますが、右手のホームポジションのあたりにあって、非常に押しやすい位置になります。ちゃんとタッチタイピングが出来る人にとっては、わざわざ指を矢印キーに持って行かなくてもカーソル移動が出来る、ということで非常に便利なのです。
私としては、コントロールキーを多用するemacsのカーソル移動よりは楽にできると思うのですけど、あまり賛同者がいないのが悲しいです。なぜかと考えるに、タッチタイピングがちゃんとできる人があまりいない、というのが理由だったりするかも知れませんが、真相は不明です。
ただ、このviのカーソル移動は弊害もあります。
私の場合、自分の席にあるコンピュータはWindowsNTで、ここからtelnetでUNIXにログインして使っていることが多いですけど、よくありがちなのが、Windows上でテキストファイルをメモ帳で見たり、編集したりしていながら、UNIX上でviでも同じ作業をやっていたりする状況です。
そんなときちょっと気を抜くと、メモ帳のウィンドウに変な文字が入っていたりすることがあります。
「jjjjjjjjjjjhhh」

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