思ツタコト No.13

千代田線と常磐線


最初にお詫びしておきます。今回の話は、非常にローカルな話題で、首都圏に住んでいる、それも一部の人たちにしか理解できないことと思います。もし、それ以外の方で、今回のコラムの内容を理解したい、とお思いの方(そんな奇特な方がいらっしゃいれば、の話ですが)は、東京近郊の鉄道の路線図をいっしょにご覧頂くことをお勧めします。m(_ _)m

JR常磐線の亀有と馬橋っていう駅の近くに友人が住んでいるもので、時々行くことがあります。で、この二つの駅、どっからどう見ても正真正銘のJRの常磐線の駅なのですが、地元では千代田線(営団地下鉄)と呼ばれています。まぁ、馬橋や亀有から都心に向かう電車に乗ると、必ず千代田線に入るので(「相互乗り入れ」っていうやつです)あながち間違いというわけでも無いのですが、そんなことより、「常磐線」より「千代田線」と言った方がイメージがいい(と、一般的には思われている)ので、そう言っているのでしょう。この乗り入れは、もっと先の取手っていう駅までやっているので、ここまでは「千代田線」と呼ばれる事が多いようです。
他にも、不動産屋の広告などでよく見かけるものに(地元ではあまり言われていないと思いますが)、

なんてのもあります。みんな、東京の東から北西方面の路線ばかりですね。同じ乗り入れを行っていても、西から南方面はこういう言い方はしません。要するにイメージの問題なんですね。東京の場合、西側の方が「高級住宅地」というイメージがあるので、東の方とか北の方は、本来の路線名を言わずに、乗り入れている(都心を通っている)地下鉄の路線名を言う事で、イメージアップを狙っているわけです。
常磐線沿線というより「あの赤坂を通っている千代田線」の沿線、とか、東武伊勢崎線と言うより「あの六本木(^^;)を通っている日比谷線」の沿線、と言った方が・・・

いや別に、だからどうした、というわけでは無いのですけどね。なんと呼ぼうが分かりゃいいじゃん、という考えもあるわけで。でも、なんかこういう言い換えって、情けないなぁ、って気もしてきます。
そう言えば、常磐線の場合、千代田線から乗り入れている電車は取手までで、そこから先(土浦方面)はさすがに「常磐線」と呼ばれていたのですが、ここも「千代田線」だと強弁する人(不動産屋)が現れたようです。今まで、取手までしか行かない千代田線乗り入れの車両と、取手より先に行く車両は、見た目が全く異なっていて間違いようが無かったのですが、最近、見た目がよく似ている車両が入ってきて、「ほら、土浦行きも千代田線と同じ電車だよ」と言っているらしいです。いくらなんでもこれはねぇ・・・・土浦から都心に向かう電車で千代田線に入るのは一本も無い(そもそも入れない)んですけど。

ところで私、東京の東の方には7年くらい住みましたけど、住みやすくて(家賃は安いし)私は好きでしたけどねぇ・・・

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