神田神保町に新しき村東京支部・新村堂があった。「さくら通り」(すずらん通りを西に延長した通り。三省堂書店と書泉グランデの前の太い通りに並行な、一本南の通り)沿いにあり、古本屋街から少し離れて落ち着いた感じのところだった。今年3月に周囲の建物といっしょに取り壊されて、2000年3月には新しく9階建てのビルに生まれ変わるらしい。その取り壊される前(1998年10月頃)に写真を撮ったのでそれを掲載する。建物の来歴は知らないがじゅうぶん古いもので、かつては実篤もここを訪れたそうだ。1階はギャラリーになっていて実篤の複製画や新しき村関連の書籍、陶器などの会員の作品を展示・販売していた。2階は集会所になっていて木曜会という毎週木曜日夜に開かれた「村」の集会などに使われていたようだ。
参考資料:「新しき村通信」第68号(1999年3月10日発行)
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建物は3階建て(写真は2階まで) | 上の方です |
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南向きです | ドアには「東京支部」と「新村堂」 |