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共産主義とあたし


 到着したその夜、リビングでダリアがいろいろと話してくれた。
 あたしが聞いた中では豚を殺す話が印象的。
 豚をこの手で殺して食べるということを子供たちに教えるために「豚殺しの会」(一匹をどう処理するかをみんなで体験するみたいな会なんだけど)をしたって話。いざ鎌倉ってことになったときちゃんと食えるようにって感じらしいケド、そのいざは明日にでもやってくるというのが想定ではな現実感をもっているように感じられた。そういや、プラハの春って一夜にしてソ連軍が入ってきたんだもんね。でもそんなのが脈々と続いてるんだって、そういうのって民族が違うって、大仰かもしれないけど、そう思った。
 それからあたしは聞けなかったんだけど、相方が聞いたプロパティの話は興味深い。ソ連がブイブイいってて東欧が衛星諸国だったころ、ハンガリーとかポーランドは個人的な財産をもてたんだって。ところが、チェコと東ドイツは個人的な財産を持つことが許されてなくて、だから、共産主義をやめたっていうか資本主義になったっていうか、ま、新しい体制に変わったとき、ポーランドやハンガリーのようにはいかなくて。結局は財産を持つってコト、持ったことのない人にはわかんなかったってハナシなんだけど。
ダリア宅内観
   

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