NEIL SEDAKA (1970 - 2010)

ニール・セダカの自叙伝
"Laughter in the Rain"(1982)


ALBUMS

Emergence (ニール・セダカ・ナウ)('71 Kirshner KES-111 )
かなり力を入れて制作された、ニール復活への第1歩となる作品。オープニングのリプライズをエンディングに配置したり、A5のようなアクセント曲の挿入、A6・A7のメドレー的展開など、アルバム構成を意識して作られた意欲作でした。オーケストラも多用され、少々鼻にはつきますが、力の入れようが伝わってきます。その割にヒット性の高いストレートな作品がなく、インパクトに欠けていて地味な印象のアルバムです。邦題は10年後に発売される「ナウ」と混同しやすいです。最近、このアルバムを再編集したバッタもんの格安CDがマイナー・レーベルから乱発されており、しかもジャケットにほほ笑んだニールの写真まで使われていたりして、非常に悔しいです。
A1 I'm a Song (Sing Me) アイム・ア・ソング 3:23 Neil Sedaka - Howard Greenfield スローなオープニングから一転して、アップ・テンポなロック色の強いメロディに流れていきます。詞的にもニールのテーマ的な1曲となっており、壮大なコーラスで締めくくられます。シングル(KIRSHNER 5017 / RCA 2167)として発表されました。
A2 Gone with the Morning 夜明けと共に去りぬ 3:22 Neil Sedaka - Howard Greenfield 朝もやを思わす、美しいメロディーとコーラスです。
A3 Superbird スーパーバード 4:12 Neil Sedaka - Howard Greenfield 起死回生をかけたシングル(RCA 2215)です。日本ではスマッシュ・ヒットを記録しました。電子オルガンやオーケストラが効果的に使われています。息子のマークに向けて作られた歌です。
A4 Silent Movies 無声映画 4:16 Neil Sedaka - Howard Greenfield 無声映画を思わすレトロなオルガンのオープニングとエンディングが印象的です。ストリングスを用いたスローでシリアスなナンバーで、ニール世代の実体験がしみじみと歌われています。シングル「アイム・ア・ソング」(KIRSHNER 5017 / RCA 2167)のB面です。
A5 Little Song かわいい歌 0:54 Neil Sedaka - Howard Greenfield ピアノのみで歌われる、その名のとおり小さな楽曲です。アクセント的に使われています。
A6 Prelude 前奏曲 0:54 Neil Sedaka - Howard Greenfield LPでは、メドレーとして、次の曲の前奏曲となっていました。
A7 Cardboard California カリフォルニア・カードボード
(カードボード・カリフォルニア)
5:09 Neil Sedaka - Howard Greenfield 印象的なイントロには、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」がモチーフに使われています。後半でダイナミックに盛り上がります。
B1 One More Mountain to Climb 次の山に登ろう 3:28 Neil Sedaka - Howard Greenfield ピアノ・ソロから始まり、徐々に盛り上がり、壮大なコーラスがフィーチャされます。ニールのお得意なきれいなメロディです。
B2 God Bless Joanna ジョアンナに光栄あれ 3:08 Neil Sedaka - Howard Greenfield 追いかけるスタイルの多重録音が気持ちいいバラードです。
B3 Is Anybody Gonna Miss You 君が行ったらつまらない 3:01 Neil Sedaka - Howard Greenfield 突然、ニールのシャウトが始まるので度肝を抜かれます。リズム感あるポップスです。
B4 What Have They Done to the Moon 月に消えた二人 3:30 Neil Sedaka - Howard Greenfield 何となく月の世界を思わせる、くぐもったイントロが秀逸です。地味ながら細かく転調させる技を見せてくれ、遠い世界を表現するような"Moon"と歌う部分には惹かれます。
B5 Rosemary Blue ローズマリー・ブルー 3:42 Neil Sedaka - Howard Greenfield 「スーパーバード」のB面としてもシングル発売(RCA 2215)されました。マイナーで内省的なバラードです。ロバート・ヤングやマイケル・アレン('75)、ルネ・レインなどがリリースしています。
B6 Wish I Was a Carousel 回転木馬のように 2:43 Neil Sedaka - Howard Greenfield メリーゴーランドを思わせるクラリネットが印象的です。スピードが所々で変わるのも、回転木馬らしいところです。
B7 I'm a Song (reprise) リプリーズ:アイム・ア・ソング 0:46 Neil Sedaka - Howard Greenfield A1のリプライズで、壮大なコーラスでこのアルバムを閉じます。



Solitaire (ソリテアー) ('72 RCA SF-8324 / Kirshner KES-117)   ビューティフル・ユー (ビクター RCA-6061)
活動拠点をイギリスに移し、バックに10ccの前身であるホット・レッグスを迎えて作成された、RCAでの2枚目。イギリスでのシングル・ヒットとなったA1・A2と、数々のアーティストにカバーされたタイトル曲でもあるB4を中心に、様々なジャンルに挑戦して新しい世界を築いています。作詞はグリーンフィールドに代わって、これからメインとなるフィル・コディが11曲中8曲を担当しています。アメリカではアルバム・チャート159位と、あまり振るいませんでしたが、イギリスでは高い評価を得ました。
A1 That's When the Music Takes Me 音に魅せられて
(音の世界に魅せられて)
3:39 Neil Sedaka ニール復活の序章ともとれる、イギリスでのヒット・シングルで、1973年1月にシングル発売され、第18位を獲得しました(RCA 2310)。ズンチャチャというリズムがノリノリのアップ・テンポ曲です。アメリカではニール人気が再沸騰した後の1975年にシングル発売され、第27位を記録しました(Rocket 40426)。グレン・キャンベルが1978年のライヴ・アルバムで披露しているほか、2009年にDeanna Julian、2011年にJim Van Slykeなど、最近もカバーされ続けています。
A2 Beautiful You ビューティフル・ユー 3:38 Neil Sedaka - Phil Cody 「ウ〜ララ」という掛け声も楽しい、明るいウォーキング・テンポのヒット曲。イギリスでのシングルは第43位でした(RCA 2269)。
A3 Express Yourself エクスプレス・ユアセルフ 3:25 Neil Sedaka - Phil Cody 明るい曲が続きます。ピアノが美しいメロディ・ラインはニールの変わらぬ作曲家としての才能を感じさせます。
A4 Anywhere You're Gonna Be (Laba's Song) レバに捧げる歌
(レバの歌)
3:37 Neil Sedaka ピアノをメインとしたスローなバラード。おとなしい曲ですが、聴くほどに深みが増します。副題として妻の名前がついているのも愛情を感じさせます。シングル「ビューティフル・ユー」(RCA 2269)のB面でした。
A5 Home ホーム 3:18 Neil Sedaka - Phil Cody 転調して流れるような美しいメロディーになり、ニールのオーヴァー・ダビングもちょっと聞けます。
A6 Adventures of a Boy Child Wonder 少年の不思議な冒険
(不思議な少年の冒険)
3:03 Neil Sedaka - Phil Cody ファンキーな曲で、60年代後半からのチャレンジ精神が感じられます。オーヴァー・ダビングもいい効果をあげています。フィル・コディ自身もこの曲を録音しており、それにはニールもコーラスで参加しています。
B1 Better Days Are Coming ベター・デイズ・アー・カミング
(素晴らしき日々がやって来る)
4:24 Neil Sedaka 黒っぽさを感じさせるパーカッションを導入した意欲作。平成元年に来日したときも演奏された、ノリのいい曲です。鮎川麻弥が歌うアニメ「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」の主題歌も、実はこの曲に日本語詩(作詞:井荻 麟(富野由悠季) )をのせたものでした。ちなみに第2シーズンテーマ曲もニール作曲で、「水の星へ愛をこめて」森口博子でしたが、そのオリジナル・タイトルは「FOR US TO DECIDE」です。
B2 Dimbo Man ディンボ・マン
(ディンボー・マン)
3:54 Neil Sedaka - Roger Atkins 前曲に引き続き、南方のリズムを取り入れた異色作。「ディンボー・ディンボ」という男声コーラスもムードを高めます。イギリスでは「さよならとも言えずに」とのカップリングでシングル発表されました(RCA 2366)。
B3 Trying to Say Goodbye さよならとも言えずに 3:25 Neil Sedaka - Phil Cody ニールお得意の美しいメロディー・ラインを持つ曲で、マイナーから転調するところも安心して聴けます。イギリスでは「ディンボ・マン」とのカップリングでシングル発表されました(RCA 2366)。日本では、「去りゆく傷心の日々」がカップリングされました。共作者のフィル・コディも発表しています。
B4 Solitaire ソリテアー 5:06 Neil Sedaka - Phil Cody カーペンターズやアンディ・ウィリアムス、エルヴィス・プレスリーらもカバーした名バラード。ニールの代表曲となりました。
B5 Don't Let It Mess Your Mind 絶望しないで
(去りゆく傷心の日々)
4:27 Neil Sedaka - Phil Cody イギリスのシングル「音に魅せられて」(RCA 2310)のB面です。日本では「さよならとも言えずに」のB面です。マイナー・タッチの美しいメロディー・ラインに、バックの演奏もさすがです。ヘレン・レディもこの曲をとりあげています。ニール自身、1976年にもリメイクしたものをシングル発表しています。
* Beautiful You [Short Version] ビューティフル・ユー Neil Sedaka - Phil Cody 「ビューティフル・ユー」のプロモ・シングル(Kirshner 63-5024)は、通常とショートの2バージョンを収録しています。ショート・バージョンはいきなり歌いだす、2:45のミックスです。



The Tra La Days Are Over (ピース・アンド・ラヴ) ('73 MGM 2315 248)
1973年春、イギリスに活動の場を移し、MGMレコードから発表したアルバム。佳曲がそろった好盤です。タイトルからは、昔の栄光と別れて再出発の決意がうかがえます。バック・ミュージシャンはグラハム・グールドマンら10CCのメンバー。イギリスではアルバム・チャート第13位でした。秀逸な曲が目白押しで、素晴らしいアルバムです。
A1 Little Brother リトル・ブラザー 4:16 Neil Sedaka - Phil Cody ピアノを中心とした不思議なメロディーに、南国調のパーカッションが加わったかと思うと、次は洗練されたストリングスとコーラスが入ってきて、その変化が気持ちいいです。歌詞もスペイン語でしょうか?が挿入され、粋です。
A2 Standing on the Inside スタンディング・オン・ジ・インサイド 4:48 Neil Sedaka ニールの70年代初期の代表曲です。はっきりしたリズムのかっこいいロックです。演奏もかなり凝っていて、バックの「ポワン」という音が面白い味を出しています。アルバムのほうが長めの演奏を楽しめます。1973年5月、イギリスで「レット・ダディ・ノウ」とのカップリングでシングル発売され、第26位のスマッシュヒット(MGM 2006 267)。アメリカでは1975年、「音に魅せられて」(Rocket 40426)のB面としてシングル・カットされました。作詞もニール自身によるもので、この曲を足がかりにオリジナルが増えていきます。
A3 Alone in New York in the Rain 雨のニューヨークにただ一人 3:40 Neil Sedaka - Phil Cody 雨を模したような音で始まります。"Cardboard California"のように、途中盛り上がりつつも、哀愁を帯びたメロディーに転調するあたり、ニールの十八番ですね。「サスピションズ」とのカップリングでシングル・カット(MGM 14661)されました。
A4 Caribbean Rainbow カリブの虹 3:20 Neil Sedaka - Phil Cody パーカッションが南国調ですが、やや控えめな明るさの曲で、ホーンが重さを加えています。
A5 Let Daddy Know レット・ダディ・ノウ 3:22 Neil Sedaka - Howard Greenfield ピアノ弾き語りによるバラードです。子供のマークとデラに向けて作られた歌です。キャプテン&テニールは「レット・ママ・ノウ」と替えて歌っています。シングル「スタンディング・オン・ジ・インサイド」のB面(MGM 2006 267 / MGM 14564)です。
A6 Suspicions サスピションズ 3:24 Neil Sedaka - Phil Cody 明るいポップ・ソングで、文句なく楽しめます。シングル(MGM 14661)としても発売されました。
B1 Love Will Keep Us Together 二人をつなぐ愛 (愛ある限り) 3:55 Neil Sedaka - Howard Greenfield ハッピーなブギウギ・ソングで、1975年にはキャプテン&テニールによって歌われ全米第1位、グラミー賞を獲得しています。
B2 The Other Side of Me ジ・アザー・サイド・オブ・ミー 3:39 Neil Sedaka - Howard Greenfield これも人気のある美しいポップ・ソングです。ピアノのソロからストリングスが加わり、パーカッションが控え目にリズムをとります。1975年にメイ・マッケンナがカバーしています。ニールも後年、好んでライブのレパートリーとしています。
B3 Rock & Roll Wedding Day ロックン・ロール・ウェディング・デイ 3:09 Neil Sedaka - Phil Cody 「シャララ」とハンド・クラッピングがいかにもニールらしい、ハッピーなポップ・チューン。
B4 For Peace and Love ピース・アンド・ラヴ 3:05 Neil Sedaka - Phil Cody このLPの邦題ともなっている佳曲です。哀愁感を少しだけ漂わせる絶妙なメロディーがグッときます。Meta Roos and Nippe Sylwens Band (1978) らがカバーしています。
B5 Our Last Song Together ラスト・ソングを二人で 4:03 Neil Sedaka - Howard Greenfield まさにアルバム原題どおり、60年代の自分と決別するような歌詞になっています。そしてメロディーも極上のポップス。これで、ハワードとの共作は終わってしまうのではないかと、悲しい思いをしたものですが、数は減るものの、そんなことはなかったのですね。イギリスで1973年8月にシングル発売され、第31位(MGM 2006 307)。ボー・ドナルドソン&ヘイウッズやメイナード・ウィリアムスもカバー・シングルを発表しています。
* Standing on the Inside [alt. mix] スタンディング・オン・ジ・インサイド Neil Sedaka ストリングスが際立つミックスで、またちょっと違う趣向に聞こえます。
* I Don't Know What I Like About You - 3:04 Neil Sedaka イギリスでのシングル「ラストソングは二人で」(MGM2006 307)のB面。ピアノだけで弾き語ります。幼い子供のコーラスが入りますが、ニールの子供たちで、このときデラは10歳です。



Laughter in the Rain (雨に微笑を) ('74 Polydor 2383 265 / ポリドール MP-2393)
バックを務めるのは、ジェイムス・テイラー、ポール・ウィリアムス、キャロル・キングらのバックで有名なセクションの面々。イギリスではアルバム・チャート第17位でした。これも前作に劣らず、いい曲が一杯つまったアルバムです。
A1 The Immigrant 移住者 (イミグラント) 4:23 Neil Sedaka - Phil Cody ジョン・レノンのアメリカ移住問題をとりあげた作品で、壮大なイメージで描かれた佳曲です。翌75年に"Hey Mister Sunshine"とのカップリング(POLYDOR 2058 561)、"Your Favorite Entertainer"とのカップリング(POLYDOR 2058 583)の2種類でシングルカットされました。アメリカのシングルとしても、「雨に微笑を」に続く第二弾として発売され、第22位を獲得しました(Rocket 40370)。
A2 A Little Lovin' リトル・ラヴィン 2:53 Neil Sedaka - Phil Cody ストレートなロックン・ロールで、僕もお気に入りです。イギリスでは1974年1月にシングル・カットされ、第34位のヒット(POLYDOR 2058 434)となりました。
A3 Sad Eyes 悲しみの瞳 3:39 Neil Sedaka - Phil Cody レイジーなムードで歌われます。カントリーな味付けのギターに、お洒落なホーンとピアノが絡んで、高級な美酒に酔わされるような感じです。マリア・マルダーや、アンディ・ウィリアムス、キャプテン&テニールのカバーも有名です。
A4 Flame 情熱の炎 3:04 Neil Sedaka - Phil Cody 淡々とした曲調が面白い、リズムのはっきりしたポップ・ソングです。ギターが大活躍します。
A5 Laughter in the Rain 雨に微笑を 2:49 Neil Sedaka - Phil Cody もはや語る必要のない、スタンダード曲です。アメリカでのニール復活を決定付けた、チャートのナンバー・ワンに輝く大ヒット(Rocket 40313)です。イギリスでは1974年6月に発表されましたが、第15位どまりでした(POLYDOR 2058 494)。作者のフィル・コディをはじめ、リー・ロバーツ、ジョニー・マティス、レイ・コニフ、ダニー・オズモンドらがカバーしています。実はこの曲を初めて聴いた80年代、それまで耳にしたこともないし、イントロが中華風だし、転調は極端すぎるし、名曲にしては短すぎるしと感じて、まったく良さが分からなかったんです。
A6 For the Good of the Cause グッド・オブ・ザ・コーズ 2:38 Neil Sedaka - Phil Cody みんなで盛り上がれる、楽しいポップ・チューンです。ニールお得意の多重録音で、昔からのファンも楽しめます。
B1 The Way I Am ザ・ウェイ・アイ・アム 4:06 Neil Sedaka - Phil Cody スローに始まり、明るいアップ・テンポに転調します。バック・コーラスもご機嫌に盛り上がっています。
B2 Going Nowhere ゴーイング・ノーホエア 3:54 Neil Sedaka - Phil Cody アップ・テンポな曲が多いこのアルバムの中で、ハイライト的な壮大なバラードとなっています。1974年4月、イギリスでシングル・カットされました(POLYDOR 2058 457)。
B3 Love Ain't an Easy Thing 恋とは微妙なもの 3:26 Neil Sedaka - Phil Cody 伸びやかなニールのボーカルが気持ちいい佳曲です。
B4 Betty Grable ベティー・グレイブル 2:50 Neil Sedaka - Howard Greenfield ピアノだけで弾き語る、可愛くて素敵な曲です。ニールも気に入っているようで、1992年にもほぼ同じアレンジで録音しています。ヨーロッパでのシングル「雨に微笑を」(POLYDOR 2058 501)のB面としても発表されました。
B5 Endlessly エンドレスリー 2:53 Neil Sedaka アルバムを締めくくる、落ち着いたポップ・ソング。ニールの内省的な歌い方がとても好感が持てます。アメリカではナンバー1ヒット「雨に微笑みを」(Rocket 40313 / POLYDOR 2058 510)のB面でした。
* Lightning Ridge - 4:13 Neil Sedaka - Howard Greenfield イギリスのシングル「リトル・ラヴィン」のB面('74 POLYDOR 2058 434)として発表されました。レーベルには"Lightning Ride"と誤記されています。「カードボード・カリフォルニア」にも似た雰囲気を持ちます。
* Brighton ブライトン 3:35 Neil Sedaka - Howard Greenfield ピアノの弾き語りでしみじみ聞かせます。「ゴーイング・ノーホエア」のB面として発表されました('74 POLYDOR 2058 457)。編集アルバム"Laughter & Tears" ('76 / ポリドール MPF-1028)でも紹介された曲。
* Kiddio キディオ 2:33 Neil Sedaka イギリスで「雨に微笑みを」('74 POLYDOR 2058 494)のB面として発表されました。ファンタスティックな曲です。デュエットしているのはデラでしょうか? そうだとすれば10歳ですね。とても澄んだ可愛い声で、しかも堂々としています。
* Hey Mister Sunshine ヘイ・ミスター・サンシャイン 3:03 Dara Sedaka 娘のデラ(当時10歳。小学生です!)のペンによる曲で、イギリスではシングル「バッド・ブラッド」('74 POLYDOR 2058 532)のB面、アメリカではシングル「移住者」('75 Rocket 40370)のB面として発表されました。ピアノの弾き語りによるシンプルな楽曲です。



Overnight Success - The Hungry Years (バッド・ブラッド) ('75 Polydor 2383 318 / Rocket PIG 2157 / Polydor MP 2458)
エルトン・ジョンとのデュエットで全米第1位を獲得した「バッド・ブラッド」をメインとするパワフルなアルバムです。イギリスで"Overnight Success"のタイトルで発表された後、アメリカでは11曲のうち2曲を差し替えて、そのエルトンのロケット・レーベルから"The Hungry Years"のタイトルで発売されました。
A1 Crossroads 恋の十字路 3:29 Neil Sedaka - Phil Cody シリアスでハードな曲調です。シングル・カットしても十分ヒットが期待できるでしょう。
A2 Lonely Night (Angel Face) 淋しい夜 (ロンリー・ナイト) 3:19 Neil Sedaka キャプテン&テニールの大ヒット曲で、ニールにとっても自分の詞が初めて全米bPに輝いた記念すべき曲です。76年1月にニールのシングル(POLYDOR 2058 684)としても発売されました。
A3 Stephen ステファン 4:23 Neil Sedaka - Howard Greenfield ニールが得意とする穏やかなバラードです。
A4 Bad Blood バッド・ブラッド 3:09 Neil Sedaka - Phil Cody エルトン・ジョンとのデュエットで、見事全米第1位を獲得(Rocket 40460)。珍しい、楽しいテンポの曲です。
A5 Goodman Goodbye さよなら良き友 Neil Sedaka - Phil Cody アメリカ盤では、この曲が"Your Favorite Entertainer"に差し替えられていました。B3と並んで、転調が激しく、奇妙なフレーズも含んだ挑戦的な曲です。
A6 Baby Blue ベイビー・ブルー 3:33 Neil Sedaka - Howard Greenfield オールド・スタイルながらハードな一面を見せてくれます。ギターがかっこいい! 日本やカナダ、ヨーロッパではシングル・カットもされました。
B1 The Queen of 1964 1964年の女王 3:35 Neil Sedaka - Howard Greenfield 文句なく楽しいポップ・ソングです。しかしアメリカ盤ではオミットされ、代わりに"Tit for Tat"が収録されていました。イギリスでは1975年2月に「ソリテアー」とのカップリングでシングル・カットもされ、第35位にランク・インしました(POLYDOR 2058 546)。
B2 New York City Blues ニューヨーク・シティー・ブルース 4:22 Neil Sedaka - Phil Cody 「ハングリー・イヤーズ」に並ぶ名曲です。「ベイビー・ブルー」とのカップリングでシングル・カットされた国もあります。フィル・コディもレコーディングしています。
B3 When You Were Lovin' Me キミがボクを愛した頃 4:36 Neil Sedaka - Phil Cody 転調が奇妙なほど面白い、そしてライブでもグッと盛り上がれるダンス・チューンです。来日したときも「グッド・ミュージック、グッド・フレンド」とのメドレーで、会場がダンス・ステージに化したのが印象的でした。
B4 The Hungry Years ハングリー・イヤーズ 4:08 Neil Sedaka - Howard Greenfield アメリカ盤のタイトル曲で、美しいバラードです。86年のアルバム"The Good Times"の中でも再演しています。フランク・シナトラ、ローズマリー・クルーニー、ウェイン・ニュートン、クレイグ・ダグラス、シャーリー・バッシーなど、錚々たるメンバーがカバーしています。
B5 Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 3:21 Neil Sedaka - Howard Greenfield ご存じ60年代の全米bP大ヒットのリメイクです。おなじみ「ダン・ドゥビ・ドゥ・ダン・ダン」のフレーズ(60年代の録音)に始まりますが、一転してスローでメロウなアレンジに…。初めて聴いたときはビックリさせられました。RCAの許可とってコラージュしたんでしょうねぇ。全米第8位のシングル・ヒットとなりました(Rocket 40500)。イギリスでも「淋しい夜 (ロンリー・ナイト)」(POLYDOR 2058 684)とのカップリングで発売されました。
* Your Favorite Entertainer - 3:32 Neil Sedaka - Phil Cody 作詞者のフィル・コディ自身も録音した、美しい曲です。アメリカ盤LP"The Hungry Years"に収録されています。アメリカのシングル「バッド・ブラッド」(Rocket 40460)のB面でした。イギリスでは1975年5月に、シングル「移住者」(POLYDOR 2058 583)のB面としても発表されています。
* Tit for Tat - 3:58 Neil Sedaka - Howard Greenfield これもアメリカ盤LP"The Hungry Years"にのみ収録されている曲です。楽しい雰囲気の曲です。
* Don't Break a Heart     Jackie DeShannon - Randy Myers - Ralph Stevens ナイジェル・オルソンの第二弾ソロアルバム"Nigel Olsson"(Rocket PIG 2158)に収録されていた曲で、ニールがバック・ボーカルとして参加しています。



Steppin' Out (かなわぬ恋心) ('76 Polydor 2383 383 / ポリドール MPF-1007)
ニールの第二の全盛期に発表され、全米シングル・ヒットを3曲含んでいます。アメリカでは、エルトン・ジョンのロケット・レーベルにおいての第三弾にあたり、大ヒット編集盤"Sedaka's Back"、イギリス盤を編集した"The Hungry Years"に続いて、本当の意味でのアメリカでのオリジナル再デビュー盤といえましょう。
A1 Sing Me シング・ミー 2:31 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1971年のエマージェンス収録曲のリメイクです。オリジナルの壮大なオーケストラやコーラスが絡むイントロとエンディング・パートをカットして、ストレートなポップ・ソングに生まれ変わりました。その結果、シングル・カットしても十分通じるかっこいいロックン・ロールになっています。
A2 You Gotta Make Your Own Sunshine 君の太陽 3:27 Neil Sedaka - Howard Greenfield シングル曲で、全米第53位(Rocket 40614)。親しみ易いポップ・ソングです。
A3 #1 with a Heartache 心の痛手 3:53 Neil Sedaka - Howard Greenfield ちょっぴりオールディーズ調の哀愁を含んだ佳曲で、シングル発売(POLYDOR 2058 742)もされました。ラ・コスタもシングル発売しています。
A4 Steppin' Out ステッピン・アウト 3:22 Neil Sedaka - Phil Cody エルトン・ジョンとのデュエット第2弾です。二匹目のドジョウといった感じですが、全米第36位のスマッシュ・ヒットです(Rocket 40582)。「バッド・ブラッド」より疾走感があります。
A5 Love in the Shadows かなわぬ恋心 3:25 Neil Sedaka - Phil Cody シングルとして「絶望しないで」とのカップリングで発売され、全米第16位を記録しました(Rocket 40543 / POLYDOR 2058 717)。B面を「ナナの歌」に差し替えたシングルもヨーロッパで発売されています(POLYDOR 2058 718)。ディスコ調のアレンジで、ニールにしては珍しいタイプの曲かもしれません。でもマイナーからの転調や、かっこよさはさすがニールって感じです。ハードなギターやニールのシャウトっぽい歌い方も聞けます。
A6 Cardboard California カードボード・カリフォルニア 4:17 Neil Sedaka - Howard Greenfield これもエマージェンス収録曲のリメイクです。ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」で始まるスローからアップ・テンポに見事な転調を見せます。
B1 Here We Are Falling in Love Again 恋に溺れて 3:37 Neil Sedaka - Phil Cody 哀愁感のある流麗なメロディーが秀逸です。さすがニール! 2年後に Meta Roos and Nippe Sylwens Band もカバーしています。
B2 I Let You Walk Away ウォーク・アウェイ 4:01 Neil Sedaka - Phil Cody ニールが伸び伸びと歌う、壮大なバラードです。シングル「ステッピン・アウト」(Rocket 40582)のB面としてリリースされました。ランディ・クロウフォードも、同年にシングル発売しています。
B3 Good Times, Good Music, Good Friends グッド・ミュージック、グッド・フレンド 3:20 Neil Sedaka - Phil Cody ゆっくりとしたテンポで、ほのぼのした曲です。シングル「心の痛手」(POLYDOR 2058 742)のB面です。ステージでは「キミがボクを愛した頃」とのメドレーで魅せてくれ、89年、99年に来日したときも披露してくれました。
B4 Perfect Strangers パーフェクト・ストレンジャース 4:45 Neil Sedaka - Phil Cody 流れるような演奏とメロディーに、ニールのボーカルも繊細で、非常に美しい仕上がりになっています。シングル「君の太陽」(Rocket 40614)のカップリング曲です。
B5 Bad and Beautiful バッド・アンド・ビューティフル 3:53 Neil Sedaka - Phil Cody とても現代的なセンスにあふれた佳曲です。前曲に続いてきれいな出来栄えです。のちのアニメ「機動戦士Zガンダム」のエンディング・テーマ「星空のBelieve」(日本語詞:竜 真知子)の原曲です。
B6 Summer Nights 夏の夜 3:00 Neil Sedaka - Phil Cody 楽しい夏の夜の歌です。僕にとって比較的印象の薄い曲です。
* Beautiful You [alt. version] ビューティフル・ユー 3:23 Neil Sedaka - Phil Cody 編集アルバム"Laughter & Tears" ('76)に収録された別バージョン。ホーンが追加され、さらに親しみやすくなった気がします。
* (Baby) Don't Let It Mess Your Mind 絶望しないで(去りゆく傷心の日々) 5:28 Neil Sedaka - Phil Cody 「かなわぬ恋心」(Rocket 40543 / POLYDOR 2058 717)のB面として発表されました。アルバム「ソリテアー」に収録されていた曲のリメイクです。オリジナルより、演奏やコーラスが厚くなった分、孤独感が薄れた気がします。後半でテンポ・ダウンしたり、長めの演奏を挿入したりするなどの仕掛けがあります。
* Nana's Song ナナの歌 2:47 Dara Felice Sedaka イギリスや日本などでは1976年4月「かなわぬ恋心」(POLYDOR 2058 718)のB面はこちらでした。デラの作曲も板についてきた気がします。ナナとは、ニールの妻レバの母親のことで、つまりデラからすればおばあちゃんの歌です。
* Time Waits for No One - 2:53 Neil Sedaka - Howard Greenfield Varese SarabandeレーベルからこのアルバムがCD化された際に、ボーナス・トラックとして収録された未発表曲です。1970年ごろフィフス・ディメンションのために書かれた曲ですが、ザ・フレンズ・オブ・ディスティンクションも発表し、ニールのデモ録音も残っています。



A Song (恋のアマリロ) ('77 Elektra 6E-102)
エレクトラ・レーベルへ移籍した一作目。ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンがプロデュースしています。タイトル曲を含めマイナーな曲が多く、当初はあまり好きなアルバムではありませんでしたが、聞き込むといい曲ばかりなんですね。エレクトラのアルバム4枚は、2013年、エストニアでようやくCD化されました。
A1 A Song 心の歌 3:13 Neil Sedaka - Phil Cody まさにセダカの原点を歌おうとしてるかのようなタイトル・チューンです。マイナーな曲ながら、途中の転調はハッとさせるようなセダカ節です。
A2 You Never Done It Like That 愛の発見 3:02 Neil Sedaka - Howard Greenfield バック・コーラスも楽しい曲です。キャプテン&テニールも「こんなのってはじめて」という邦題で録音しています。
A3 The Leaving Game 別れのゲーム 2:41 Neil Sedaka - Howard Greenfield スローでジャジーなナンバー。「恋のアマリロ」のB面(Elektra E45406)でした。
A4 Amarillo 恋のアマリロ 3:15 Neil Sedaka - Howard Greenfield トニー・クリスティ、1971年の大ヒット(全英第19位)で有名なこの曲を、ニールがセルフ・カバーしました。元気で楽しいヒット・ソングです。シングル(Elektra E45406)発売され、全米第44位をマークしました。2005年には、イギリスでTV番組の主題歌として起用され、第1位を獲得しました。エレクトラのシングルはレーベル・デザインが2種類あり、蝶のはいいのですが、イモムシは苦手です。
A5 Alone at Last 愛のひととき 4:01 Neil Sedaka - Phil Cody アンニュイな名曲。ホーンとストリングスがいい味を出しています。後の1998年に"Tales of Love"で再演しているほか、娘のデラもアルバムの中で発表しているお気に入りの曲です。シングル(Elektra E45421)発売されました。
A6 Hollywood Lady ハリウッド・レディ 4:28 Neil Sedaka - Howard Greenfield ホーンがハリウッドらしさ(?)を感じさせる佳曲です。ちょっとモノクロ・シネマを彷彿とさせます。
B1 I've Never Really Been in Love Before はじめての恋 3:08 Neil Sedaka - Howard Greenfield 切ないほど美しい、哀愁感漂うワルツです。僕もお気に入りの一曲です。
B2 One Night Stand ひと夜の恋 3:26 Neil Sedaka - Phil Cody ホーンやギターが盛り上げる楽しいダンス・チューン。ニールのピアノもご機嫌です。
B3 Hot & Sultry Nights 灼熱の夜 3:59 Neil Sedaka - Phil Cody おかずが一杯詰まった真夏の夜らしいホットな曲に、流麗なストリングスが絡んで、情熱的ながら美しい曲に仕上がっています。歌詞の後半はスペイン語で、ニールの母が書いたものです。
B4 Sleazy Love スリージィ・ラヴ 3:56 Neil Sedaka - Phil Cody 女声ハーモニーがレイジーに絡んでくる、ムード満点な曲です。シングル「愛のひととき」(Elektra E45421)のB面です。
B5 Tin Pan Alley ティン・パン・アレー 3:28 Neil Sedaka - Howard Greenfield マイナー調ながらホーンをはじめとするバックが楽しく盛り上げるポップ・ソングに仕上がっています。
B6 A Song (reprise) 心の歌 1:29 Neil Sedaka - Phil Cody タイトル曲のリプライズです。



All You Need Is the Music (愛は華麗に) ('78 Elektra 6E-161)
自分としては、70年代以降のニールとの本格的な再会がこのアルバムだったため、非常に思い入れがあります。それは1981年のことで、日本盤は既に次の2枚しか店に置かれておらず、たまたま輸入版のこれを手にしたのでした。このアメリカ盤は、日本やヨーロッパとジャケットが異なります。評価はざまざまですが、それぞれの曲がキラキラした輝きを放っていて、理屈ぬきに楽しめる1枚になっていると思います。ニールと名匠アーティ・バトラーの共同プロデュースです。
A1 All You Need Is the Music 歌が全てさ 3:50 Neil Sedaka - Howard Greenfield 前作同様、ストレートに音楽や歌を題材としたアルバム・タイトル曲を冒頭に持ってくるあたり、何というか、力が入っている気がします。パワフルなダンス・ミュージックに仕上がっています。僕にとっては思い入れの深い曲です。シングル(Elektra E45525)発売されました。また、右は1979年のツアーの際に発売されたマキシシングルで、「ハングリー・イヤーズ」と「移住者」がカップリングされています。1981年にSimon Gallaherがアルバム"Opening Night"の中でカバーしています。
A2 Candy Kisses キャンディ・キスィーズ 4:00 Neil Sedaka - Phil Cody 奇妙なメロディーで、新しさを求めたのでしょうか。転調はさすがニールです。シングル「歌が全てさ」(Elektra E45525)のB面です。
A3 Should've Never Let Her Go ネヴァ・レット・ハー・ゴー 4:26 Neil Sedaka - Phil Cody シングル・ヒット「面影は永遠に」の原曲です。こちらは"You"でなく"Her"と歌っています。次のアルバムで、デラとデュエットして再録するとは、このとき構想があったのでしょうか?
A4 Sad, Sad Story サッド・ストーリー 4:02 Neil Sedaka - Howard Greenfield 元気のいい極上のポップ・チューンで、僕のお気に入りです。"Ooh"からのコーラスのリフレインが、タイトルとは逆にハッピーで、素直に楽しめる一曲です。シングル(Elektra E46017 / Polydor 2059 084)発売されました。この曲も1981年にSimon Gallaherがカバーしています。
A5 Tillie the Twirler ティリー・ザ・トワイラー 3:53 Neil Sedaka - Howard Greenfield 歓声の効果音とともに、主人公ティリーを紹介する男性の声がフィーチャされています。ボードヴィル調のひょうきんな曲です。シングル「サッド・ストーリー」(Elektra E46017)のB面です。
B1 Love Keeps Getting Stronger Every Day 愛は華麗に 3:23 Neil Sedaka - Howard Greenfield ヘラルド映画「シャレード'79」の主題歌として、日本ではこちらがアルバムタイトルとされました。ささやくように歌うスローなバラードです。日本やイギリス(Polydor 2059 084)では、「サッド・ストーリー」とのカップリングでシングル・カットされました。
B2 Born to Be Bad ボーン・トゥ・ビィ・バッド 3:10 Neil Sedaka - Phil Cody かわいくて楽しいミュージカルっぽい曲です。
B3 What a Surprise ホワット・ア・サプライズ 3:07 Neil Sedaka - Phil Cody 楽しいポップ・ソングです。元気のいいサックスと後半のベルが対照的で、いい効果を出しています。1993年にTanz Orchester Klaus Hallenがカバーしています。
B4 You Can Hear the Love ユー・キャン・ヒア・ザ・ラヴ 3:58 Neil Sedaka - Phil Cody 哀愁感がありながら、転調後の流れるようなメロディーは秀逸です。これも僕のお気に入りの一曲です。
B5 City Boy シティ・ボーイ 3:13 Neil Sedaka - Howard Greenfield 前曲に続いて聞くと、脳天気にさえ感じる明るい曲です。
* All You Need Is the Music [12inch mix] 歌が全てさ 5:30 Neil Sedaka - Howard Greenfield 12インチ・シングル(Elektra AS-11396-C)に収録された、ラジオ局用の5:30ロング・ミックスです。45回転で、両面同一曲です。繰返しを多くしたりしていますが、元がディスコ・サウンドなので、違和感なく楽しめます。



In the Pocket (面影は永遠に) ('80 Elektra 6E-259)
娘デラとのデュエットが、シングルとしてリリースされ、話題になりました。ハードな曲は両面とも1曲目だけで、全体的におとなしめな印象です。久しぶりにロバート・アペルとの共同プロデュース作品です。2009年、ヨーロッパでのみ、ようやくCD化されました。
A1 Do It Like You Done It When You Meant It 思いのままに 4:08 Neil Sedaka - Howard Greenfield パワフルなロックン・ロールです。ホーンズが大活躍しています。1996年にヘレン・レディがカバーしています。
A2 Junkie for Your Love ジャンキー・フォー・ユア・ラヴ 4:31 Neil Sedaka - Phil Cody 目立たないながら、なかなか味わいのあるダンス・チューンです。
A3 Letting Go レッティング・ゴー 4:23 Neil Sedaka - Phil Cody トロピカルな雰囲気を持たせながら、大人のムードを醸しています。後のライブのインターミッションで、女性コーラスがこの曲を歌うと、またいい雰囲気なんですね。シングル発売(Elektra 47017)もされました。イギリスでは「やさしすぎるあなた」(Polydor 2059 248)とカップリングされました。
A4 You Better Leave That Girl Alone ユー・ベター・リーヴ・ザット・ガール・アローン 3:46 Neil Sedaka - Howard Greenfield なごやかなムードで楽しく歌われるポップ・ソングです。
A5 My Friend マイ・フレンド 4:46 Neil Sedaka - Howard Greenfield しっとりした、ニールお得意のバラードです。1982年にSimon Gallaherがカバーしています。
B1 It's Good to Be Alive Again イッツ・グッド・トゥ・ビー・アライヴ・アゲイン 3:53 Neil Sedaka - Howard Greenfield サンバのリズムのハードな作品です。タイトルの繰り返しが単調な気もしますが、オーバー・ダビングによるひとりコーラスもさえています。シングル「レッティング・ゴー」(Elektra 47017)のカップリング曲です。
B2 You ユー 4:45 Neil Sedaka - Phil Cody スローな曲調から、すべるように歌詞をころがして転調するあたり、さすがです。
B3 Should've Never Let You Go 面影は永遠に 4:17 Neil Sedaka - Phil Cody 前年のアルバム収録曲"Should've Never Let Her Go" のHer を Youに替えて歌っています。当時10代の長女デラとのデュエットということで、かなり話題になりました。しかしこれを機会にデラの出番が非常に増え、その後はデュエットも珍しいことでなくなりました。シングルとして発売され、久々の大ヒット第19位を記録しました(Elektra 46615)。2006年にgreg caldarone がこの曲を表題作としたアルバムを発表したほか、数々のアーティストに取り上げられています。
B4 You're So Good for Me やさしすぎるあなた 4:19 Neil Sedaka - Dara Sedaka デラとの共作で、哀愁漂うホーンが印象的な名曲となりました。「面影は永遠に」とのカップリングで、シングル・カット(Elektra 46615)されました。イギリスでは「レッティング・ゴー」(Polydor 2059 248)とのカップリングもあります。
B5 What a Difference a Day Makes 縁は異なもの 3:36 Maria Grever - Stanley Adams 1959年にダイナ・ワシントンの歌で大ヒットしました。原曲は1934年にマリア・グリーバーが作曲し、後にスタンリー・アダムスが詞をつけたものです。他人のカバーを取り上げるのは60年代以来で、ニールのアルバムの中でも異彩を放っています。後の1996年に日本のTVドラマで使われ、再演することになります。



Neil Sedaka - Now (ナウ) ('81 Elektra 6E-348)
ちょうど僕が高校に入学して、洋楽に興味を持ち出した頃のアルバムです。60年代のニールしか知らなかった僕にとって、このアルバム・タイトルはまさしくニールの今を伝えようとしてるように思えました。ニールの単独プロデュースであり、A1を除いてすべてが旧友ハワード・グリーンフィールドとの共作なのは驚きです。当時は60年代テイストのA3やA4が好みでしたが、聞き込むとほかの曲も深い味わいがありますねぇ。
A1 Losing You ルージング・ユー 4:11 Neil Sedaka - Dara Sedaka デラとのデュエットで、ノリのいいポップ・チューンです。僕のこよなく愛する1曲です。シングル・カットもされました。イギリスのシングル(Polydor POSP245)
A2 What Have They Done to My Town ホワット・ハヴ・ゼイ・ダーン・トゥ・マイ・タウン 4:29 Neil Sedaka - Howard Greenfield スローな前半からワクワクするような後半へ見事な転調を見せます。「747」のフレーズは飛行機が飛び立つようで意気揚々とさせられます。
A3 Pictures from the Past ピクチャーズ・フロム・ザ・パスト 2:30 Neil Sedaka - Howard Greenfield 60年代に発表したカントリー・ポップスの再演です。やはり、このタイプの曲を聴くと嬉しくなってしまいます。
A4 Since You've Been Gone 君去りし日々 2:42 Neil Sedaka - Howard Greenfield これまたオールディーズ調のポップ・ソング。シンプルで軽やかなリズムにウキウキします。59年ににクライド・マクファッターが全米第38位にヒットさせています。
A5 On the Road Again オン・ザ・ロード・アゲイン 3:49 Neil Sedaka - Howard Greenfield 続いてはしっとりとしたバラード・ナンバーです。メロディーの良さに、ついつい聴き入ってしまいます。シングル「ルージング・ユー」のB面(Polydor POSP245)としてもリリースされました。
B1 Summertime Madness サマータイム・マッドネス 4:05 Neil Sedaka - Howard Greenfield サンバのリズムですが、しつこくなく、爽やかに仕上げられた極上のポップ・チューンです。一陣の風が吹き抜けていくようです。
B2 My World Keeps Slipping Away マイ・ワールド・キープス・スリッピング・アウェイ 3:06 Neil Sedaka - Howard Greenfield これも娘デラ・セダカとのデュエット(それともニールのツイン・ボーカル?)で、きれいなハーモニーを聴かせてくれます。ちょっとレイジーなこの曲をうまく料理しています。コニー・フランシスも録音しています。シングル・カットされました(Elektra E47184)。
B3 Love Is Spreading Over the World 愛は世界に 3:11 Neil Sedaka - Howard Greenfield A3,A4と同様に、60年代ファンには親しみ易い曲調で、思わず手拍子したくなるリズム重視の曲です。シングル「マイ・ワールド・キープス・スリッピング・アウェイ」(Elektra E47184)のB面です。1970年の作品で、ペリー・コモがクリスマス・アルバムの中で披露しています。ニール自身も24年後に発表したクリスマス・アルバムで再演しました。
B4 Bring Me Down Slow ブリング・ミー・ダウン・スロー 4:07 Neil Sedaka - Howard Greenfield じっくり聴かせてくれるバラードです。演奏はシンセサイザーがやはり80年代を感じさせ、新しくもあり古くもあります。ジェームス・ダーレンが1971年に録音しています。
B5 The Big Parade ザ・ビッグ・パレード 3:16 Neil Sedaka - Howard Greenfield パレードを歌った曲で、マイナー調のマーチです。60年代のニールしか知らなかった僕にとって、その後のニールを知るきっかけになった曲です。当時の日本歌謡界はザ・ビーナスの歌う「ヒット・パレード」でニールの往年のヒットがメドレーで歌われておりました。FMラジオ全盛の当時、FM雑誌でこの曲がオン・エアされることを知り、「ビッグ・パレード」というタイトルから、「もしやニールが往年のヒット曲をメドレーで歌うのか?」と誤解したままエア・チェック。「女の人の声か?まるで声が違う!しかもメドレーではない!」とビックリしたものです。ヴァニティ・フェアやマイケル・アレン('75)もシングル発売しています。



Come See About Me ('84 MCA 5466)
今までほぼ1年に1枚のペースでアルバムを発表してきたニールですが、MCAから3年ぶりに発表したのはなんとカバー・アルバム。ジャケットもイラストだし、演奏も実に現代風で、音も新しい。でも「本当に聴きたいのはニールのオリジナルなのにぃ」というファンの期待をちょっと裏切ったアルバムでした。スタンダードのカバー・アルバムはありましたが、珍しくポップスのカバーで異色作です。オリジナル歌手のメアリー・ウィルソンとゲイリーUSボンズがゲスト参加しているのも売りです。また、レコードからCDに移行する時代で、数は少ないですがCD発売(MCA 5466-2)もされています。そちらのクレジットは1983年になっているので、CDだけ先行発売されたのでしょうか?
A1 Come See About Me カム・シー・アバウト・ミー 4:28 Brian Holland - Lamont Dozier - Edward Holland Jr. ダイアナ・ロスの在籍していたスプリームスの1964年のナンバー・ワン・ヒット。そのスプリームスのメンバー、メアリー・ウィルソンがバック・ボーカルを担当しています。現代風によみがえりました。
A2 Your Precious Love ユア・プレシャス・ラヴ 3:33 Nickolas Ashford - Valerie Simpson 愛娘デラ・セダカとのデュエットです。"Searchin'"とのカップリングで、1983年に先行シングル(MCA/Curb 52307)としても発表され、USアダルト・コンテンポラリー・チャートの15位まで上昇しました。オリジナルは、1967年、マービン・ゲイとタミー・テレルのデュエット曲です(全米第5位)。
A3 Rhythm of the Rain 悲しき雨音 3:55 John Gummoe シングル"New Orleans"(MCA/Curb 52400)のカップリング曲で、USアダルト・コンテンポラリー・チャートの37位まで上昇しました。カスケーズによる原曲は、雷鳴のSEに始まりジョン・ガモーの優しい歌声がとても印象的で、1962年に全米第3位のヒットとなりました。
A4 Tears on My Pillow ティアーズ・オン・マイ・ピロー 3:03 Sylvester Bradford - Al Lewis オリジナルはリトル・アンソニー&インペリアルズの1958年の全米第4位のヒット曲。プロデューサーのダン・ハートマンが「ヤ・ヤ」という掛け声を入れています。この「ティアーズ・オン・マイ・ピロー」のヒットに続く次の曲を探していたインペリアルズに、「恋の日記」を提供しようとして断られたという経緯があり、因縁めいたものを感じます。
A5 It's All in the Game 恋のゲーム 2:35 Carl Sigman - Gen. Charles G. Dawes ニールのピアノ弾き語り。1958年、トミー・エドワーズが発表し、全米第38位。ダイナ・ショア、カーメン・キャバレロ、ルイ・アームストロングやナット・キング・コールの歌でも有名です。
B1 New Orleans ニュー・オーリンズ 3:04 Frank Guida - Joseph Royster この曲のオリジナル歌手であるゲイリーUSボンズ(1960年第6位)とのデュエットです。シングル(MCA/Curb 52400)と、リミックス12インチ盤(L33-1196)も発売されました。1984年の映画"Voyage of the Rock Aliens"(ロック・エイリアンの冒険)の挿入歌に使われました。
B2 Searchin' サーチン 4:16 Jerry Leiber - Mike Stoller コースターズの1957年の第5位ヒット。シングル「ユア・プレシャス・ラヴ」(MCA/Curb 52307)とのカップリング曲です。
B3 Earth Angel アース・エンジェル 3:50 Dootsie Williams ペンギンズ1954年第8位のヒット。ジョニー・ティロットソンやヴォーグスのカバーも有名です。
B4 Cathy's Clown キャシーズ・クラウン 3:35 Don Everly デラとのデュエットです。エバリー・ブラザーズ1960年のナンバー・ワン・ヒットですが、さらに歯切れよく、楽しい出来栄えになっています。
B5 Stagger Lee スタッガー・リー 4:06 Lloyd Price - Harold Logan ロイド・プライス1959年全米第1位のロックン・ロール。
* New Orleans [single mix] ニュー・オーリンズ 3:45 Frank Guida - Joseph Royster シングル(MCA/Curb 52400)では、強烈なハンド・クラッピングが追加されるなどパワフルにリミックスされ、アルバムより40秒長くなっています。ジェイ・マークスと、プロデューサーのダン・ハートマンによるリミックスです。
* New Orleans [12inch mix] ニュー・オーリンズ 4:58 Frank Guida - Joseph Royster 12インチ盤(L33-1196)ミックスには、シングルにないイントロもあって、アルバム・バージョンよりも2分近く長い作品になっています。シングル・ミックスはこのミックスを短く編集したものかもしれません。
* New Orleans [instrumental] ニュー・オーリンズ 3:18 Frank Guida - Joseph Royster サックスなどの楽器が前に出て、ボーカルがなくてもパワフルに感じます。12インチ盤(L33-1196)には、12inch mixと、このインストゥルメンタルと「カム・シー・アバウト・ミー」がカップリングされていました。



The Good Times ('86 PRECISION RECORDS & TAPES N-6558/ZCN-6558/CDN-6558)
今度はマイナー・レーベルから、前作同様ひっそりと発表されたアルバムです。ニールも47歳。なんとなく、このまま忘れられたアーティストになってしまうのでは?という不安に駆られたのを憶えています。事実この後、5年間はアルバムの発表がなく、ジャケット裏のスペシャル・サンクスでも、スティーブ・ボイドの詩が自分をピアノに向かわせ、再び作曲させたと書いています。苦悩の末に生まれたこのアルバムも、相変わらず素晴らしい楽曲を作るニールの才能を感じさせてくれて、十分に楽しめます。1曲を除き、娘のデラとの共作というのも、アルバムのトータル性があっていいですね。2013年にエストニアで、ミックスが異なるリマスタリングされたCDが再発売されました。
A1 Love Made Me Feel This Way 4:21 Neil Sedaka - Dara Sedaka ウォーキング・テンポのラブ・ソング。イコライズされたコーラスが特徴的です。
A2 Sweet Dreams of You 4:12 Neil Sedaka - Dara Sedaka 娘のデラとのデュエット曲です。美しいメロディーは相変わらずで、安心して聴けます。後半は逆転してデラの方がメインになりすぎている気もちょっとします。
A3 Rosarita 4:29 Neil Sedaka - Dara Sedaka ちょっとファンキーな、ニールのアルバムのアクセントによくあるタイプの曲です。男声のコーラスもなかなか効果を出しています。"Candy Kisses"にも似た雰囲気です。
A4 The Hungry Years 3:44 Neil Sedaka - Howard Greenfield アメリカでの復活を遂げた1975年の名曲のリメイクです。このアルバムのタイトルが良き時代ということで、ハングリーな歳月を懐かしむこの曲を入れたのでしょうか。オリジナルより少しテンポが速く、ちょっと走り気味ですが、イメージは変わらずいい曲です。
A5 Wonderful World of Love 4:41 Neil Sedaka - Dara Sedaka これも素敵なラブ・ソングです。ニールらしい親しみ易いポップ・チューンになっています。
B1 The Good Times 5:51 Neil Sedaka - Dara Sedaka このアルバムのタイトル曲で、再びデラとのデュエットが聴けます。マイナー・タッチで懐古的な内容が涙を誘います。
B2 Let Me Walk with You Again 4:02 Neil Sedaka - Dara Sedaka ピアノとストリングスとホーンが美しく絡み合う、落ち着いたバラードです。
B3 Paint Me Again 5:03 Neil Sedaka - Dara Sedaka スローに始まり、ミディアム・テンポに転調します。ハーモニカやフルートのような演奏がいい味を出しています。
B4 Tomorrow Never Came 5:13 Neil Sedaka - Dara Sedaka 「明日は来ない」というタイトルから、なんとなくニールの終焉を示唆しているようで、非常に心配してしまいました。珍しくパーカッションとピアノだけで曲をピークに持っていきますが、ちょっと軽い気がします。大げさなコーラスは要りませんが、こんな曲こそホーンやストリングスを使ってよいのでは?



Timeless: The Very Best of Neil Sedaka (雨に微笑みを〜ベスト・オブ・ニール・セダカ)  ('91 Polygram TV / The Flying Record Company 511 442-1)
前作から5年の月日が流れ、時代はCDとなりました。ベスト盤ですが、60年代の往年のヒット曲を、およそ30年ぶりに新しい演奏で、52歳のニールが再演しています。ニューヨークのパワーステーションでのレコーディングで、女声コーラスが効果的に使われています。全編にわたって統一感はあるものの、各曲のオリジナリティやパワーに欠け、単調なつくりからただ焼き直したという印象を感じてしまいます。また、既発表曲はそろって音質が悪いのも玉に瑕です。むしろ21,22の作りこんだ新曲が目玉といえるでしょう。イギリスではアルバム・チャートの第10位を獲得しました。
1 Happy Birthday Sweet Sixteen すてきな16才 2:39 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1991年リメイク。リメイクがオリジナルを超えるのは難しいってことを感じさせます。オリジナルの"Tonight, Tonight"からのハイトーンな盛り上がりがいいんですけど、この再録バージョンでは下のパートがメインになってるので、ちょっと落胆してしまいます。
2 Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 2:19 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1991年リメイク。イントロのエフェクトは、往年の多重録音を感じさせ、なかなか期待させてくれます。ニールの声が丸くなった分、女声コーラスが細く聞こえてしまいます。
3 Calender Girl カレンダー・ガール 2:41 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1991年リメイク。リメイクするには無難な曲かもしれません。さほど違和感を感じません。
4 (Our Last Song Together) (ラスト・ソングを二人で) 4:02 Neil Sedaka - Howard Greenfield 既発表曲が挟まります。なぜこの曲順なのか、よくわかりません。9以降が既発表曲の一団なので、そちらに並べれば良いと思いますが…。しかも音質が悪い。この曲は勿論、1973年のMGMアルバム収録曲で、60年代の自分と決別するような歌詞とメロディーが極上のポップスです。
5 Oh Carol おお、キャロル 2:16 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1991年リメイク。前の録音が悪い曲の後、新しい音にホッとするので不思議です。ほぼ同じアレンジでうれしいのですが、ニールの声の衰えだけが気になります。
6 I Go Ape アイ・ゴー・クレイジー 2:24 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1991年リメイク。最近のライブを見てるような印象で、確かに老けはしても、一緒になってスィングしたくなります。
7 One Way Ticket 恋の片道切符 2:24 Hank Hunter - Jack Keller 1991年リメイク。スタッカートをつけた歌い方が、老けた感じです。"Never Coming Up"の最初にアクセントをつけるのもいただけません。好きな歌だけに、ちょっと残念です。
8 Next Door to an Angel 可愛いあの娘 2:38 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1991年リメイク。「悲しき慕情」同様、エコーをかけたイントロが素敵です。
9 (Standing on the Inside) (スタンディング・オン・ジ・インサイド) (3:58) Neil Sedaka ここからは既発表曲が9曲も続きます。この曲は1970年のイギリスでのヒット曲で、1973年のMGMアルバムに収録されました。
10 (The Immigrant) (移住者) (3:47) Neil Sedaka - Phil Cody ジョン・レノンのアメリカ移住問題をとりあげた曲。壮大なイメージで描かれた佳曲です。
11 (Laughter in the Rain) (雨に微笑を) (2:48) Neil Sedaka - Phil Cody もはや語る必要のない、スタンダード曲です。アメリカでのニール復活を決定付けた、チャートのナンバー・ワンに輝く大ヒットです。
12 (The Hungry Years) (ハングリー・イヤーズ) (4:06) Neil Sedaka - Howard Greenfield 美しいバラードです。
13 (That's When the Music Takes Me) (音の世界に魅せられて) (3:12) Neil Sedaka 権利の都合からか、この曲と次の曲はライブ・バージョンです。オルガンのイントロがワクワクさせます。
14 (Solitaire) (ソリテアー) (4:50) Neil Sedaka - Phil Cody これもライブ録音。カーペンターズらにカバーされて、クラシック作品になっています。
15 (Love Will Keep Us Together) (愛ある限り) (3:43) Neil Sedaka - Howard Greenfield ハッピーなブギウギ・ソングで、キャプテン&テニールによって歌われ全米第1位を獲得しています。
16 (Breaking Up Is Hard to Do (slow version)) (悲しき慕情) (3:16) Neil Sedaka - Howard Greenfield ご存じ60年代の全米bP大ヒットを1975年にリメイクしたものです。おなじみ「ダン・ドゥビ・ドゥ・ダン・ダン」のフレーズ(60年代の録音)に始まりますが、一転してスローでメロウなアレンジに…。
17 (The Queen of 1964) (1964年の女王) (3:32) Neil Sedaka - Howard Greenfield 文句なく楽しいポップ・ソングです。イギリスではシングル・カットもされ、第35位にランク・インしました。
18 Little Devil 小さい悪魔 2:42 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1991年リメイク。ドラムスが軽快でいいです。
19 (The Other Side of Me) (ジ・アザー・サイド・オブ・ミー) (3:38) Neil Sedaka - Howard Greenfield これも既発表曲です。人気のある美しいポップ・ソングです。ピアノのソロからストリングスが加わり、パーカッションが控え目にリズムをとります。
20 Stairway to Heaven 星へのきざはし 2:43 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1991年リメイク。サックスがいい味出しています。
21 The Miracle Song ミラクル・ソング 4:30 Neil Sedaka 5年ぶりの新曲は、朗々とした歌いっぷりのバラードです。イギリスではシングル(Polydor PO 188)でも発売されました。シセル・シルシェブーも録音しています。
22 Laughter in the Rain (Duet with Dara Sedaka) 雨に微笑を 4:45 Neil Sedaka - Phil Cody お馴染みのこの曲を、ついに親娘でデュエット。ステージ上でピアノを演奏するニールと、そのピアノにもたれて歌うデラの微笑ましいプロモーション・ビデオも作成されています。オリジナルを適度に崩しつつ歌う、ラフなスタイルがリラックスしたムードをかもし出し、雨音や雷鳴のSEも効果的に使われています。イギリスではオリジナル版とのカップリングで、1994年にシングル発売(Polydor PZCD174)もされています。
* Run Samson Run ラン・サムソン・ラン 2:59 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1991年リメイク。アメリカ編集盤"Tuneweaver" ('95)に初めて収録されました。新しいバンジョーとホーン、女声コーラスもなかなかいいです。
* The Diary  恋の日記    Neil Sedaka - Howard Greenfield  "By Popular Demand"('96) だけに収録された1991年リメイク。  
* Stupid Cupid  間抜けなキューピッド  2:44 Neil Sedaka - Howard Greenfield  これも1991年リメイク。"By Popular Demand"('96) が初出となり、次のイギリス版"Tuneweaver"にも収録されました。
* You Mean Every Thing to Me  君こそすべて  2:46 Neil Sedaka - Howard Greenfield  イギリス版"Tuneweaver"('02)だけに収録された1991年リメイク。これで60年代の1991年リメイクは13曲になります。女声コーラスがやや明るいイメージでパワー不足を感じさせますが、ストリングスなどもがんばってます。  
* Medley Mix; Featuring: Oh Carol / Breaking Up Is Hard to Do / Happy Birthday Sweet Sixteen / Calendar Girl / Standing on the Inside / Our Last Song Together / Laughter in the Rain (Duet with Dara Sedaka) メドレー・ミックス 6:13 Neil Sedaka - Howard Greenfield - Phil Cody 1992年に「ユー・ターン・ミー・オン」がシングル発売(Polydor PO 201 / PZCD 201)された際、このアルバムをPRすべく、収録曲のメドレーがカップリングされました。リメイク曲はうまくつないでいますが、昔の曲は音質が違うのでちょっと無理があり、最後の「雨に微笑を」に至ってはかなり唐突な印象を受けます。



Love Will Keep Us Together ('92 Polygram TV / The Flying Record Company 517 351-2)
前作の付け焼刃風ベスト・アルバムと比べて、しっかりとしたニュー・アルバムを届けてくれました。しかもバラエティに富んでいて、素晴らしいじゃないですか。惜しむらくはわざわざ既発表曲を収録したこと。新録音曲も実際のところ4曲が再演ではあるけれど、70年代の録音を5曲もそのまま収録したのは意味不明です。それを除いても曲数は14曲でフル・アルバムとして十分なのに…。まあ、売り手側としては、オリジナル盤よりベスト的な内容で、曲数も多いほうが売れると思ったのでしょうか。ニールにとっては失礼なことで、我らファンにとっても、うっとおしいだけなんですけどね。アルバムのトータル性に欠けてしまったせいか、いろんなパターンで編集アルバムが発売されてしまいました。
1 Love Will Keep Us Together 愛ある限り 3:59 Neil Sedaka - Howard Greenfield オーケストラをバックにブルージーに歌うニュー・バージョンです。ブギウギをスローにアレンジするあたり、「悲しき慕情」の1975年リメイク・バージョンを彷彿させます。「アイ・ゴー・クレイジー」とのカップリングで、シングル・カット(Polygram Neil 1)されています。
2 Rainy Day Bells レイニー・デイ・ベルズ 3:02 Neil Sedaka - Howard Greenfield グローブトロッターズがヒットさせたR&Bオールディーズです。黒いコーラスも楽しく、ニールの自分の曲という感じです。ニールとジェフ・バリーがプロデュースしていますが、ニール自身は1970年にデモ録音も残しています。
3 My Son & I マイ・サン・アンド・アイ 3:45 Neil Sedaka 作詞にも果敢に挑戦しています。これは息子のマークのことを歌っています。家族を大切に思うニールらしいバラードです。
4 Clown Time クラウン・タイム 4:41 Neil Sedaka 全編にわたってフィーチャされているハードな弦が印象的な、ウォーキング・テンポの明るい素敵な曲です。最後に「シャララ」が出てくるところもうれしい。メロディーは「マイ・フレンド」に似てるところがあるかな? ダン・ハートマンのプロデュースが光ります。
5 When a Love Affair Is Through ホエン・ア・ラヴ・アフェア・イズ・スルー 5:17 Neil Sedaka いきなり"Green fields"と歌いだすので、ハワード・グリーンフィールドとのことを歌っているのかなと思わせます。悲しい歌い出しから転調して、落ち着きます。「昔の君の電話番号をダイヤルしても、コールしない」とか、寂しいですね。
6 My Athena マイ・アシーナ 3:33 Neil Sedaka エコーを利かせたパーカッション、遠い空に向かって歌うようなニールのボーカルも、他の曲にない新しいスタイルを見せてくれました。ダン・ハートマン、プロデュースの哀愁を帯びた佳曲です。
7 Desiree デジリー 4:06 Neil Sedaka - Dara Sedaka 異国情緒たっぷりなジプシー・ソングです。爪弾くギターが雰囲気を出しています。最後にまるで別のアップ・テンポな曲になるのも素晴らしい。ダン・ハートマンがプロデュースし、作詞は久しぶりにデラが担当しています。ギリシャでは「マイ・アシーナ」とのカップリングでマキシ・シングル(Polydor 91348)も作られました。
8 (Going Nowhere) (ゴーイング・ノーホエア) (3:55) Neil Sedaka - Phil Cody ここから4曲、既発表曲が続きます。前作に未収録だったベスト既発表曲の残りを、ここで紹介した感じです。この曲は1974年の「雨に微笑を」に収録されていたバラードです。
9 (I'm a Song, Sing me) (シング・ミー) (2:27) Neil Sedaka - Howard Greenfield シングル・カットしても十分通じるかっこいいロックン・ロールです。1976年のアルバム「かなわぬ恋心」に収録されていた曲。
10 (A Little Lovin') (リトル・ラヴィン) (2:55) Neil Sedaka - Phil Cody ストレートなロックン・ロールで、イギリスではシングル・カットされ、第34位のヒットとなりました。
11 (Steppin' Out) (ステッピン・アウト) (3:16) Neil Sedaka - Phil Cody エルトン・ジョンとのデュエット第2弾です。「バッド・ブラッド」に続く二匹目のドジョウといった感じですが、全米第36位のスマッシュ・ヒットです。
12 Betty Grable ベティー・グレイブル 3:09 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1974年のアルバム「雨に微笑を」に収録されていた曲のリメイク。ほとんどアレンジが同じせいか、他の編集盤でニュー・レコーディングと気付かれずにオミットされていたりします。ニールの声とちょっとした歌い方、フェード・アウトしないところがオリジナルと違います。
13 I Go Ape アイ・ゴー・クレイジー 4:54 Neil Sedaka - Howard Greenfield 前作で軽いリメイクをしたばかりですが、ここではまるっきしアレンジを変えて、意外なアプローチを見せています。現代風でファンキーな感じは"Rosarita"に似てるかも。「愛ある限り」とのカップリングでシングル・カット(Polygram Neil 1)されました。
14 Stupid Cupid (Duet with Dara Sedaka) ストゥーピッド・キューピッド
(間抜けなキューピッド)
3:37 Neil Sedaka - Howard Greenfield こちらはデラとのデュエットで再録音です。現代風のポップ・センスで聞きやすい構成です。エレクトーンやシンセが縦横無尽に飛び回り、愛らしいこの曲をうまく料理しています。シングル「ユー・ターン・ミー・オン」のCD盤では、この曲もカップリングされていました。
15 (#1 With a Heartache) (心の痛手) (3:48) Neil Sedaka - Howard Greenfield ちょっぴりオールディーズ調の哀愁を含んだ佳曲です。
16 You Turn Me On ユー・ターン・ミー・オン 4:27 Neil Sedaka シングル(Polydor PO 201 / PZCD 201)としても発売されました。エコーの深いバック・アレンジとコーラスが80年代後半の時代を感じさせます。いきなり歌いだしますが、"You turn me on"の前に"Yeah"がついているが小気味いいです。
17 Can't Get You Out of My Mind キャント・ゲット・ユー・アウト・オブ・マイ・マインド 4:18 Neil Sedaka 落ち着いたバラードですが、最後の部分でちょっと短調に落とすのが、ニールらしく憎いですね。
18 Blinded By Your Love ブラインデッド・バイ・ユア・ラヴ 4:41 Neil Sedaka - Phil Cody リンダ・ロンシュタットの"You're No Good"のフレーズが出てくるのがミソです。ファンキーで現代風なプロダクションです。旧友フィル・コディとのコラボ新作が発表されるのは、1980年のアルバム"In the Pocket" (面影は永遠に)以来12年ぶりですが、この後も時折、共作を発表していきます。
19 No Getting Over You ノー・ゲティング・オーヴァー・ユー 3:50 Neil Sedaka - Phil Cody ニールが壮大に歌い上げる、悲しみを秘めたバラードです。
* Breaking Up Is Hard to Do [duet with Sissel Kyrkjebo] ブレイキン・アップ
(悲しき慕情)
3:59 Neil Sedaka - Howard Greenfield ノルウェーの歌姫シセル・シルシェブーとのデュエットです。91年のノルウェー赤十字のためのTVショーで共演し、ニールからラブ・コールを送ってこのコラボが実現しました。彼女はこの曲を含む自身のアルバム「ギフト・オブ・ラヴ」('92)の中で「ミラクル・ソング」「ソリティア」も歌っています。



Classically Sedaka ('95 Vision VISCD 5)
ニールがクラシックの名曲に歌詞をつけて歌います。名曲の数々は、どこかで聞いたことのある親しみやすいものです。イギリスではアルバム・チャート第23位にランクしました。
1 Prologue 0:21 Tchaikovsky チャイコフスキーの「序曲 雷雨」です。一瞬にリスナーを惹きつける、短いながらドラマチックなオープニングです。
2 A Moscow Night (6th Symphony) 6:35 Neil Sedaka - Tchaikovsky 一転して穏やかなチャイコフスキーの交響曲にのせて、ニールの優しい歌声が沁み渡ります。
3 Turning Back the Hands of Time (Turandot - 'Nessun Dorma') 5:44 Neil Sedaka - Puccini Turandot プッチーニの歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」です。'98年のArtful盤"Tales of Love"には、ボーナス・トラック的に、この曲のショート・ミックスが収録されました。
4 The Keeper of My Heart (Rhapsody & Variations) 4:23 Neil Sedaka - Rachmaninov ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」です。
5 Never Ending Serenade (Nocturne Opus 9 No.2 in E Flat) 5:13 Neil Sedaka - Chopin ショパンの「ノクターン第2番」です。
6 Steel Blue Eyes (Pathetique) 4:04 Neil Sedaka - Beethoven ベートーヴェンの「悲愴」です。
7 Santiago (Sempre Libera) 3:47 Neil Sedaka - Verdi ヴェルディの歌劇「椿姫」より「花から花へ」です。
8 I'm Always Chasing Rainbows (Fantasie Impromptu) 5:30 Neil Sedaka - Chopin 1977年の2枚組ライブ・アルバムでも冒頭で演奏されていたショパンの「幻想即興曲」です。スタン・アップルバウムのアレンジです。
9 There Is a Place (Liebestraume) 4:35 Neil Sedaka - Liszt リストの「愛の夢」です。
10 Clair De Lune 5:05 Debussy ドビュッシーの「月の光」で、珍しくインストゥルメンタル曲です。「カードボード・カリフォルニア」のイントロでもドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」が使われており、お気に入りの作曲家のようです。
11 I'll Sing You a Song (Etude No.3 in E Major) 4:52 Neil Sedaka - Chopin ショパンのホ長調「別れの曲」です。この曲もスタン・アップルバウムのアレンジです。
12 Honey of My Life (Fur Elise) 3:24 Neil Sedaka - Beethoven 有名なベートーヴェンの「エリーゼのために」です。アレンジによってはノリノリになってしまいますが、テンポを控えて歌っています。
13 As Gentle As a Summer's Day (Traumerei) 4:45 Neil Sedaka - Schumann シューマンの「トロイメライ」です。
14 Goodnight My Love, Goodnight (Concerto No.2) 5:34 Neil Sedaka - Rachmaninov ラフマニノフのコンチェルトです。



What a Difference a Day Makes. (ホワット・ア・ディファレンス・ア・デイ・メイクス) ('96 Pony Canyon PCDY-00140)
日本のみ発売された8cmCDシングルで、タイトル曲を4バージョン収録しています。この曲は、1980年のLP「面影は永遠に」の収録曲ですが、フジテレビの番組に起用されることになりリメイクされました。録音はニューヨークで行われており、ピアノはニールでなく、アンディ・ラバーンが弾いています。1959年のダイナ・ワシントンの歌で有名ですが、原曲は1934年にマリア・グリーバーが作曲し、後にスタンリー・アダムスが詞をつけたものです。
1 What a Difference a Day Makes. 3:48 Maria Grever - Stanley Adams ピアノをメインとした落ち着いた曲ですが、ブリッジでは転調してジャジーな雰囲気も併せ持ちます。
2 What a Difference a Day Makes. (swing version) 3:43 Maria Grever - Stanley Adams スィングするピアノを中心に、陽気なジャズ・ナンバーに生まれ変わっています。ニールのボーカルもまったくの別物で、楽しそうです。
3 What a Difference a Day Makes. (duet version) 3:34 Maria Grever - Stanley Adams デュエット・バージョンとなっていますが、歌っているのはニールひとりです。「一緒に歌ってみてください」ということなんでしょうか? 演奏はピアノのみで、ニールもしっとりとした歌い方をしています。
4 What a Difference a Day Makes. (karaoke) 3:46 Maria Grever - Stanley Adams 1曲目のバージョンをカラオケで収録したものです。
* What a Difference a Day Makes. (Harmony vocal version) 3:33 Maria Grever - Stanley Adams 日本の編集アルバム「ホワット・ア・ディファレンス・ア・デイ・メイクス」のみに収録されていたバージョンです。そのアルバムは、アルバム"Love Will Keep Us Together"の新曲+この曲の2種類のバージョン(もうひとつは1のバージョン)で構成されていました。ニールのWボーカルとなっており、ハーモニーが楽しめます。



Tales of Love and Other Passions ('97 Event EVE 100597)
クラシカルでジャジーなアルバムです。このアルバムにはいくつかのバージョンがあります。最も初期は、1997年のアンオフィシャルなEvent Records盤(写真左)で、収録曲は13曲です。これに、オーストラリア編集盤"Anthology"のボーナストラック4曲と"Classically Sedaka"の1曲を加えた18曲入りで、タイトルも新たに"Tales of Love"として、1998年にArtful盤(Artful C12, 写真中)が発売されました。さらに5年後の2003年には、CASTLE PIEレーベルからその"Classically Sedaka"の1曲が新曲に差し替えられて再発売されています(Castle Pie PIESD283, 写真右)。
1 I'll Be Seeing You 4:11 Sammy Fain - Irvin Kahal ニールのお気に入りのようで、60年代にもこの曲を録音していました。
2 I Let You Walk Away 4:36 Neil Sedaka - Phil Cody 1976年のアルバム「Steppin' Out」に収録されていたバラード。
3 The Very Thought of You 5:00 Ray Noble 娘のデラとのデュエット曲です。実はデラ自身、2年前の1996年に、自分のアルバム"What's New"の中で、この曲をやっています。
4 Alone at Last 3:44 Neil Sedaka - Phil Cody 1977年のアルバム「A Song (恋のアマリロ)」に収録されていたアンニュイな名曲をリメイク。この曲も、デラの1996年のアルバム"What's New"の中でカバーされています。
5 Goodbye 3:41 Neil Sedaka - Dara Sedaka デラが1982年にデビュー・アルバムで披露し、1996年のアルバム"What's New"の中でも再演していた曲です。娘にプレゼントしたこの曲を、父親がカバーしています。
6 You Go to My Head 4:12 Fred Coots - Haven Gillespie
7 Inseparable 4:28 Neil Sedaka - Phil Cody ジャジーな曲が多い中、スイングするロックで楽しめます。口笛が面白い味を出しています。
8 My Funny Valentine 4:56 Lorenz Hart - Richard Rodgers
9 Pray for Rain 4:45 Neil Sedaka - Phil Cody 後半、転調して軽快で心地よいインストゥルメンタルを聞かせてくれます。
10 Moonlight in Vermont 3:50 John Blackburn - Karl Suessdorf
11 Swept Away 5:15 Neil Sedaka - Phil Cody
12 When You're Gone 4:48 Neil Sedaka - Phil Cody ニールらしいポップ・ソングで親しみが持てます。珍しく男声がコーラスでシャウトします。
13 Tied to Each Other 3:38 Neil Sedaka - Phil Cody オールディーズ的な曲で、ホッとさせられます。
* Goodtime Man 3:11 Neil Sedaka 1998年の編集盤"Anthology"のボーナストラック曲。Artful盤以降このアルバムに追加されました。
* One More Ride on the Merry Go Round 3:39 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1998年の編集盤"Anthology"のボーナストラック曲。Artful盤以降このアルバムに追加されました。1977年の2枚組ライブ・アルバム「ソロ・コンサート」でも披露されていた曲です。ペギー・リーも発表しています。
* I Found My World in You 3:20 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1998年の編集盤"Anthology"のボーナストラック曲。Artful盤以降このアルバムに追加されました。1961年のセカンド・アルバムに収録されていたクラシカルなオリジナル作品です。
* Time Marches on 3:35 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1998年の編集盤"Anthology"のボーナストラック曲。Artful盤以降このアルバムに追加されました。60年代のオリジナル作品で、ニール盤としては当時はピアノのみのインストゥルメンタルとして、南米などで発表されたのみでした。
* Turning Back the Hands of Time
(Short mix)
3:47 Neil Sedaka - Puccini Turandot Artful盤"Tales of Love"(Artful C12)だけに収録されているボーナス・トラック的な1曲で、元は"Classically Sedaka"の収録曲、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」です。元は5:44の曲をショート・ミックスで再録しています。このアルバムが2003年にCASTLE PIEレーベルから再発売された際には、この曲が削除され、新録"No Ordinary Love"が代わりに収録されていました。
* Little Devil 2:43 Neil Sedaka - Howard Greenfield フジテレビ系ドラマ「DAYS」のオリジナル・サウンドトラック('98)にニールの新録音が2曲収められています。1曲はお馴染みのこの曲。1991年にも再録音していますが、こちらの方がデキは数段上でしょうか。バックの女声コーラスもサイコーです。このアルバムはビル・ヘイリー&コメッツやリトル・リチャード、14カラット・ソウル、プラターズ、パット・ブーンといったそうそうたる面々が名を連ね、ロビン・ベックによる「間抜けなキューピッド」「ボーイハント」も収録されています。
* Out of Sight, Out of Mind 2:21 Ivory Joe Hunter - Clyde Otis 50年代オールディーズをニールが再現します。ペット・サウンズが心地よいロッカ・バラードです。



The Show Goes On ('03 Neil Sedaka Music )
ニールの作曲のスタイルは70年代初期から変わっていないことを実証するアルバムです。親しみやすいポップ・ソング、バラードを届けてくれました。
1 When I'm Close to You 4:54 Neil Sedaka - Denie Rich 落ち着いたギターとパーカッションに癒されます。後半は得意のオーバー・ダビングも聞かせてくれます。
2 Shake a Hand 5:24 Neil Sedaka この哀愁を帯びた名曲然とした雰囲気は、ニール作というよりクラシック曲のカバーではないかとさえ思えてきます。
3 Laughter in the Rain 4:16 Neil Sedaka - Phil Cody 1991年のリメイク同様、デラとのデュエットです。ほとんど同じアレンジですが、後半、バックがパーカッションのみになって、意外な終わらせ方をしています。
4 You 5:37 Neil Sedaka アルバム"In the Pocket"収録曲とは同名異曲です。ジャケットに「Featuring "You"」とあえて記述されているのは、何かに使用された曲だったのでしょうか。ハイライト的な曲のようです。
5 Been There, Done That 3:58 Neil Sedaka ニールらしく、アルバムの中に1曲取り入れるファンキーな曲です。
6 Letters from the Road 4:45 Neil Sedaka - Phil Cody きれいなメロディーに、つま弾くギターが冴えます。オーバー・ダビングを含めたバック・コーラスも秀逸です。
7 Lovely Leba 6:07 Neil Sedaka タイトル通り、妻レバにささげる曲です。これまた聞きやすい、きれいなバラードに仕上がっています。「雨に微笑みを」にも似た転調が印象的です。
8 Ship Without a Sail 4:19 Neil Sedaka 朗々と歌うバラードです。
9 Stuck in the Middle 5:10 Neil Sedaka 中盤、一気に転調し、まるで別の曲が顔を出します。その後、何事もなかったように元の曲に戻る技巧派な曲です。
10 I Fell in Love with a Dream 4:56 Neil Sedaka - Phil Cody ニールのカウントから、ビートルズの「ストロベリー・フィールド」を想像させるイントロに始まります。
11 The Show Goes on 5:16 Neil Sedaka アルバム・タイトル曲。しっとりと聴かせます。
12 Solo Tu 3:38 Neil Sedaka スペイン語で「オンリー・ユー」ということでしょうか。きれいな盛り上がりを見せる傑作です。
* No Ordinary Love 3:20 Neil Sedaka 前作"Tales of Love"が、2003年にCASTLE PIEレーベルから再発売されたとき、"Turning Back the Hands of Time"と差し替えで収録されていました。



Brighton Beach Memories (2003-10-31 Sameach Music NS 100)
この2003年は豊作で、"The Show Goes On" とこのアルバムの2枚を発表しました。家族でピクニックに行ったときによく歌った曲たちだそうです。ニール自身がプロデュースし、イディッシュ語(ユダヤ人の用いる言葉)で歌われており、全編的にマイナーな曲調です。
1 Vi Ahin Zol Ich Geyn 4:07 S. Korn - Tuer - O. Strck 「きみこそすべて」に似た曲調を持ちます。
2 Shein Vi Di L'Vone 2:44 Joseph Rumshinsky
3 My Yiddishe Mamme 4:34 Lew Pallack - Jack Yellen 1966年の同名タイトルの編集アルバムに、ライブ録音版が収録されていますが、その再演です。ピアノをメインに、控えめにクラリネットやバイオリンがバックアップしています。
4 Eishes Chayil 3:17 I. Lillian - Joseph Rumshinsky
5 Bei Mir Bist Du Shein 2:39 Sammy Kahn - Saul Chaplain - Jacob Jacobs - Sholem Secunda
6 Mein Shtetele Belz 3:28 Jacob Jacobs - Alexander Olshanetsky
7 Tumbalalaika 2:47 Gordon Jenkins
8 Sunrise, Sunset 5:17 Jerry Block - Sheldon Harnick 「屋根の上のバイオリン弾き」で有名な曲です。
9 Ochichorniya (Dark Eyes) 3:48 Eugene Raskin
10 Exodus (Main Theme from Exodus) 3:56 Ernest Gold
11 Ich Hob Dich Tzufil Lieb 3:40 Alexander Olshanetsky - Don Raye - Chaim Towber
12 Anniversary Song 3:21 Chaplain - Al Jolson
13 Tzena Tzena Tzena 2:27 Yechiel Baggiz - Issachar Mitron - Mitchell Parish このアルバム中、唯一、楽しい曲調でホッとさせられます。3曲目の "My Yiddishe Momme" 同様、1966年のLPに収録されたこともありますが、そのときはメドレーでした。
* My Yiddishe Momme [live] 3:25 Lew Pallack - Jack Yellen チャリティ番組"Telethon 2004"で、ニールはおなじみのこの曲を、ピアノで弾き語っています。DVD (Chabad of California Inc.)も作成されました。
* My Yiddishe Momme 5:14 Lew Pallack - Jack Yellen 2008年に発売された "The Jewish Songbook"(Jewish Music Group LLC / Shout ! Factory LLC 826663-10900)に収録されていました。アーティ・バトラーの指揮による新たな録音で、チェロやトランペット、フレンチ・ホーンもフィーチャされています。このアルバムでは、マンハッタン・トランスファー、ハーブ・アルパート、バーブラ・ストライザンドといった面々が参加しています。



The Miracle of Christmas (2005 Neil Sedaka Music )
 ニール自身がプロデュースした2枚組みのクリスマス・アルバムです。1枚目がニールのオリジナル曲、2枚目がスタンダード曲になっています。NYで録音された"A Christmas Miracle"を除き、他の曲はLAで録音されました。1枚目はジョン・ロス・スタジオの録音、バッファロー・サウンド・スタジオのミックス・ダウン。2枚目はアーティ・バトラー・スタジオで録音されました。
 もともと2枚組の赤ジャケットで発売されましたが、その後、2枚組はデラックス盤の名前で青ジャケットに変更され、スタンダード(2枚目)のみを単品発売したものが赤ジャケットになりました。ややこしいことになってますが、ホントは2枚で66分程度なので、全曲一枚に収録できるんですけどね。
1-1 A Lonely Chrismas in New York 3:33 Neil Sedaka
1-2 A Christmas Prayer 3:27 Neil Sedaka
1-3 A Christmas Miracle 4:04 Neil Sedaka -  Dara Sedaka 1991年の"The Miracle Song"をクリスマス・バージョンで歌ったものです。
1-4 Love Is Spreading Over the World 3:25 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1980年のアルバム「NOW」に収録されていた曲の再演です。こちらも、歌詞をちょっとクリスマス風に変えて歌っています。エンディングはテンポを変えてご機嫌なジャム・セッション風にしています。この辺の替え歌が次の子供向けアルバムのアイデアになったようです。
1-5 Baby's First Christmas Lullaby 2:46 Neil Sedaka 最後にチラッと登場する可愛い子供の声は、孫のアマンダとシャーロットです。
1-6 Happy New Year Baby 3:02 Neil Sedaka - Howard Greenfield
1-7 Christmas 'Round the World 3:06 Neil Sedaka 世界の都市名が出てくるのがうれしいですね。7ヶ国語で"Happy Christmas"と言っています。「東京、ジャパン」と歌われているのが身近に感じます。
1-8 Razzle Dazzle Christmas 2:07 Neil Sedaka
1-9 What a Lousy, Rotten Christmas 2:50 Neil Sedaka
1-10 Christmas Time Is Just Not the Same Without You 4:00 Neil Sedaka
1-11 Where Is God ? 3:17 Neil Sedaka
1-12 A Christmas Melody 3:22 Neil Sedaka - Denise Rich - Jodi Marr
2-1 Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow, 1:58 Sammy Cahn - Jule Styne
2-2 Silent Night 2:20 Josef Mohr - Franz Gruber
2-3 Winter Wonderland 1:59 Felix Bernard - Richard B. Smith
2-4 O Holy Night 4:36 Adolphe Adam
2-5 White Christmas 2:42 Irving Berlin
2-6 What Child Is This ? 2:33 (Traditional)
2-7 Have Yourself a Merry Little Christmas 3:49 Ralph Blane - Hugh Martin
2-8 The First Noel 1:58 (Traditional)
2-9 The Christmas Song 2:56 Melvin H. Torme - Robert Wells
2-10 O Come All Ye Faithful 2:00 John F. Wade
* Deck the Halls (Traditional) 1998年のクリスマス・コンピCD "A Gift of Christmas volume 2" に、ニールはこの曲で参加しています。もともとは1994年に子供のためのチャリティCDに収録されていたようですが、ここにボーナス・トラックで加えてあげるのがふさわしいでしょう。



Waking Up Is Hard to Do (2009-1-6  Razor & Tie 79301830082)
ニールのヒット曲の数々を、子供たちのためにウィットに富んだ替え歌で聞かせてくれます。歌詞の内容も、起床して遊んで食事して…、ホントうまく替え歌にしたものです。息子のマークが替え歌の作詞に挑戦、孫のアマンダとシャーロットがコーラスで参加しています。価格も10ドルに抑えられ、子供でも購入しやすくなっています。アマゾンの子供の売上チャートで4位を記録しました。
1 Waking Up Is Hard to Do 2:08 Neil Sedaka - Howard Greenfield その名の通り、朝が苦手な子供の歌です。小鳥のさえずりもフィーチャされ、うまい替え歌になっています。面白いことに、アメリカではこの曲が流れる電動歯ブラシも発売されています。
2 Dinosaur Pet 2:36 Neil Sedaka - Howard Greenfield - Marc Sedaka これはタイトルから想像しにくいですが、「カレンダー・ガール」の替え歌です。この曲から4曲は、息子のマークが替え歌を作詞しています。数え唄ですから、子供向きですね。
3 Where the Toys Are 3:12 Neil Sedaka - Howard Greenfield - Marc Sedaka こんな形でニールの「ボーイハント」が聞けるとは…。
4 Lunch Will Keep Up Together 3:37 Neil Sedaka - Howard Greenfield - Marc Sedaka 子供と一緒にブギウギするのはワクワクですね。
5 Happy Birthday Number Three 3:14 Neil Sedaka - Howard Greenfield - Marc Sedaka ニールの傑作ハッピー・チューンで、きっと子供たちも喜んで歌うでしょう。たった3歳ですから、「1歳の時、18か月の時、2歳の時」と歌っています。
6 Laughter in the Rain 3:08 Neil Sedaka - Phil Cody タイトルはそのままですが、歌詞はやはり替えてあります。全米ナンバー1のヒット曲が、子どものコーラスも交えて生まれ変わりました。
7 Rubber Duckie 2:05 Neil Sedaka - Howard Greenfield これは「おお、キャロル」です。オリジナルの下のパートで歌っているため、少々テンションが低いでしょうか。
8 Is This the Way to Cross the Street? 3:06 Neil Sedaka - Howard Greenfield 「恋のアマリロ」ですが、遠い道のりのはずが、すぐそこの道になっていて、思わずプッと吹いてしまいます。
9 Little Devil 2:34 Neil Sedaka - Howard Greenfield これもタイトルはそのままですが、小悪魔な女性がいたずらな子供に替ってて面白いです。
10 I Go Ape 2:24 Neil Sedaka - Howard Greenfield この曲に至っては、ほとんどそのままです。
11 (Baby's First Christmas Lullaby) 2:46 Neil Sedaka 前作のクリスマス・アルバムに収録されていた曲です。
* Your Nose 2:42 Sandra Boynton - Neil Sedaka 絵本作家のサンドラ・ボイントンによる、CD付き絵本"Blue Moo"(2007年)に収録され、後にはCDオンリーでも発売されました。たわいない感じの曲ですが、手拍子が印象的で、60年代ニールを彷彿させます。「アイ・ゴー・クレイジー」のようにスローで始まり、テンポの良いポップ・ソングに転調します。このCDにはBBキング、ブライアン・ウィルソン、デイビー・ジョーンズ、ゲイリー&ペースメーカーズ、スティーブ・ローレンス、シャナナ、ボビー・ヴィーといったすごい面々が参加しています。
* Lightnin' Jim 3:27 Neil Sedaka 2010-9-1発売の絵本"Waking Up Is Hard to Do"にはCDが付いており、表題作のほか、2曲の新曲("Lightnin' Jim"と"Sing")が収録されました。この曲はピアノとギターをメインとした、子供向けの明るいシンプルな曲で、少々カントリーのエッセンスを加えて、ニールお得意のオーバー・ダビングで仕上げています。
* Sing 3:23 Neil Sedaka これも絵本"Waking Up Is Hard to Do"に付属の3曲入りCDに収録された曲です。ゆったりしたピアノにのせて優しく歌う、子守唄的な佳曲です。
* She Moved Away 3:29 Neil Sedaka 2012-5-1発売の絵本"Dinosaur Pet"に付属のCDからです。表題作を含めた3曲が収録されています。
* The Tooth Fairy 3:04 Neil Sedaka これも絵本"Dinosaur Pet"に付属のCDからです。ニールの声の回転をあげて、まるでトッポ・ジージョが歌っているようです。



  The Music of My Life (2009-6-23 UNIVERSAL 5320124)
全体的に流れる雰囲気が、ニールの70年代のアルバムを彷彿させます。懐かしくもあり、彼の音楽人生をなぞっているようで、このタイトルはまさにぴったりです。イギリスでは2枚組(写真左)で発売され、1枚目が新作群、2枚目が往年のグレイテスト・ヒッツ22曲入りという構成になっています。アメリカでは2010年1月26日、新曲群の1枚目最後に"You"を追加して、Razor & Tie から単品発売(写真右)されましたが、独自の選曲でベスト12曲収録の2枚目を追加したデラックス・エディションも発売されました。ニールは「これが最後のポップ・アルバム」と、さびしいことを言っています。
1-1 Do You Remember? 3:55 Neil Sedaka スパニッシュ調でスリリングに展開する快作。途中にスペイン語が織り込まれているのもこの手にはお決まりです。プロモーション・ビデオも作られました。
1-2 A Fool In Love 3:55 Neil Sedaka 大人のにおいを感じさせる、ウォーキング・テンポの曲です。マイナーから明るい曲調にシフトし、最後にニールの笑いが入っているのも面白いです。
1-3 Living in a Fantasy 3:50 Neil Sedaka ちょっぴりシリアスなムード・ソングです。
1-4 Right or Wrong 3:29 Neil Sedaka ニール・デビュー当時の50年代ドゥー・アップ調に仕上げています。コーラスも雰囲気を出しています。
1-5 I Got To Believe In Me Again 3:56 Neil Sedaka 「サスピションズ」や「ティット・フォー・タット」のような軽いタッチの、ニールお得意のポップ・ソングです。
1-6 You Are The Music of My Life 3:11 Neil Sedaka このアルバムのタイトル曲です。「ゴーング・ノーホエア」などのような、ピアノをメインとしたシンプルで壮大なバラード曲です。
1-7 I Keep Searching 3:17 Neil Sedaka ピアノの旋律とストリングスが美しい、アルバム"Emergence"あたりに収録されていそうなナンバーです。
1-8 Waiting 3:31 Neil Sedaka 落ち着いた伸びやかな佳作です。
1-9 Won't You Share This Dream of Mine 2:48 Neil Sedaka アコーディオンや口笛を用いた異国情緒に、早口で語りかけるような曲調が面白くもあります。
1-10 How Can I Change Your Mind 4:05 Neil Sedaka 「ア・ソング」や「ホエン・ア・ラヴ・アフェア・イズ・スルー」のような、やや悲痛なまでの悲しさを秘めたマイナー曲です。
1-11 Bringing Me Back to Life 3:13 Neil Sedaka 語りかけるような歌い方からアップ・テンポなサンバ調に転調しますが、淡々とこのアルバムを締めています。
* Make It with You [duet with Elaine Paige] 3:55 David Gates ミュージカル「エビータ」や「キャッツ」の主役を演じたイギリスの女優、エレイン・ペイジのアルバム"Elaine Paige and Friends" (2010-12-7発表)の収録曲です。エレインはこのアルバムで、バリー・マニロウ、ポール・アンカ、オリヴィア・ニュートン・ジョン、ディオンヌ・ワーウィックといったそうそうたる面々とデュエットを披露しており、ニールとも、ブレッドの1970年のナンバーワンヒット「二人の架け橋」でコラボしています。落ち着いたムードの中、まったく違和感なくデュエットしています。前半では二人が交替にボーカルをとり、後半でハモりを聞かせますが、ニールは一歩引いた感じで歌っています。アルバム・プロデュースはフィル・ラモーン。
* Brighton [duet with Jim Van Slyke] 4:14 Neil Sedaka - Howard Greenfield ジム・ヴァン・スライクのCD「ザ・セダカ・セッションズ」(2011-8-9発売)は、ニールの70年代以降の作品を中心に、15曲(メドレーを含めると17曲)カヴァーしています。ジム自身、ニールに似たハイトーン・ヴォイスの持ち主で、すべての曲がしっくりきています。中でも、この「ブライトン」と「移住者」の2曲は、ニール自身がボーカルで参加していて注目です。
* The Immigrant [duet with Jim Van Slyke] 3:17 Neil Sedaka - Phil Cody ニールとジムのハモりが聴きものです。



The Real Neil (2012-10-9 Music Infinity INS 521)
ほぼピアノを中心としたシンプルな楽曲が収録されています。コメントに始まり、懐かしい曲の再演、ハワード・グリーンフィールドの楽曲、そして最後には壮大なオーケストラとの共演と、話題に欠かないアルバムです。
1 Intro 0:19 Neil Sedaka 珍しく、ニール自身のコメントが収録されています。
2 Begining to Breathe Again 4:44 Neil Sedaka アカペラで始まり、ピアノの弾き語りへと続きます。落ち着いたバラードで、往年のニールの作風を踏襲しています。
3 You'll Be There 3:33 Neil Sedaka 歩くようなテンポで、これも親しみやすいナンバーです。要所要所で、ボーカルのオーバー・ダビングが効いています。
4 You 4:42 Neil Sedaka 2003年のアルバム"The Show Goes On"のハイライト的作品でした。
5 Breaking Up is Hard to Do 3:00 Neil Sedaka - Howard Greenfield この曲は若き日のニールの代表作であり、何度リメイクされたことか…。今回は70年代のスロー・バージョンの再演かと思っていたら、途中からテンポ・アップして昔からのファンを喜ばせるライブ的なノリを見せ、またスローへと展開します。
6 Laughter in the Rain 2:42 Neil Sedaka - Phil Cody これは劇的なカムバックを果たした、70年代中期の代表作です。ピアノ一本でのシンプルな演奏です。
7 Amarillo 3:40 Neil Sedaka - Howard Greenfield ニールが他のアーティストに提供した代表作です。トニー・クリスティの1971年のヒットですが、ニールは1977年にセルフ・カバーして、リバイバル・ヒットさせています。シンプルな演奏ですが、"Show me, Show me !"と、ライブのようなノリで聴衆を手招きしているニールが目に浮かびます。
8 Broken Street of Dreams 4:44 Neil Sedaka 悲壮感さえ漂うマイナー調ですが、クラシカルで印象的なナンバーに仕上がっています。
9 Heart of Stone 4:07 Neil Sedaka 全編に渡り、ニール自身のツイン・ボーカルで歌い上げる、最近では珍しいパターンではないでしょうか。
10 It's Hard to Say Goodbye 4:21 Neil Sedaka 以上、ニールの作詞作曲によるマイナー3部作でした。
11 Queen of Hearts 2:51 Neil Sedaka - Howard Greenfield 「ドゥーワッ」というバック・ボーカルが楽しい、オールディーズ・ソングです。旧友ハワード・グリーンフィールドと作った曲です。
12 Everybody Knows 3:07 Neil Sedaka - Howard Greenfield これもグリーンフィールドとの共作。シンプルなピアノ伴奏による曲ですが、「ワウ・ワウ」などニールのダブル・ボーカルや、コーラスが凝っています。
13 Captured By Your Love 2:25 Neil Sedaka - Lui Marquez ルイ・マルケスとの共作が3曲続きます。抑え気味に歌っていますが、かっこいい曲です。
14 Runaway Lover 2:55 Neil Sedaka - Lui Marquez マイナーキーながら、テンポがはっきりした曲です。
15 Mi Amor 3:41 Neil Sedaka - Lui Marquez イタリア語(スペイン語?)を交えた、ニールの優しいボーカルが際立ちます。
16 Sweet Music 3:36 Neil Sedaka おおキャロルなどの、60年代を思い起こさせるご機嫌なロックンロール・ナンバーです。歌詞に懐かしいキーワードがたくさん出てきます。
17 Manhattan Intermezzo 18:26 Neil Sedaka 邦題「マンハッタン・インテルメッツォ」。なんと18分を越える、フルオーケストラを従えた2008年のインストゥルメンタル大作です。2014年にキース・エマーソンがリー・.ホールドリッジによる編曲で録音しています。
* Where the Boys Are
[duet with Mary Sarah]
3:02 Neil Sedaka - Howard Greenfield カントリー界の新星、メリー・サラのアルバム"Bridges: Great American Country Duets" (2014-3-31)の収録曲。ドリー・パートンとの「ジョリーン」、ウィリー・ネルソンとの「クレイジー」など、大御所との共演を果たす中、ニールとも1曲デュエットしています。つややかなメリーの声と、円熟みのあるニールの声が絶妙です。
* Hungry Years
[duet with Engelbert Humperdinck]
4:17 Neil Sedaka - Howard Greenfield エンゲルベルト・フンパーディンクの2枚組アルバム「デュエッツ〜フンパーディンク・コーリング(Engelbert Calling)」(2014-7-16)のデュエット22曲の中の1曲。エルトン・ジョン、オリビア・ニュートン・ジョン、クリフ・リチャード、ウィリー・ネルソン、ルル、ディオンヌ・ワーウィック、ジョニーマティス、ケニー・ロジャースと、これでもかといった有名どことコラボレーションしています。エンゲルベルトの朗々とした声とニールのハイトーン・ボイスがとてもいいです。
* Laughter in the Rain
[duet with Steve Tyrell]
3:30 Neil Sedaka - Phil Cody スティーヴ・タイレルのアルバム"That Lovin' Feeling"(2015-2-10)の収録曲です。ミュージカル調にアレンジされて、ニールは2番を中心に歌います。男っぽいスティーヴの声に、女性的なニールの声が美しくからみます。このアルバムでは、スティーヴがビル・メドレー、BJトーマス、バリー・マンといったアーティストとの共演も果たしています。





I Do It For Applause  (2016 Neil Sedaka Music)
どれもピアノだけの飾らない作品集です。デモ作品集とも思えるようなアルバムですが、77歳とは思えない、衰えない作曲の才能とアイデアに感服します。親しみやすく、曲によってはもっと編曲したほうが映えるのにと、もったいない感じもしますが。2015年8月、ニューヨークのTerminusレコーディングスタジオでのレコーディングです。ニールとロバート・コットーのプロデュース。
1 I Do it for Applause 3:39 Neil Sedaka ニールのバラードは健在です。そして変わらぬ美声。この曲は他の曲よりも早い2010年11月8日に、ニューヨークのMSRスタジオで録音されました。
2 Just Call Me 3:23 Neil Sedaka 「ベティ・グレイブル」のように軽快なテンポでつづられる楽しい曲です。
3 Super Hottie 4:03 Neil Sedaka 子供も口ずさめる楽しい曲で、アレンジを凝ればもっと面白くなる可能性を秘めています。コーラスでは自らのオーバーダブが聞ける楽しい曲です。
4 I Hit the Jackpot 3:28 Neil Sedaka さすがニールと思わせる、ジャジーな面白い曲でヒット性が高く、演奏がピアノだけでは惜しい気がします。
5 All at Once Came You 4:04 Neil Sedaka これもニールの才能を感じさせる明るい楽しい曲です。
6 Even Though We Said Goodbye 3:34 Neil Sedaka 伴奏はピアノが淡々と伴奏しますが、ニールらしい、親しみやすく美しいメロディーラインを持つマイナー曲です。語りが入るのもいいです。
7 Tonight We Gotta Call It a Day 5:01 Neil Sedaka ボーカルのダブル・レコーディングが聞けます。曲調の陽と陰の切り替わりが楽しい、70年代のニールを思わせる楽曲です。
8 Phantom in a Song 3:31 Neil Sedaka 情熱的なシリアスな曲です。
9 Should I Begin the Dance 3:28 Neil Sedaka - Lui Marquez この曲のみ、前のアルバムでもコラボしていた Lui Marque との共作です。
10 Distant Memories 4:22 Neil Sedaka この曲は少し早く、2013年11月13日にニューヨークのNOLAレコーディングスタジオで録音されました。
11 Nothing Is Impossible 4:20 Neil Sedak 伸びやかな美しいメロディーです。
12 Reaching for the Sky 3:55 Neil Sedaka 最後は元気よく歌われる楽しい歌です。
13 Joie De Vivre 13:45 Neil Sedaka ボーナストラックです。前作同様、最後に10分を超える大作を持ってきて締めくくります。リー・ホールドリッジが指揮を執るフィルハーモニア・オーケストラによる演奏で、ロンドンのエア・スタジオでの収録。











LIVE ALBUMS, etc.

Neil Sedaka On Stage / Sedaka Live in Australia  ニール・セダカ・オン・ステージ (1974 RCA INTS 1486 / RCA SX-273)
1971年のオーストラリア・シドニーのジュニア・リーグ・クラブでのライブ録音で、当時流行っていたヒット曲もたくさん飛びだします。が、それは懐メロ歌手として扱われたニールにとって、仕方のない選択だったのかもしれません。B3のようにオリジナル新作(ライブ録音のままシングル発売)もありながら、なかなか現役アーティストとして評価されない、もどかしさが感じられます。アメリカでは、このアルバムも「雨に微笑みを」の大ヒット後の1976年にリリースされました。
A1 Sugar, Sugar シュガー・シュガー 2:53 アーチーズの全米ナンバーワン・ヒット曲。
A2 Everything Is Beautiful みんなビューティフル 3:27
A3 Bridge Over Troubled Water/ Danny Boy 明日に架ける橋 / ダニー・ボーイ 4:37 サイモン&ガーファンクルのビッグ・ヒット曲。
A4 Oh Carol おお!キャロル 0:33 Neil Sedaka - Howard Greenfield ニール往年のヒット曲をメドレーで歌います。正直言えば、カバー曲よりもオリジナルをじっくり聞かせてほしい!
/ Happy Birthday Sweet Sixteen すてきな16才 0:41 Neil Sedaka - Howard Greenfield
/ Star Crossed Lovers スター・クロスト・ラバーズ 1:36 Neil Sedaka - Howard Greenfield
/ Little Devil 小さい悪魔 0:45 Neil Sedaka - Howard Greenfield
/ Breaking Up Is Hard To Do 悲しき慕情 1:08 Neil Sedaka - Howard Greenfield
/ Calendar Girl カレンダー・ガール 1:47 Neil Sedaka - Howard Greenfield
A5 The Father Of Girls 5:00
A6 Polonaise In A Flat 英雄ポロネーズ 2:57 有名なクラシック曲です。ニールのピアノがさえます。
B1 Proud Mary プラウド・メアリー 2:19 クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)の楽しいノリノリのヒット曲。
B2 Bye Bye Blackbird バイ・バイ・ブラックバード 1:08
/I Don't Know Why アイ・ドント・ノウ・ホワイ 1:06
/I Can't Give You Anything But Love アイ・キャント・ギヴ・ユー・エニシング・バット・ラヴ 1:46
B3 My World Keeps Getting Smaller Every Day マイ・ワールド・キープス・ゲッティング・スモーラー・エブリ・ディ 4:08 哀愁を秘めた珠玉の名曲ですが、スタジオ録音盤は存在しないようです。オーストラリアなどでは、このライブ・バージョンがシングルカットされ、かなりポピュラーな曲となっています。
B4 Scapriciatiello 3:01
B5 The History Of Rock And Roll: Those Were The Days 悲しき天使 0:42 このライブのハイライトであり、ロックンロールの歴史をニール先生のナレーションとともに歌い上げます。まずはメリー・ホプキンのヒット曲からスタートです。
/Cry クライ 1:28 1953年
/Shake, Rattle And Roll シェイク・ラトル・アンド・ロール 0:54 1954年、ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツのヒット曲。
/Blueberry Hill ブルーベリー・ヒル 1:23 ファッツ・ドミノのヒット曲。
/Great Balls Of Fire グレート・ボールズ・オブ・ファイア(火の玉ロック) 1:00 1955年、ジェリー・リー・ルイス
/All Shook Up 恋にしびれて 1:23 エルビス・プレスリー
/She Loves You シー・ラヴズ・ユー 1:32 1963年、ビートルズ初期のヒットナンバー。ニールの活躍の場を狭めることになったライバルの歌を歌うのも皮肉です。
/Delilah デライラ 2:12 1968年、トム・ジョーンズのヒット曲。
/Those Were The Days 悲しき天使 0:58 そして最後はビートルズのアップル・レーベル所属のメリー・ホプキンのこの曲で閉じます。




Live at the Royal Festival Hall (1974  / ポリドール MP-2435)
1974年2月2日、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでのいきいきとしたステージがおさめられています。「雨に微笑みを」の大ヒットで息を吹き返す前夜のニールが、70年代の新しいオリジナル曲で勝負する、最初のライブアルバムとして素晴らしい仕上がりです。後のコンサートでは演奏されなくなった、「グッド・オブ・ザ・コーズ」が、ライヴで聴けるのも貴重です。
A1 Sing Me シング・ミー 3:30 Neil Sedaka - Howard Greenfield このころから、この曲がライブのオープニング・ソングに定着したようです。しかし1976年以前ですので、仰々しいコーラスが最後につくバージョンです。ニールの歌い方はとても若々しく、大変素直な感じで好印象です。
A2 The Other Side of Me ジ・アザー・サイド・オブ・ミー 3:56 Neil Sedaka - Howard Greenfield 70年代シンガーソングライターとして、この時点で発表されていた4枚のオリジナル・アルバムから選りすぐって歌っています。この定番曲も名曲ですね。
A3 Solitaire ソリテアー 5:12 Neil Sedaka - Phil Cody カーペンターズらのヒットで知名度が高いバラード曲。ライブでは必ず歌われると言っていいほどの人気曲です。
A4 For the Good of the Cause グッド・オブ・ザ・コーズ 2:58 Neil Sedaka - Phil Cody なかなか他のライブでは聞けない貴重曲です。当時のニールにとってはお気に入りだったのかもしれません。バラードが多い中でノリノリの1曲で、ホーン・セクションも楽しいです。
A5 Let Daddy Know レット・ダディ・ノウ 3:27 Neil Sedaka - Howard Greenfield バラード曲で、これもこの時代によく歌われていた曲です。
A6 Laughter in the Rain 雨に微笑みを 3:32 Neil Sedaka - Phil Cody この曲がこのあと大ヒットすることになります。まさに大復活前夜というタイミングです。
B1 Our Last Song Together ラスト・ソングを二人で 4:34 Neil Sedaka - Howard Greenfield 女声コーラスがとてもいい味を出しています。
B2 Oh Carol オー・キャロル 1:39 Neil Sedaka - Howard Greenfield 60年代のヒット曲は短いメドレー形式で歌われることが多くなります。昔からのお客さんにとってはここが楽しい所だと思います。
- Stairway to Heaven 星へのきざはし 1:13 Neil Sedaka - Howard Greenfield
- Little Devil 小さい悪魔 0:42 Neil Sedaka - Howard Greenfield
- Happy Birthday Sweet Sixteen すてきな16才 1:44 Neil Sedaka - Howard Greenfield やはりライブでは下のパートを歌っていますが、コーラスに任せてしまっている上のパートをテンション高く歌ってほしいと感じます。
- Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 1:08 Neil Sedaka - Howard Greenfield メロディ・ラインを少しいじって歌ってますが、まだ定着してない感があります。
- Next Door to an Angel 可愛いあの娘 0:30 Neil Sedaka - Howard Greenfield 「悲しき慕情」から続けて歌われますが違和感はありません。
- Calendar Girl カレンダー・ガール 2:17 Neil Sedaka - Howard Greenfield 最後に転調しつつ、続けて歌われますが、フル・コーラスを披露しています。
B3 Going Nowhere ゴーイング・ノーホエア 4:00 Neil Sedaka - Phil Cody 比較的、ライブとしてはレアな曲ですが、哀愁を感じさせながら朗々と歌われて、素晴らしいバラードです。
B4 That's When the Music Takes Me 音に魅せられて 3:42 Neil Sedaka このころのフィナーレ曲として定番となっています。明るい曲調で後味がいいので、それもうなづけます。2番から入るコーラスも子気味いいです。



Live in Concert at the Jubilee Hall  (1976 ?)
1976年3月17日、カナダのジュビリー・ホールでのコンサート。バックを務めるのはエドモントン・シンフォニー・オーケストラです。白いスーツに身を包み、今見ると非常に若々しく、これぞ全盛期といったパフォーマンスです。プロデューサーはダグ・ハットン、ディレクターはゲイリー・ジョーンズ、コンダクターはアーティ・バトラーです。廉価版のCDやDVDなどでも発売されることが多く、一部の曲がオミットされたりしています。CDでは「音に魅せられて」が除外されていました。逆にレーザーディスクやDVDでは「ロンリー・ナイト」「悲しみの瞳」が除外されています。
- 1 Introduction オープニング・ロール 4:32 - 映像メディアでは、全曲をメドレーで聴かせるイントロダクション付きです。
1 2 Sing Me シング・ミー 3:07 Neil Sedaka - Howard Greenfield ゴージャスな演奏に、パワフルなニールのボーカル。バック・コーラスも非常にハリがあって素晴らしいパフォーマンスです。
2 3 Standing on the Inside スタンディング・オン・ジ・インサイド 4:08 Neil Sedaka "Every waking moment"の歌い方が特徴的です。エレキ・ギターやサックスもかっこいい!
3 4 Laughter in the Rain 雨に微笑みを 3:24 Neil Sedaka - Phil Cody
4 5 Oh Carol オー・キャロル 1:26 Neil Sedaka - Howard Greenfield
5 6 Stairway to Heaven 星へのきざはし 1:10 Neil Sedaka - Howard Greenfield "One More Mountain to Climb"(次の山に登ろう)と、タイトルが誤表記されていることがあります。
6 7 Little Devil 小さい悪魔 0:49 Neil Sedaka - Howard Greenfield
7 8 Happy Birthday Sweet Sixteen すてきな16才 1:38 Neil Sedaka - Howard Greenfield
8 9 Calendar Girl カレンダー・ガール 1:51 Neil Sedaka - Howard Greenfield
9 10 New York City Blues ニューヨーク・シティ・ブルース 4:30 Neil Sedaka - Phil Cody
10 11 Love Will Keep Us Together 愛ある限り 3:26 Neil Sedaka - Howard Greenfield
11 12 Solitaire ソリテアー 4:58 Neil Sedaka - Phil Cody
12 - Lonely Night (Angel Face) ロンリー・ナイト(淋しい夜) 2:59 Neil Sedaka あまりライブでは聴くことができない曲です。
13 - Sad Eyes 悲しみの瞳 3:58 Neil Sedaka - Phil Cody ライブでは貴重な曲が続きます。
14 13 Bad Blood バッド・ブラッド 3:01 Neil Sedaka - Phil Cody
15 14 The Immigrant 移住者 4:12 Neil Sedaka - Phil Cody
16 15 Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 4:10 Neil Sedaka - Howard Greenfield ジャジーなスロー・バージョンです。イントロの"Girl there's just no livin'"をレコードとは異なる高い節で歌うので、切なさが増します。また、後半にインサートされた歌詞"Don't know why there's sun up in the sky, Stormy weather I just can't get my poor self together"もここでしか聞けない珍しいものです。
- 16 That's When the Music Takes Me 音に魅せられて 3:20 Neil Sedaka なぜかこの曲だけ録音状況が異なり、ニールのボーカルが薄っぺらな音になっています。別の日の録音なのかもしれませんが、CDからオミットされたのはうなずけます。のりのりなので、勿体ない気もします。
- 17 Final Credits
(Blue Romantic Feeling)
エンド・ロール(ブルー・ロマンティック・フィーリング) 2:31 - 映像メディアでは、最後にエンド・クレジットが演奏のみで挿入されています。




Neil Sedaka and Songs / A Solo Concert (ニール・セダカ ソロ・コンサート) (1977 ポリドール MPZ 8115-6)
ニールの半生をピアノで弾き語る、2枚組ライブ・アルバム。1977年5月16日から21日まで、ロンドン・パラディアムでのコンサートです。非常に聴きごたえがあり、彼のバイオグラフィがよくわかる好企画となっています。ジャケットもやはり、彼のメモリアル・フォトが満載で、見ごたえがあります。ライブ自体はホーンとストリングスがなく、ピアノ・メインで寂しいかとも思えますが、思い入れ深くプレイしており、作品としても十分楽しめます。
A1 Fantasie Impromptu 幻想即興曲 5:46 Frederic Chopin ピアニストとしてのニールを味わえる、貴重なショパンの曲です。
A2 My Life's Devotion マイ・ライフズ・ディボーション 1:31 Neil Sedaka - Howard Greenfield ニールが15歳の時に、ハワードと初めて作った曲です。短いながら転調が含まれており、後のニールの作風をほのめかすような作品となっています。
A3 I Waited Too Long 待ちくたびれて
(待ちわびて)
2:01 Neil Sedaka - Howard Greenfield 初めてヒットした曲で、ラヴァーン・ベイカーによって全米第33位まで上昇しました。
A4 Stupid Cupid 間抜けなキューピッド 1:30 Neil Sedaka - Howard Greenfield
A5 Where the Boys Are ボーイ・ハント 2:23 Neil Sedaka - Howard Greenfield
A6 I Go Ape アイ・ゴー・クレイジー 2:24 Neil Sedaka - Howard Greenfield
A7 The Diary 恋の日記 0:34 Neil Sedaka - Howard Greenfield
A8 Oh! Carol オー・キャロル 1:12 Neil Sedaka - Howard Greenfield
A9 Stairway to Heaven 星へのきざはし 1:21 Neil Sedaka - Howard Greenfield だんだん小さい声へフェード・アウトして歌っています。
A10 Run Samson Run ラン・サムソン・ラン 1:06 Neil Sedaka - Howard Greenfield 最後におちゃめなフレーズを弾いています。
A11 Calendar Girl カレンダー・ガール 1:22 Neil Sedaka - Howard Greenfield
A12 Happy Birthday, Sweet Sixteen すてきな16才 1:44 Neil Sedaka - Howard Greenfield
A13 Next Door to an Angel 可愛いあの娘 0:43 Neil Sedaka - Howard Greenfield
A14 Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 1:58 Neil Sedaka - Howard Greenfield
A15 Amarillo 恋のアマリロ 4:03 Neil Sedaka - Howard Greenfield
B1 One More Ride on the Merry-Go-Round 昔の思い出 4:29 Neil Sedaka - Howard Greenfield 1998年の編集盤"Anthology"に収録されるまで、ここでしか聴くことのできない曲でした。アルバム"Emergence"に収録されていてもおかしくない曲です。ジェイン・オリバーやペギー・リーもカバーしています。
B2 Gone With the Morning あの日の朝
(夜明けと共に去りぬ)
4:13 Neil Sedaka - Howard Greenfield
B3 Sing Me シング・ミー 3:06 Neil Sedaka - Howard Greenfield すでにアルバム"Steppin' Out"が発売されているにかかわらず、アルバム"Emergence"収録曲として紹介されており、曲の終りにバラード部を歌っています。時系列でキーとなる曲を紹介する上で、こちらがふさわしかったのでしょう。
B4 Solitaire ソリテアー 6:55 Neil Sedaka - Phil Cody
B5 Our Last Song Together ラスト・ソングを二人で 5:25 Neil Sedaka - Howard Greenfield
B6 Love Will Keep Us Together 愛ある限り 3:41 Neil Sedaka - Howard Greenfield
B7 Laughter in the Rain 雨に微笑みを 5:21 Neil Sedaka - Phil Cody
C1 The Immigrant 移住者 4:09 Neil Sedaka - Phil Cody ニールの歌い方が非常に優しくて、丁寧に歌っているのがこちらに伝わってきます。
C2 Leba's Song (Any Where You Gonna Be) いとしのレバ
(レバの歌)
1:40 Neil Sedaka - Phil Cody
C3 Standing on the Inside スタンディング・オン・ジ・インサイド 3:34 Neil Sedaka
C4 The Hungry Years ハングリー・イヤーズ 4:42 Neil Sedaka - Howard Greenfield
C5 The Queen of 1964 1964年の女王 3:42 Neil Sedaka - Howard Greenfield
C6 Stephen スティヴン
(ステファン)
5:23 Neil Sedaka - Howard Greenfield
C7 Let Daddy Know レット・ダディ・ノウ 3:28 Neil Sedaka - Howard Greenfield
D1 Superbird スーパーバード 4:10 Neil Sedaka - Howard Greenfield
D2 Betty Grable ベティ・グレイブル 3:27 Neil Sedaka - Howard Greenfield
D3 Brighton ブライトン 3:28 Neil Sedaka - Phil Cody
D4 The Other Side of Me ジ・アザー・サイド・オブ・ミー 4:04 Neil Sedaka - Howard Greenfield
D5 Cardboard California カードボード・カリフォルニア
(カリフォルニア・カードボード)
4:50 Neil Sedaka - Howard Greenfield
D6 That's When the Music Takes Me 音の世界に魅せられて
(音に魅せられて)
4:45 Neil Sedaka
D7 Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 4:09 Neil Sedaka - Howard Greenfield





  Live at the Forum  (1978)
日本でレーザーディスクのフォーマットで発売されました。
1 Love Ain't Easy ラブ・エイント・イージー〜恋とは微妙なもの〜     アルバム「雨に微笑みを」の中で歌われていたナンバーで、ライブで歌われるのは珍しい楽曲かもしれません。
2 The Hungry Years ザ・ハングリー・イヤーズ     アルバム「バッド・ブラッド〜Overnight Success」に収録された曲。
3 Tit for Tat ティット・フォア・タット     イギリスや日本でのアルバム"Overnight Success"には収録されていませんが、アメリカで曲を差し替えて"The Hungry Years"として発表された際に収録されたのであまり馴染みがなく、ライブとして披露されるのも珍しい曲です。この曲は1968年、ジェームス・ブラウンがヒットさせています。
4 Laughter in the Rain 雨に微笑みを     全米ナンバーワンを獲得したニールの代表曲。
5 Solitaire ソリティアー     カーペンターズやアンディ・ウィリアムスでヒットした
6 Lonely Night ロンリー・ナイト〜淋しい夜〜     アルバム「バッド・ブラッド」に収録された、キャプテン&テニールでヒットした曲。
7 Amarillo アマリロ〜恋のアマリロ〜    
8 Bad Blood バッド・ブラッド     これも後期ニールを代表する全米ナンバーワンヒット。レコードではエルトン・ジョンがデュエットしている。
9 Stupid Cupid 間抜けなキューピッド     1958年、コニー・フランシスでヒット。
10 Where the Boys Are ボーイイ・ハント     これもコニー・フランシスの1961年のヒットで、同名映画の主題歌にもなった。
11 Happy Birthday Sweet Sixteen すてきな16才     1961年のヒット曲で、全米第6位。
12 Calendar Girl カレンダー・ガール     1960年、全米第4位のヒット。






Timeless Concert / Live in Birmingham (1991)
1991年8月28日、イギリスはバーミンガムでのコンサート。当時の新曲「ミラクル・ソング」「マイ・サン・アンド・アイ」が披露されているほか、「グッド・ミュージック、グッド・フレンズ」「リトル・ラヴィン」が収録されているのが異色です。
1 (I'm a Song) Sing Me シング・ミー Neil Sedaka - Howard Greenfield
2 Oh ! Carol おお!キャロル Neil Sedaka - Howard Greenfield
3 Happy Birthday Sweet Sixteen すてきな16才 Neil Sedaka - Howard Greenfield
4 I Go Ape アイ・ゴー・クレイジー Neil Sedaka - Howard Greenfield
5 Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 Neil Sedaka - Howard Greenfield
6 Calendar Girl カレンダー・ガール Neil Sedaka - Howard Greenfield
7 The Hungry Years ハングリー・イヤーズ Neil Sedaka - Howard Greenfield
8 Solitaire ソリテアー Neil Sedaka - Phil Cody
9 Immigrant 移住者 Neil Sedaka - Phil Cody
10 Standing on the Inside スタンディング・オン・ジ・インサイド Neil Sedaka
11 The Miracle Song ミラクル・ソング Neil Sedaka この当時の新曲でした。
12 Good Times, Good Music, Good Friends グッド・ミュージック,グッド・フレンズ Neil Sedaka - Phil Cody 来日コンサートでも披露されていましたが、他のライブ・アルバムでは聞けない珍しい曲です。
13 Going Nowhere ゴーイング・ノーホエア Neil Sedaka - Phil Cody
14 My Son and I マイ・サン・アンド・アイ Neil Sedaka 92年のアルバム「愛ある限り」から3曲続きます。といっても、まだそのスタジオ録音が発表される直前のお披露目です。
15 Betty Grable ベティ・グレイブル Neil Sedaka - Howard Greenfield これもアルバム「愛ある限り」でリメイクされていました。
16 Love Will Keep Us Together 愛ある限り Neil Sedaka - Howard Greenfield そして、これがアルバム・タイトル曲で、やはりリメイクされました。
17 Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 Neil Sedaka - Howard Greenfield
18 A Little Lovin' リトル・ラヴィン Neil Sedaka - Phil Cody
19 That's When the Music Takes Me 音の世界に魅せられて Neil Sedaka
20 Our Last Song Together - Breaking Up Is Hard to Do (Inst) ラスト・ソングを二人で〜悲しき慕情(インスト) Neil Sedaka - Howard Greenfield
21 Laughter in the Rain 雨に微笑を Neil Sedaka - Phil Cody デラとのデュエットです。




The Show Goes On / Live at the Royal Albert Hall (2006)
2006年4月7日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの公演。娘のデラ・セダカやトニー・クリスティーも出演する楽しいステージです。CDは21曲、DVDは28曲入りで発売されました。両方がセットになった、ボックス・セットもあります。比較的新しい曲としては、このライブ・アルバムのタイトルともなっているスタジオ・アルバム"The Show Goes On"からの"You"(2003年)がCDで聴けますが、DVDではさらに、"Miracle Song"(1991年) "Inseparable"(1997年) "Never Again"(新曲)が聴ける上、30分に及ぶインタビューも収録されているのでお勧めです。
1 1 The Other Side of Me ジ・アザー・サイド・オブ・ミー Neil Sedaka - Howard Greenfield
2 2 Standing on the Inside スタンディング・オン・ジ・インサイド Neil Sedaka
- 3 Miracle Song ミラクル・ソング Neil Sedaka 1991年のアルバム"Timeless"からの一曲です。
3 4 The Queen of 1964 1964年の女王 Neil Sedaka - Howard Greenfield
- 5 Our Last Song Together ラストソングを二人で Neil Sedaka - Howard Greenfield
- 6 Inseparable Neil Sedaka - Phil Cody 1997年のアルバム"Tales of Love"からの一曲です。
4 7 Oh ! Carol おお! キャロル Neil Sedaka - Howard Greenfield
5 8 Happy Birthday Sweet Sixteen すてきな16才 Neil Sedaka - Howard Greenfield
6 9 Where the Boys Are ボーイハント Neil Sedaka - Howard Greenfield
7 10 Calendar Girl カレンダー・ガール Neil Sedaka - Howard Greenfield
8 11 You Neil Sedaka 2003年のアルバム"The Show Goes On"からのハイライト的な曲。
- 12 Cardboard California カードボード・カリフォルニア Neil Sedaka - Howard Greenfield
9 13 Laughter in the Rain 雨に微笑みを Neil Sedaka - Phil Cody
10 14 Should've Never Let You Go 面影は永遠に Neil Sedaka - Phil Cody 娘のデラ・セダカが共演しています。
11 15 (Is This the Way to) Amarillo 恋のアマリロ Neil Sedaka - Howard Greenfield トニー・クリスティーが共演しています。
12 16 Solitaire ソリテアー Neil Sedaka - Phil Cody
- 17 Never Again ここでしか聴けない新曲です。
13 18 Betty Grable ベティ・グレイブル Neil Sedaka - Howard Greenfield
14 19 Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 Neil Sedaka - Howard Greenfield
- 20 Stairway to Heaven 星へのきざはし Neil Sedaka - Howard Greenfield
- 21 One Way Ticket (to the Blues) 恋の片道切符 Neil Sedaka - Howard Greenfield
15 22 I Go Ape アイ・ゴー・クレイジー Neil Sedaka - Howard Greenfield
16 23 The Hungry Years ハングリー・イヤーズ Neil Sedaka - Howard Greenfield
17 24 Fantasie - Impromptu Frederic Chopin
18 25 Super Bird スーパーバード Neil Sedaka - Howard Greenfield
19 26 The Immigrant 移住者 Neil Sedaka - Phil Cody
20 27 Love Will Keep Us Together 愛ある限り Neil Sedaka - Howard Greenfield
21 28 That's When the Music Takes Me 音に魅せられて Neil Sedaka




Rye Beach NY, June 12th 1993 (2016 Air Cuts ACCD8039)
タイトル通り1993年、ニューヨークでのライブの模様です。WCBS-FM の"WCBS Cousin Brucie Show"で放送されました。DJとの会話もたっぷり収録されたアルバムです。
1 DJ Introduction   2:30 -
2 Happy Birthday Sweet Sixteen すてきな16才 4:40 Neil Sedaka - Howard Greenfield
3 Laughter in the Rain 雨に微笑みを 3:42 Neil Sedaka - Phil Cody  
4 Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 4:51 Neil Sedaka - Howard Greenfield
5 Stairway to Heaven 星へのきざはし 5:20 Neil Sedaka - Howard Greenfield
6 Calendar Girl カレンダー・ガール 7:16 Neil Sedaka - Howard Greenfield  
7 Love Will Keep Us Together 愛ある限り 1:21 Neil Sedaka - Howard Greenfield
8 Next Door to an Angel 可愛いあの娘 2:03 Neil Sedaka - Howard Greenfield
9 Mony Mony (14 Karat Soul) モニー・モニー 4:19 Tommy James - Ritchie Cordell - Bobby Bloom - Bo Gentry 14カラットソウルが歌う、トミージェイムズ&ザションデルズのロックンロール・カバー。
10 Goodnight Sweetheart (14 Karat Soul) グッドナイト・スウィートハート・グッドナイト 1:13 Calvin Carter - Thornton James Hudson こちらも14カラットソウルによるザ・スパニエルズのロッカ・バラードですが、フェードアウトされてるのが残念。
11 Oh Carol おお! キャロル 4:27 Neil Sedaka - Howard Greenfield  
12 The Diary 恋の日記 5:13 Neil Sedaka - Howard Greenfield
13 Where The Boys Are ボーイハント 3:41 Neil Sedaka - Howard Greenfield
14 Breaking Up Is Hard to Do 悲しき慕情 2:11 Neil Sedaka - Howard Greenfield 途中からスローに変わっていくバージョンです。
15 Why Do Fools Fall in Love / Earth Angel / Stand by Me  (with 14 Karat Soul) 恋はくせもの / アース・エンジェル/ スタンド・バイ・ミー 10:03 Levy Morris - Lymon Frank Joseph / Curtis Williams - Jesse Belvin - Gaynel Hodge / Ben E. King - J.Leiber - M.Stoller ニールが14カラット・ソウルをバックに、即興で名曲をカバーします。それぞれフランキー・レイモン&ティーンエイジャーズ、ペンギンズ、ベンEキングのカバーです。







DARA SEDAKA.


1978 RSO My Guy マイ・ガイ   3:08   デラのデビュー・シングル。若干14歳ながら朗々たるボーカルを聞かせてくれます。
Beautiful You ビューティフル・ユー   3:29  
1982-2-5 Angel Queen 星空のエンジェル・クィーン Dara Sedaka   Moko Nanri - Kitaro 松本零士のアニメ映画「1000年女王」のために、喜多郎がサウンドトラックを担当し、デラが歌いました。日本のオリコン・チャート第11位(洋楽部門で2週連続第1位)を記録しました。このシングルではショート・バージョンに編集されています。ジャケットは2種類あるようです。デラは日本のテレビでは1982年5月23日のNHKレッツゴーヤングなどにも出演しました。
Angel Queen (instrumental) 星空のエンジェル・クィーン(演奏) 喜多郎      
  1982-6-5
CANYON 7Y0031
I'm Your Girl Friend ガール・フレンド   3:28 Clif Newton 激しいシンセ・ギターが曲を盛り上げます。タイトルには似つかわしいハードな曲です。
Goodbye グッドバイ   4:16 Neil Sedaka - Dara Sedaka ニールとデラの親娘で書いた曲です。さすがメロディーメイカー、印象的な傑作となりました。そして、デラの歌のうまさを伝えてくれる曲です。








1992
Oomama

CD:O-920727
カセット:OK-920909
1 Wind Blown Letter 風のエアメール(日本語版) 庄野真代 4:42 長塚いさむ - ビリー・コビン(補作詞:福永ひろみ) 群馬県大間々町のイメージソング。平成4年、町制施行100周年という輝かしい歴史を記念して、「おおままのうた作成委員会」により作成され、CDとカセットテープが存在します。詞は全国から545点もの応募があり、群馬県伊勢崎市在住の長塚いさむさんの作品が選ばれました。ビリー・コビン氏によるメロディーも、穏やかで親しみやすい逸品。歌手は「飛んでイスタンブール」のヒットで有名な庄野真代さん。伸びやかな美しい歌声、さすがにうまい! 圧巻です。また、全編にわたるサックスは、美しい大間々町の情景を映し出しています。その14年後、大間々町は東村と笠懸町と合併してみどり市となったのですが、今でも夏祭りなどでこの曲が使用されているとのことです。
2 Wind Blown Letter 風のエアメール(英語版) Dara Sedaka 4:42 Isamu Nagatsuka - Bruce Graham - Billy Cobin ブルース・グラハムとビリー・コビンによって翻訳された、ダラ・セダカが歌う英語バージョン。さすがダラ、渋みも加え、庄野真代さんに負けない歌唱力で魅せてくれます。「1000年女王」から10年、ブレイクからは時が経っているものの、どういうツテで歌うことになったのでしょうか。ニューヨークでのレコーディングですが、群馬県の小さな町が英語版まで作成したそのいきさつというのも知りたいところです。このCDのプロデュースは、森永製菓の「ル〜ル〜、ガトーショコラ」といったCMでも有名な山崎純さんで、2年後のダラのアルバム"What's New"のプロデュースへとつながります。
3 Wind Blown Letter (karaoke) 風のエアメール(カラオケ)   4:42 Billy Cobin オフ・ボーカル・バージョンで、カラオケとして一緒に歌えます。ところで、このCDとカセット、非売品となっていますが、当時は各家庭または関連機関等に無償配布されたのでしょうか。僕はこの曲の存在を知ったのは26年後の2018年です。パッケージもしっかりした装丁ですし、販売しても需要があったと思われます。
4 Wind Blown Letter (Instruments) 風のエアメール(インスト)   4:39 Billy Cobin アンディ・スニッツァーによるサックスがメロディを奏でるバージョンです。AOR楽曲としても十分通用する出来栄えです。




Where in the World Is Carmen Sandiego ? (The Audio Game includes Carmen Sandiego Case Book)

子供向けのコンピュータ・ゲームをベースにしたカセット・ブックで、サウンドデザインにビリー・コビン氏が名を連ね、デラが2巻とも1曲ずつボーカルで参加しています。
この2つのパッケージには、Episode 3 "The Case of Illegal Activity"の発売予告が入っていましたが、実際にはリリースに至らなかったようです。
このカルメン・サンディエゴが活躍するミステリー・シリーズは、1985年のコンピュータ・ゲームに始まり、ボード・ゲームやアニメ番組や実写版などが作成され、"Where in the World", "Where in the U.S.A.", "Where in Time","Where in Space"など数々の種類があります。また、2019年にNetflixで新しいアニメシリーズが始まったり、グーグル・アースなどでもゲーム化されたりと、息の長い人気を誇っています。
1993-4-11

カセット
Zoom Express
74860-34025-4/2
Episode 1, The Case of the Unsolved Crime B1 O Wind
 (Sharima's Song)
2:38 怪しくエキゾチックなムードの曲で、デラもなまめかしく歌っています。デラの声は艶やかでハスキーで似合っています。男声コーラスもムードを高めます。
1993-5-11

カセット
Zoom Express
74860 34026-4/2
Episode 2, The Case of The Mysterious Case B1 That City in Indonesia
(Mingala's Song)
1:44 Peter Lurye こちらも南国風のエキゾチックな佳曲で、哀愁を感じさせます。B面最初のほうに収録されています。



I'm Your Girl Friend (1982 ガール・フレンド) 
ニールの娘、デラのアルバムが日本でのみリリースされたことを、誇りに思います。名匠デビッド・フォスターがプロデュース。しかもTOTOのスティーブ・ルカサーとスティーブ・ポーカロが演奏で、ペイジズの二人やブライアン・アダムスがバック・ボーカルで参加しています。デラは1978年に初めてのシングル・レコード"My Guy"をリリースしたのが14歳の時、1980年、父ニールのシングル「面影は永遠に」でデュエットして全米第19位にランク。満を持して彼女のフル・アルバムが登場です。当時のディスコ・サウンドにのって、18歳の若々しい歌声を聴くことができます。アイドル的なアプローチですが、さすがに歌がウマイ! 2004年8月18日に初めてCD化(WESTWOOD SDCF-1010)されました。
A1 Huggin' 愛を抱きしめたい 4:10 David Foster - Dara Sedaka プロデューサーのデビッド・フォスターとデラの共作です。
A2 Just Say I Love You ジャスト・セイ・アイ・ラヴ・ユー 3:47 Andrew Kastner - Jim Lang とても素敵なバラード作品です。同じ82年にニコレット・ラーソンも歌っていますが、歌詞が変わっており、デラが「彼」と歌っている部分が「私」になっています。
A3 The Real Me 見つめてほしい 3:59 Florrie Palmer - Phil Pickett すがすがしい曲です。プロデューサーのデビッド・フォスター自身がコーラスに参加しています。
A4 Keep Me In Love With You 愛をこのまま 4:14 Dan Hartman 元エドガー・ウィンター・グループで、ニールのアルバムをプロデュースしているダン・ハートマンのペンによる曲です。
A5 Goodbye グッドバイ 4:16 Neil Sedaka - Dara Sedaka ニールとデラの親娘で書いた曲です。さすがメロディーメイカー、印象的な傑作となりました。そして、デラの歌のうまさも一番伝えてくれる曲です。
B1 I'm Your Girl Friend ガール・フレンド 3:28 Clif Newton 激しいシンセ・ギターが曲を盛り上げます。タイトルには似つかわしいハードな曲で、シングル・カットもされました。
B2 Someday サムディ 4:11 John Keller - Robert Halligan - Jim Bacon ホーン・セクションが冴える、きれいなポップ・ソングです。
B3 Try To See It My Way 素直な私 3:43 Bryan Adams - Jim Vallance ブライアン・アダムスの曲です。彼はバック・ボーカルでも参加しています。父ニールの「ニュー・オーリンズ」同様、1984年の映画"Voyage of the Rock Aliens"(ロック・エイリアンの冒険)の挿入歌に使われています。
B4 Angel Queen 星空のエンジェル・クィーン 6:22 Moko Nanri - Kitaro 松本零士のアニメ映画「1000年女王」のために、喜多郎がサウンドトラックを担当し、デラが歌いました。シングルとしても発売され、日本のオリコン・チャートの第11位(洋楽部門で2週連続第1位)を記録しました。




What's New (1996-7-24 KING KICJ-279)  
知らない間に発売されてた、デラのセカンド・アルバム。CDの帯に「ダラ・セダカのアルバム・デビュー作」と書かれていて、ビックリしたものです。これも日本オンリーのリリースで、日本ってスバラシイ! と思いつつ、なんでアメリカで評価されないんだろうと、ちょっと淋しくなります。さらに「なんで、ジャズなんだ」と、ポップス・ファンの僕は叫んでしまうわけです。前作から14年、32歳になったデラの落ち着いた楽曲が聴けるのですが、実はこの頃、ニールもクラシック作品やジャズ・ナンバーをフィーチャしたアルバムをリリースしており、そんな父親の影響もあったのかなと思います。
右の写真は、4曲入り(2, 1, 7, 5)のプロモ盤です。
1 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ 3:19 Irving Berlin
2 What's New ホワッツ・ニュー 3:55 Johnny Burke - Bob Haggart
3 The Very Thought of You ベリー・ソート・オブ・ユー 4:15 Ray Noble
4 Night & Day ナイト・アンド・デイ 5:25 Cole Porter
5 Alone at Last アローン・アット・ラスト 4:13 Neil Sedaka - Phil Cody 父ニールが1977年のアルバム"A Song"で発表し、シングルカットされ全米104位でした。ムーディな傑作で、デラの歌声にもよく似合う佳曲です。
6 When I Fall in Love ホエン・アイ・フォール・イン・ラブ 6:13 Edward Heyman - Victor Young デラのビブラートが心地よい大作です。
7 The Lady Wants to Know レディ・ウォンツ・トゥ・ノウ 4:37 Michael Franks おしゃれで聴きやすいポップス寄りの楽曲です。
8 Ain't Misbehavin' エイント・ミスビーヘブン 3:41 Andy Razaf - Thomas Waller
9 Goodbye グッドバイ 3:48 Neil Sedaka - Dara Sedaka デラと父ニールの共作で、1982年のデビューアルバムにも収録された、伸びやかなボーカルが心地よい傑作です。
10 When You Wish Upon a Star 星に願いを 3:46 Ned Washington - Leigh Harline