・空庭01プロジェクト (2007.5竣工)
「空庭」プロジェクトは
岡村泰之建築設計事務所
×ビーンズコープ
×ベストホーム
による共同プロジェクトです。

「空庭」は密集した都市環境の中でも快適な
住環境を生み出そうとした時に、
絶対的に確保される「空」。
この空を積極的に住宅に取り入れた
プロジェクトです。

  ※「空庭」は販売終了いたしました。
   
これまで多くの方に、見学に来ていただきました。
   ありがとうございました。

現場実況blog→  
  
※当時の工事中の様子から、担当者の裏話まで、
    プロジェクトの熱気が伝わってくるblogです。
住む人が選択できる、自由度のある
空間構成を目指して「空庭」はつくられました。
ある時点の生活だけではなく、時間を経て
環境が変わったとしても生活が楽しめる家。

・子供が一人増えたら、個室が欲しい。
・子供が小さい時は、目の届くところで…
・子供が独立した時、子供部屋を
 物置にしておくのはもったいない。
・ご夫婦二人で、余ったスペースを
 趣味や仕事、小さな教室、お店に使用する。
・リビングを広くしたいとか、
 ホームシアターが欲しいとか。

この住宅は、従来の建売とは違う
住まい手が、どのように住まうかを考え、
手を加えて、初めて完成する家です。

決まりきった使い方の家ではなく、
どう使うか、どうやって楽しむか。

そういう想いに対応できる家を目指して
つくりました。
1階について

玄関は階段下と合わせて約4畳相当のスペース。
中庭とストリップ階段からたくさんの光が入り、
明るい空間になっています。

1階奥の個室は、玄関に近いので
SOHOにすることも、お店や教室として利用
することも可能です。そのために1階にもトイレを
設置しています。

個室と玄関をつなぐ中庭にはデッキ材が張られ
植木や、ガーデニングを視線を気にすることなく
楽しむことができます。

部屋を有効に使っていただくために
各個室には収納を、しっかり
設けております。
物にあふれて片付かないということに
ならないように計画しています。

また、各個室には3方向に窓があり
2方向の開閉で空気の流れもスムーズで、
効率よく換気ができます。
2階について

キッチンを含む11畳LDKのスペースと、中庭を
介してつながった個室で構成されています。

リビングダイニングは図面上ではコンパクトですが
階段室と中庭、吹き抜けとの組み合わせにより
広く感じる工夫がしてあります。
中庭に面する窓は、ほぼ南向きであることと
吹き抜けの上の窓からも光が差し込むので
とても明るい空間となります。

個室については、きちんと仕切って個室として
使うことはもちろん、シアタールームにしたり、
リビングから延長したセカンドダイニングにも
ご利用いただけます。

キッチンは、オープン型を採用しています。
背面がバルコニーであることから、足元から
天井までの大型のサッシを利用でき、
大きく外部とつながるので、開放感が強調され
リビングからの見えも拡がります。
また、バルコニーは一時的なゴミ置きとしても
ご利用いただけます。

以上のように、2階の空間は3階バルコニーまでを
一体とした大きな空間として繋ぐこともでき、
一声かければ、聞こえる距離感を保ちながら、
それぞれが気に入った場所で時間を過ごすことが
できるのです。
3階について

3階は
水廻りとバルコニーと個室になります。

浴室・バルコニーとも、他から見えることないように
窓を設けているので、とても開放的でありながら
プライバシーが保たれた空間になっています。

月を見ながら入浴したり、風呂上りにテラスで
一杯なんてことも可能です。

2階から階段を上がってくると、大きな窓があり
空がどんどん視界に入ってきます。
そして、そのままバルコニーへと連続していきます。

約3畳のバルコニーは、お茶を飲んだり、
子供がプール遊びをしたりすのにも対応する
大きさがあります。
日常の洗濯においても、水場が近く出入りも
スムーズに行なえます。

個室と水廻りをつなぐ廊下はブリッジになっていて

吹き抜けと中庭、バルコニーを結ぶ場所であり、
家全体の通風と採光をより豊かなものに
しています。

3階の個室は、家の中でもプライバシーが高く、
環境も良い場所になっております。







1階における、3棟の採光と通風の関係。 2階における、3棟の視線の関係。
断面模型写真 立面イメージ図
All photos : michiho (外観・模型写真を除く)
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